ブックタイトルメカトロニクス5月号2020年
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メカトロニクス5月号2020年
48 MECHATRONICS 2020.5 「表面・界面を精緻に「視る」・「測る」ための分析技術、新しい機能を「創り出す」ための機能性表面・界面の専門展」であるASTEC2020 第15 回 先端表面技術展・会議が、1 月29日(水)~31日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて、開催された。 会期中は、『nano tech 2020(国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)』『All about Photonics 2020』『MEMS SENSING & NETWORK SYSTEM 2020』『新機能性材料展 2020』『JFlex 2020』『3次元表面加飾技術展2020』『ENEX2020』『InterAqua 2020』『Smart Energy Japan 2020』『電力・ガス新ビジネスEXPO 2020』『TCT JAPAN』『SURTECH 2020』も同時開催された。 3日間の来場者数は、同時開催展を合わせて47,692名名に上った。■自社の大型設備を背景としためっき加 工を提案 仁科工業(株)のブースでは、同社が完備する無電解ニッケルめっき槽を背景とした各種めっき技術を紹介していた。同社では、4500×3300×2000mm の大型めっき槽を保有しており、大型部品、大型製品を分解することなく一度にめっき施工することができ、この強みを背景に多くのめっき加工の提案を行っている。 ナノ材料/素材、ナノ評価/計測技術、装置、ナノ加工技術/装置など、各応用分野に対応した最新技術・製品を一堂に集めた『nano tech 2020』が、1月29日(水)~1 月31日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて、開催された。■湿式でナノサイズを実現 アシザワ・ファインテック(株)では、ナノ粒子大量生産用 湿式ビーズミル『MAXナノ・ゲッター』を展示していた。 同製品は、過分散を抑制して一時粒子のサイズ、形状、結晶構造、表面状態などを維持したまま分散させる技術である「マイルド分散」を実現する装置。マイルド分散には、粒子の特性維持の他、再凝集抑制、分散剤量の削減、などのメリットがある。また、ナノサイズまで微細化し、φ0.03 ~0.5mmビーズの安定使用が可能。ラボ機から生産期への再現性に対応する。■卓上SEMながら汎用SEMに匹敵す る性能 (株)サイエンス・ラボラトリーズでは、SEC 社製のハイスペック卓上走査電子顕微鏡『SNE-4500M Plus B』 「無電解ニッケルPTFEめっき」は、フッ素樹脂を皮膜に共析させた、多機能性めっき。自己潤滑性+複雑形状に対しても均一膜厚性を付与させることができる。■泡性、泡膜持続性などの泡トラブル評 価に有効 協和界面科学(株)では、同社製の高精度表面張力計『DY-シリーズ(700 / 500 / 300)』にオプションで搭載でき、液膜安定性の測定が行える「DYNALYZERソフトウエア」を紹介していた。 これは表面張力計でのコーティング塗膜品質評価従来法では見えなかった塗膜の凹現象との相関も簡易的な新手法で、見える化するもの。ロスマイルス法やラメラ長測定に代わる新たな液体膜(泡膜)の持続性(=安定性)評価を簡単に行うことができる。■各種ペーストや粘着テープなどの粘着 測定 (株)レスカでは、タッキング試験機『TAC1000』を展示し、プローブタック法による粘着力の測定を紹介していた。同製品は、各種ペースト、粘着材料、粘着テープ、粘着フィルムなどの粘着力測定に適する製品。同測定の方法は、サンプルをステージ上に設置し、上部よりプを紹介していた。 同製品は、卓上SEMながら汎用SEMに匹敵する性能を有するモデルで、汎用SEM のモジュールを最小化して開発した高性能コンパクトSEM。タングステンフィラメントタイプの卓上SEMでは分解能5nm(最大倍率150,000x)を実現し、加速電圧は1kV~30kVまで使用できる。低真空モード/高真空モードの切り替え、二次電子像/反射電子像の取得、モータ制御の5軸ステージ、アパーチャーサイズの切り替え機能などをすべて標準搭載している。■光造形装置としても直描露光装置とし ても使える3Dプリンタ カンタツ(株)では、光造形装置としても直描露光装置としても使うことができる1 台2 役の3Dプリンタ『SPACE ART』を紹介していた。 同製品は、MEMSミラーと405nmの半導体レーザを用いたスキャナ方式の光造形機で曲面にも回路パターンが形成可能。高精細なHDTV1280×720Pローブを指定された速度とコントロール方法(荷重制御及び侵入量制御)で試料粘着面へ接触させ、設定された速度でプローブを試料から離脱させ、このときのプローブが粘着力により受ける粘着力を荷重値として取得する。ハップ剤を剥がす痛みの評価などに適する。■ユーザーの開発を加速させる、失敗の ないフィルム形成を実現 理工出版社のブースにおいて、コーテック(株)では、開発支援型の全自動アプリケータ―(卓上コータ&自動バーコータ)『AFA-Standard』を紹介していた。 目的、用途別の豊富なベースプレートを選択可能で、ガラス、バキューム、ダブルチャンネルバキューム、高精度ステンレスバキュームなど、プレートの交換、清掃が用意。塗工操作に連動してバキュームが自動オン/オフ。真空ポンプ内蔵なので省スペースで、しかも静音設計。加えて、軽快で効率的な作業性など、特徴が多い。 同展示会の次回開催は、2021年1月27日(水)~29日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて開催される予定。(92 万画素相当)の解像度なので高精度な造形が行える。また、2.5μm 積層ピッチと高速スキャニングにより従来の光造形機を凌駕する高速/高精度な造形物が作成可能。加えて、曲面にも簡単に電子回路パターンが作成できるなど、多くの特徴を有している。■バイオ試料に最適な非接触式微量分 注システム (株)フォーディクスでは、バイオ試料の微量分注アプリケーションに要求される複雑かつ正確な分注を実現する非接触式微量分注システム『AD1500』を展示、紹介していた。 同製品は、ソレノイドバルブと高精度シリンジポンプの組み合わせにより非接触式微量分注を実現。分注量1.3n?~2μ?のワイドレンジで、分注パラメーターを細かく設定できるため幅広い液性に対応。“On the Fly”モードによる高速分注が行え、バルク連続分注とサンプル吸引/分注2つの分注方式に対応する。Windowsベースのソフトウエアによって、複雑なパターンの分注動作にも対応している。 同展示会の次回開催は、2021年1月27日(水)~29日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて開催される予定。2020 年1月29 日(水)~ 31 日(金)東京ビッグサイトASTEC実行委員会2020 年1月29日(水)~1 月31日(金)東京ビッグサイトnano tech実行委員会/ ASTEC 実行委員会■ 会 期■ 会 場■ 主 催■ 会 期■ 会 場■ 主 催ASTEC2020第15回 先端表面技術展・会議nano tech 2020(国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)『MAX ナノ・ゲッター』『SPACE ART』『AD1500』『SNE-4500M Plus B』仁科工業(株)のブース液膜安定性測定に関する展示『AFA-Standard』『TAC1000』