ブックタイトルメカトロニクス10月号2019年

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概要

メカトロニクス10月号2019年

 “ 食の技術のニッポン力(りょく)”をテーマに、食品機械の最先端テクノロジーや製品/サービスなどを通して「食の技術が拓く、豊かな未来」を提案するアジア最大級「食の技術」の総合トレードショー『FOOMA JAPAN2019 国際食品工業展』が、7 月9日(火)?12日(金)の4日間、東京ビッグサイトにおいて開催された。 42 回目を迎えた今回は、「食品製造・加工」分野を始めとして、来場者のニーズと時流の変化に合わせて新設された「エンジニアリング・ロボット・IoT」分野など全19分野に合計688社が出展し、4日間の来場者数は100,680名を集めた。■残存酸素をらくらくチェック 飯島電子工業(株)は、かつお節などの袋物から飲料用のペットボトルや缶の残存酸素をらくらくチェックできる残存酸素計『パックマスター』の展示を行っていた。 同製品は、吸引ポンプ内蔵のため、測定ボタンを押すだけのワンタッチ測定を実現。万が一液体を吸ってしまっても壊れることなく、簡単な部品交換やメンテナンスで対応可能。暖機運転が不要なのですぐに測定でき、乾電池でも使用できるため、電源がとれない場所でも使用が可能。■ガラス電極の高耐久化を実現 (株)アタゴは、ガラス電極の高耐久化を実現したポケットpH 計『PAL-pH』の展示を行っていた。 従来のpH計は、電極を割らないように繊細な操作が求められていたが、同製品はガラス電極が丈夫なため、毎日気兼ねなく使うことができる。ガラス電極は、最大5kg の負荷にも耐えられる仕様。サンプルステージは、フルフラットで拭き取りやすく、粘度の高いサンプルでも手入れが楽になっている。かざすだけでデータ転送できるNFC 搭載。■「食感」を数値化 日本計測システム(株)は、食品を特徴付ける「食感」を数値化し、品質管理や検査業務をサポートするテクスチャー試験機『TEX-100N』の展示を行っていた。 テクスチャー(食感)試験は、治具(プランジャ)を用いて食品を圧縮することで測定し、テクスチャーを数値化するための代表的なデータ分析方法である「テクスチャープロファイル分析法」に基づき、自動で硬さや付着性を算出する。測定データとしては、硬さ/付着性/凝集性/脆さ/弾力性/咀嚼性/ガム性/粘着力など。簡単で使いやすい操作性を実現している。■屋根などに塗るだけで省エネ シロキコーポレーション(株)は、屋根や外壁に塗るだけで、節電/省エネなどに貢献する遮熱塗料『ミラクール』の展示を行っていた。 同製品は、屋根や外壁に塗るだけで、太陽からの熱を効果的に反射し、室内の温度上昇を抑えることができる。熱中症リスクが減少して職場環境を改善、空調費を抑えて節電/省エネ効果、原料/商品を熱から守ることで製品ロスを減らして品質管理/安全性の向上、などに貢献する。■ 1 回の測定で 最大4 成分までを同時に測定 (株)ケツト科学研究所は、特定の異なる多波長の近赤外反射吸光度を用いることで、1 回の測定で最大4 成分までを同時に数秒で測定する近赤外成分計『KB-270』の展示を行っていた。 同製品は、設定した測定回数の平均値が表示される「通常測定モード」と、水分の経時変化を確認できる「連続測定モード」の2 種類の測定モードを搭載し、PC 上でグラフ表示することも可能。付属のPCソフトウエアを使用して、PLS 計算による検量線作成が簡単に行える。■用途に合わせた最適な印字を提案 紀州技研工業(株)は、ピエゾ式インクジェットプリンタもサーマル式インクジェットプリンタも1 台で4 ヘッドまで同時制御し、用途に合わせた最適な印字を提案するマルチヘッドインクジェットプリンタ『HQ8500』の展示を行っていた。 同製品は、それぞれのヘッドにつき1台必要だったコントローラをひとつにまとめることで、作業効率が大幅にアップする。コンベアまわりの省スペース化にもつながり、現場をすっきりさせる。1つのワークに対して、高解像度ヘッドと低解像度ヘッドを同時に制御することも可能。■熱中症対策/節電に貢献 静岡製機(株)は、熱中症対策や節電に貢献する気化式冷風機『RKFシリーズ』の展示を行っていた。 同製品は、周囲温度より5℃低い涼風を同社ならではの強い風速で、より遠くまで送ることが可能。水の気化熱を利用しているため、消費電力やCO2も大幅に削減でき、地球環境に配慮している。広さと用途に合わせて選べる充実のラインアップを用意し、熱中症対策や部品の冷却などに効果的。夏場の節電により、経費削減も可能。■高感度に金属異物の検出が可能 グラフテック(株)は、食品業界向けに高感度で金属異物の検出が可能な金属検出機の展示を行っていた。 同製品は、従来方式の金属検出機では検出が困難だった、塩分が含まれた食品、気泡が含まれた食品、冷凍された食品、アルミ包装された食品などの金属異物を検出することが可能。金属異物が放つ磁力線を検出するため、検査対象(商品)への影響がなく、安全/安心に検査できる。ユーザーに合わせた装置や生産ラインへの組み込みを提案。 同展示会の次回開催は、2020年6月23日(火)?26日(金)の4日間、インテックス大阪にて予定されている。2019 年7月9日(火)?12日(金)東京ビッグサイト(一社)日本食品機械工業会■ 会 期■ 会 場■ 主 催FOOMA JAPAN 2019(国際食品工業展)MECHATRONICS 2019.10 49残存酸素計『パックマスター』遮熱塗料『ミラクール』気化式冷風機『RKFシリーズ』テクスチャー試験機『TEX-100N』マルチヘッドインクジェットプリンタ『HQ8500』ポケットpH 計『PAL-pH』近赤外成分計『KB-270』金属検出機