ブックタイトルメカトロニクス10月号2020年

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概要

メカトロニクス10月号2020年

8 MECHATRONICS 2020.10環境配慮型の包装材に秒速1メートルで高画質印字が可能な様々な産業用機器における電源システムの小型/低消費電力化に貢献するデートコード用小型サーマルプリントヘッドを開発パワー半導体の新製品を発表 ローム(株)は、食品包装や物流などのデートコード情報を環境配慮型の印字媒体に印字するのに最適な、高精細/高速サーマルプリントヘッド『TH3001-2P1W00A』を開発した。 同製品は、同社の高精細/高速サーマルプリントヘッド『TH300xシリーズ』において、プリンタの小型/軽量化や、食品包装材などのわずかなスペースに対して無駄のない印字を実現するためにヘッドを小型化(印字幅31.987mm)。小型ヘッドでも高画質印字できるだけでなく、業界標準サイズ(印字幅53.312mm)のヘッド製品と比べて、インクリボンのランニングコストを最大で半分まで削減可能。また、シリーズの特徴である、1000mm/秒以上(解像度305dpi 時)の高速印字と、腐食に対して一般品比7倍以上の耐性(長寿命化)も実現している。こ  三菱電機(株)は、パワー半導体の新製品として『IGBTモジュール Tシリーズ 産業用LV100タイプ』5品種を発表した。 同製品は、鉄道/電力用途で広く使用されている汎用性の高い共通外形パッケージであるLV100タイプを産業用途向けに最適化し、今後の産業用途向けパッケージの標準化にも貢献。また、CSTBT構造を採用した第7世代IGBT/RFCダイオードを搭載し、低電力損失を実現するとともに、パッケージ構造の最適化により、大容量IGBTモジュールとして電流密度17.14A/cm2を実現し、再生可能エネルギー電源用インバータなどの電力変換装置や大容量モータドライブ装置の小型化に貢献(1700V/1200A、1200V/1200A)。さらに、絶縁部と銅ベース部を一体化した構造の採用によるサーマルサイクル寿命の向上と、れらにより、今後ますます普及する環境配慮型包装材などの印字媒体に対して、特殊な環境下でも長期に高画質/高速印字を可能にすることで、食品包装や物流/品質管理におけるデートコード情報印字の印字品質向上と環境負荷軽減に貢献する。 サーマルプリントヘッドは、インクジェットやレーザのプリントヘッドと異なり静音で動作し、インクが飛び散らず清潔で大きなトナーカートリッジを必要としないことから、食品包装や物流/品質管理、医療用途をはじめとするバーコードラベル、小売業のレシート/ POS、FAXなどの印字に使用されている。その中でも、食品包装のバーコードラベルでは、食品に対する栄養成分表示の義務化や新食品表示制度の導入が進んでおり、今後デートコード情報の印字量はますます高密度化する傾向にある。それに伴い、サーマ内部電極構造の最適化による低パッケージインダクタンスの実現により、高信頼性に貢献。端子配列の最適化により並列接続が容易となり、多様なインバータ構成/容量に対応するとともに、AC主電極を3端子に増やし電流を分散することで、電極端子の発熱を緩和、高出力化に貢献。環境への配慮としては、RoHS指令(2011/65/EU、(EU)2015/863)に準拠している。 近年、再生可能エネルギーの需要増加などを背景に、大容量IGBTモジュールを用いるインバータの需要が高まるとともに、インバータサイズの小型化や電力変換効率の向上も求められている。 同社では、2020年9月より順次発売していく予定。2020.10ルプリンタとその基幹部品であるサーマルプリントヘッドに対して、高画質と高速印字への要求はもちろん、高速印字の難しい環境配慮型印字媒体への印字要求も高まっており、その市場は年々拡大している。 同社では、2020年8 月よりサンプル出荷を開始しており、2021 年1 月より量産を開始する予定。請求番号K5002請求番号K5001請求番号K0004