ブックタイトルメカトロニクス5月号2021年
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メカトロニクス5月号2021年
MECHATRONICS 2021.5 9車載ディスプレイシステム向けリチウムイオン電池の自動検査をもっと簡単、スピーディーにする高階調セグメント液晶ドライバICの量産を開始バッテリハイテスタ3機種を発売 セイコーエプソン(株)は、同社初となる車載ディスプレイシステム向け高階調セグメント液晶ドライバIC『S1D15106』を開発し、このたび量産を開始した。 本製品は、マイコンと直接接続が可能なセグメント液晶ドライバICであり、マイコンから転送される表示画像データを、外付けメモリ無しにセグメント液晶に表示させることが可能。また、スタティック駆動による高コントラストの実現とPWM 方式による16 階調セグメント表示が可能であり、スピードメータや回転数表示等の表現力向上に最適。さらに、セグメント/コモン出力異常(オープン/ショート)検出等の表示安全機能を備えており、ドライバ出力からディスプレイまでの配線がオープン状態となって表示異常が検出されると、マイコンからの制御により、ドライバ出力端子を切り替えて表示を復旧させることが可能。これらの 日置電機(株)は、同社製バッテリーテスタに様々な改良を加えリニューアルした、バッテリハイテスタ『BT3561A』、『BT3562A』、『BT3563A』の3 機種を発売した。 本製品は、従来機種がもつ高精度な計測に加え、測定エラー発生による自動検査ラインの停止を回避するために経路抵抗の許容範囲を改良、静電気耐性も大幅に向上させた。これにより、自動検査システムの構築がよりスムーズになり、稼働中のダウンタイムも大幅に削減される。さらに、多チャネル切り替え器であるスイッチメインフレーム『SW1001』、『SW1002』と組み合わせることで、測定誤差が小さく信頼性の高い多チャネル測定が実現する。また、静電気耐性を大幅に向上させたことにより、入力部に±30kV の静電気が印加されても故障しないため、測定器表示安全機能により、信頼性の高い車載ディスプレイシステムの構築をサポートする。また、本製品は最高105℃の動作温度ならびにAEC-Q100 規格に対応し、車載向け製品への厳しい品質要求を満たしている。 自動車の高機能化により、車載ディスプレイに表示が必要となる情報量は増大している。一方で、ディスプレイの大型/高精細化はコストアップ要因となっている。このため、フレキシブルな表示が必要な部分はTFT 液晶を用い、インジケータやアイコン等固定で良い部分はセグメント液晶を用いるコンビネーションタイプの車載ディスプレイが新興国を中心に増えてきている。 同社は2030年に向け、社会的要請でもある「持続可能な開発目標SDGs」の目標/課題に対し、長年培ってきた省エネルギー、小型化、高精度を実現する「省・小・精の技の故障によるダウンタイムを発生させない。そして、LANインタフェースとRS-232Cインタフェースを標準搭載しているため、PLC(機械を自動的に制御する装置)を利用した制御機器との接続にも柔軟に対応できる。従来機種と完全な互換性があるため、生産現場での置き換え作業がスムーズに行える。 現在、リチウムイオン電池はスマートフォンからEV、電力系統の大型蓄電池まで、あらゆる機器の動力源として需要が急増しており、社会的な価値も向上している。高品質な電池を大量に供給するために、電池生産工場では高精度な検査ラインの高速化/自動化が進められている。そのため、多チャネル自動検査システムの実現と生産ラインのダウンタイムの低減が求められている。同社は、電池生産工場におけるこれらの課題を解決するために従来機種の設計を見直し、自動検査システムへの組み込みに最適な本製品を開発した。 同社では、2021 年2 月5日より販売を開始している。2021.5術」で解決することを目指し、産業構造の革新や循環型経済のけん引をしていきたいと考えている。 同社では、月産10 万個を予定している。請求番号E5004請求番号E5003請求番号E0005