ブックタイトルメカトロニクス3月号2020年

概要

メカトロニクス3月号2020年

48 MECHATRONICS 2020.3　「ロボットがつなぐ人に優しい社会」をテーマに、国内外における産業／サービス用ロボットおよび関連機器が一堂に集まる展示会『2019 国際ロボット展』が、12 月18日（水）?21日（土）の4日間、東京ビッグサイトにおいて開催された。　同展示会は、2年に一度の開催で今回23回目を迎え、4日間の来場者は141,133名を集めた。■制御盤の省スペース化に貢献　（株）アイエイアイは、制御盤の省スペース化に貢献する簡単／高機能なネットワーク専用統合型コントローラ『RCON』の展示を行っていた。　同製品は、必要な分だけドライバユニットを増設できるため、スペースの無駄が発生せず、最大16軸のアクチュエータ接続が可能。また、コンデンサー予防保全機能、ファンユニット・アクチュエーター予兆保全機能など高機能を搭載。さらに、立ち上げやメンテナンス作業が簡単で、初心者でも容易に操作が可能。展示会場では、3軸直交ロボット2機を同時制御するデモが行われていた。　画像に関するあらゆる機器およびシステムが一堂に集まる総合展『国際画像機器展2019』がパシフィコ横浜において開催された。　今回は、ロボットビジョン、メディカル、セキュリティ、3次元、ディープラーニング、インフラ整備といったテーマでゾーン／コーナーが設置され、同時開催展示会を含め3日間の総来場者は16,948名を集めた。■生産ラインや製造機械のトラブル対策　（株）イマジオムは、生産ラインや製造機械のトラブル対策に最適な統合カメラシステム『ターゲット・ウォッチャー』の展示を行っていた。　同製品は、様々なトラブルの原因／兆候を撮影して動画ファイルに記録するシステム。過去の映像を5分以上保持しているため、トラブルそのものだけでなく、その原因や兆候まで記録する。10台以上のカメラが接続できるため、死角のない撮影が可能で、予期できなかった事象も見逃さない。400フレーム／秒以上の高速撮影に対応し、ほんの一瞬しか現れない事象も確実に記録する。■よりシンプルでモータの基本性能を向上　マッスル（株）は、よりシンプルでモータの基本性能を向上した一体型サーボシステム『COOL MUSCLE 3』の参考出品を行っていた。　同製品は、『COOL MUSCLE 1』をベースにバージョンアップされており、モータ制御に必要な機能をすべて内蔵している。モータトルク、回転速度をさらにアップし、誰でも簡単に高精度な制御が可能。世界的工業デザイナーの喜多俊之氏監修による洗練されたデザインを採用している。PLC 機能を搭載した『COOLMUSCLE 3+』もラインアップ予定。■アバターロボット × 人による　遠隔作業プラットフォーム　Mira Robotics（株）は、遠隔操作で物理的な補助作業が可能なアバターロボット × 人による遠隔作業プラットフォーム『ugo（ユーゴー）』の展示を行っていた。　同製品は、予め作業現場に設置し、オペレータはPCと専用コントローラを操作するだけで、人の移動が必要なく、移動コストゼロで瞬時に目的地での作業が可能。また遠隔操作といっても、すべての作業を人がマニュアル操作するわけではなく、同製品にはモーション学習AIが■シンプルでコンパクト　日本板硝子（株）は、シンプルでコンパクトなラインアレイ型レンズ『SLA』の展示を行っていた。　同製品は、単体で正立等倍像を結ぶユニークなレンズで、複雑で大掛かりな光学系が不要。WDは最大20mm 前後と、省スペース化が可能。シンプルな短冊形状で、読み取り対象とラインセンサ間に置くだけで、レンズとして機能し、煩雑な調整を行わず簡単に使用できる。一般的なカメラ用レンズと異なり、ライン状に歪みがない画像を実現でき、そのため複雑な画像補正が不要で、正確な寸法測定や検査にも適している。■低消費電力でメンテナンスフリー　（株）菅原研究所は、低消費電力でメンテナンスフリーな大光量／長寿命の表面検査用LEDストロボ『LS-500』の展示を行っていた。　同製品は、コントローラ『CB-LS』を使用し、発光周波数と閃光時間を任意に設定することができる。発光周波数は30?60000FPMまで、閃光時間は10μsec?発光周期の1％（最大200μsec）まで設定が可能。自然空冷のため、発光部へのエア供給が不要。ランプ搭載されているため、各作業を予め学習、コマンドとして登録しておくことで、人とAIのハイブリッドでの作業遂行が可能。それにより、1 人のオペレータで複数台の同製品を稼働させることができる。同社のアバターロボット操縦士向けトレーニングプログラムを受けることで、誰でも遠隔操作することが可能。■目視検査における目と脳の酷使を緩和　（株）近藤製作所は、目視検査における目と脳の酷使を緩和するため、一番見やすい状況を保つために開発された目視検査用LED照明『目視ライトⅡ』の展示を行っていた。　同製品は、専用コントローラにより、検査の用途に合わせて最適な色を調整。光の3 原色で様々な色に変化させることができる。ちらつきのないLED 照明の明かりで疲労軽減に貢献する。交換などの作業やランニングコストを抑えることができる。使用しているライン幅に合わせ、横や縦に連結して照射面積を容易に拡張することも可能。■長距離伝送＆耐屈曲用途に最適　（株）フジクラは、カメラリンクの長距離伝送＆耐屈曲用途に最適な光カメラリンクケーブルの展示を行っていた。　同製品は、カメラリンク規格のBase、Medium、Full（8bit-8tap）Config.に対応し、85MHzクロックでも100m の長距離伝送を実現（PoCL給電の場合は30m）。光ファイバとメタル線の複合ケーブルにより、PoCL 給電、シリアル通信、カメラコントロール信号に対応。固定配線用ケーブルと、スライド屈曲に強い耐屈曲ケーブルをラインアップ。　同展示会の次回開催は、2020年12月2日（水）?4日（金）の3日間、パシフィコ横浜において予定されている。2019 年12月18 日（水）?21 日（土）東京ビッグサイト（一社）日本ロボット工業会／日刊工業新聞社2019 年12月4日（水）?6日（金）パシフィコ横浜日本画像・計測機器協議会■ 会　期■ 会　場■ 主　催■ 会　期■ 会　場■ 主　催2019国際ロボット展国際画像機器展2019統合カメラシステム『ターゲット・ウォッチャー』ラインアレイ型レンズ『SLA』3 軸直交ロボット2 機を同時制御するデモ光カメラリンクケーブル表面検査用LEDストロボ『LS-500』一体型サーボシステム『COOL MUSCLE 3』遠隔作業プラットフォーム『ugo（ユーゴー）』目視検査用LED 照明『目視ライトⅡ』