ブックタイトルメカトロニクス3月号2020年

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概要

メカトロニクス3月号2020年

MECHATRONICS 2020.3 95μm帯のレーザの特性評価を高精度に行えるLIBパックBMSを簡単/正確に評価するベンチトップ型分散分光方式の光スペクトラムアナライザを発売バッテリセル電圧ジェネレータを発表 横河計測(株)は、波長範囲1.9~5.5μmのレーザの光スペクトルを、広い測定ダイナミックレンジと高い波長分解能で高精度に測定する光スペクトラムアナライザ『AQ6377』を開発し、発売した。 同製品の測定ダイナミックレンジは、波長5μm 帯向けの干渉計型測定器と比較して約2000倍に相当する73dB、近傍ダイナミックレンジは約10 倍に相当する50dBを実現。半導体レーザのサイドモード特性の測定に十分な性能を実現した。また波長分解能は、波長5μm帯向けの干渉計型測定器の3 分の1に相当する200pmを実現。さらに、分光器内の空気に含まれる微量な水蒸気を除去して特定の波長の光の吸収を抑制する機能と、分光器の原理上発生する高次回折光(入力光波長の2~3倍の波長に現れるゴースト現象)の影響を低減する機能を搭 日置電機(株)は、電動車(xEV)や蓄電(ESS、UPS)に搭載される LIBパック(リチウムイオン電池のパック)BMS(バッテリーマネジメントシステム)の性能を簡単/正確に評価できる12chの発生/測定器であるバッテリセル電圧ジェネレータ『SS7081-50』を発表した。 同製品は、セルの挙動状態を、任意にパソコンアプリで設定(模擬)することができるため、効率よく、かつ簡単にBMSテスト環境を構築することができる。1台あたり12ch 仕様で、1 台あたり12セル、複数台を直結することで多セルの環境をつくることができ、実物の電源/電子負荷を多数用意するコストやわずらわしい配線/大規模な装置製作の手間も省ける。また、高精度化するBMS の性能をより正確に評価するため、電圧測定(±0.01% rdg.±100μV)、電流測定(±0.07% rdg.±100μA)の高載し、被測定光本来の光スペクトルの測定を可能にした。 近年、環境計測分野では、炭素酸化物(COx)、窒素酸化物(NOx)および炭化水素ガス(CxHy)などのガスを検出する技術として、レーザ吸収分光法が普及している。レーザ吸収分光法では、近赤外領域の半導体レーザが広く使用されている。これらのガスには波長が長い光ほど吸収しやすいという性質があるため、より長い中赤外領域の波長の光を利用して高精度にガスや物質を測定したいというニーズが加速している。この測定には、5μm帯半導体レーザが用いられるが、5μm 帯の光スペクトルを測定するには、波長が干渉を起こす性質を利用した干渉計型の測定器や、分光器を用いた大掛りなシステムが必要となる。また、測定可能なダイナミックレンジや波長分解能などの測定精度に課題があり、小型で高性能な光スペクトラムアナライ精度測定を可能にし、暗電流や待機電流の測定に最適な100μA(0.1mA)の微小電流レンジも搭載している。さらに、実物では難しい断線を簡単/安全に模擬することができ、BMS の異常検知機能を評価できる。 資源制約や環境問題への対応を背景に、世界各国で自動車の電動化が加速している。電動車の普及加速を受け、搭載されるLIBパックの需要も増加し、研究開発も加速している。LIBパックには「BMS」と呼ばれるバッテリの状態を監視し、最適に制御するためのシステム基板が搭載されている。BMSがバッテリの管理を行わないと、過放電によるバッテリの劣化や十分に充電ができないなど、製品の効率が下がり、バッテリの能力を最大限に活かすことができない。特に、LIBは過充電による発火や感電といった重大な事故を起こしやすいため、安全性の面からもBMS による制御が重要視されている。 同社では、2020 年3 月の発売を予定している。2020.3ザが望まれていた。 同社では、2020年1月16日より販売を開始しており、2020 年度10台、2021年度20 台の販売を目標にしている(国内外)。請求番号C5004請求番号C5003請求番号C0005