ブックタイトルメカトロニクス7月号2021年

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概要

メカトロニクス7月号2021年

8 MECHATRONICS 2021.7検査対象電子部品や対応基板を拡大し、扱いやすさも向上した白物家電や小型産業機器の低消費電力化と設計工数削減に貢献する高速/高精度モデルの3Dハイブリッド光学外観検査装置を発表600V耐圧IGBT IPMを開発 ヤマハ発動機(株)は、高速/高精度を両立させたハイエンドクラスの電子部品実装工場向け3Dハイブリッド光学外観検査装置『YRi-V』を発表した。 本製品は、2次元検査、3次元検査、4方向アングル画像検査を1台に搭載したベストセラー機である3Dハイブリッド光学外観検査装置『YSi-V』の上位機種として開発。高速/高解像度カメラや高精度8方向の3Dプロジェクタを搭載した、新開発の検査ヘッド採用によるハイレベルな高速/高精度を両立している。また、同軸照明導入による検査対象部品の拡大や、刷新したコンベアによる対応基板幅の拡張など、機能を拡大している。さらに、AIディープラーニングの採用などにより、検査データの作成/変換/チューニングなどを簡易化、自動化、スキルレス化し、扱いやすさを向上させている。 ローム(株)は、エアコン/洗濯機などの白物家電や、産業用ロボット向け小容量モータなどの小型産業機器に搭載される、各種インバータの電力変換に最適で、優れたノイズ特性と低損失を両立した600V 耐圧IGBT IPM(Intelligent Power Module)『BM6337xシリーズ』計8機種を新たに開発した。 本製品は、内蔵FRD(Fast Recovery Diode)のソフトリカバリ性能と内蔵IGBTの最適化によって、一般品に比べて6dB以上(ピーク比較時)の放射ノイズ低減を達成。従来必要であったノイズフィルタの簡略化が検討可能となった。また、低損失を実現した最新のIGBT素子を搭載し、同社従来品に比べて電力損失を6%(fc=15kHz時)低減。業界トップクラスの水準を達成し、各種機器の低消費電力化に寄与する。加えて、温度モニタ機能を大幅に 電子部品実装の信頼性は製品の市場価値に直結する。そのため、小型化、高密度化、高機能化、多様化の流れが急加速している近年の電子部品実装の現場において、基板の信頼性確保のため、全数自動検査によるスピーディで正確な実装品質の検査がますます求められている。また、近年の市場ではパッケージ表面に鏡面光沢のある薄型/極小サイズのWLCSPやFOWLPの採用が飛躍的に増加しており、検査の難しい鏡面部品に加え、高密度で狭隣接な極小の実装部品への対応要求が高まっている。本製品は、このような市場の変化/要求にいち早く応え、0201(0.25×0.125mm)サイズの極小部品や、鏡面光沢のある部品に対する正確な検出力を向上させると同時に、速度と精度の両面での検査能力を飛躍的に高めた光学式外観検査装置である。改善し、高精度±2%(2℃相当)を実現したことで、従来高精度の温度モニタに必要だった外付けサーミスタの削減も検討可能となり、部品点数や設計工数の削減に貢献する。さらに、基板実装後の製品識別機能を新たに追加したことにより、誤実装の防止にも寄与する。 近年、IoTの普及で白物家電や産業機器の自動化に伴う消費電力増加が進む中、限られた地球資源と電力活用のためにさらなる消費電力の低減が求められており、電力変換を担うパワー半導体の1つであるIGBTやそれを搭載したモジュールにも低消費電力化の期待が寄せられている。一方で、一般的にIGBT IPMの開発においては、低消費電力化のために低損失を優先するあまり、ノイズ特性が悪化するケースが多く、ノイズ特性の改善が求められていた。 同社では、2021年1月より当面月産10万個の体制で量産を開始している。2021.7 同社では、2021年7月1日より発売し、年間200台の販売を計画している(国内外)。請求番号G5002請求番号G5001請求番号G0004