ブックタイトルメカトロニクス3月号2019年

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概要

メカトロニクス3月号2019年

8 MECHATRONICS 2019.3段取り替え作業の全自動化を可能にしたはさみやすさを追求したハイエンドカテゴリーのクリームはんだ印刷機を発表ACクランプメータ2機種を発売 ヤマハ発動機(株)は、段取り替えの全自動化に対応し、世界最速レベル(2019年1月同社調べ)のサイクルタイムを実現したハイエンドカテゴリーのクリームはんだ印刷機、プレミアム印刷機『YSP10』を発表した。 同製品は、同社オリジナルの印刷ヘッドである3S ヘッド(Swing Single Squeegee)やマスク吸着機能を標準装備したハイエンド印刷機『YSP』の後継機種で、印刷工程において最も工数を要する段取り替え作業を全自動化するため、設計からすべてを見直し新たに開発された。従来からの自動プログラム切り替えやPSC(PrintStability Control)システムによる印刷安定制御といった機能に加え、新機能の「バックアップピン自動交換」「マスク自動交換」「ハンダ自動移載」(いずれもオプション設定)を追加搭載することで、段取り替え作業の全自動化を実現す 日置電機(株)は、このたびジョー(センサ部)の形状を一新し、「はさみやすさ」を追求した交流電流計『ACクランプメータ CM4141/ 4142(ともに定格 2000A)』の2機種を発売した。 同社では、はさみやすさにこだわったクランプメータとして昨年3 月に『ACクランプメータ CM3289(定格1000A)』、10 月に『AC/DCクランプメータ CM4375/ 4376(ともに定格 1000A)』を発売している。今回のラインアップの拡充に伴い、より多くの現場で従来のクランプメータではさめずに測定できなかった不満を解決し、作業効率アップに貢献する。 今回発売された同製品は、はさみやすさを追求し、ジョー開口部付近の幅を11mmまで細くしている(従来品は15 ~22mm)。また、昨年発売した『CM3289』る。さらに、マスククリーニング込みでのサイクルタイムを従来比20 %向上させたほか、対応基板サイズの拡張や新クリーナーヘッドによるクリーニングペーパー消費量の大幅削減などを実現している。 近年、自動車に搭載される電子部品の増加やスマートフォンの普及/多様化などを背景に、内蔵される電子部品はますます小型化/高密度化/多機能化/多様化が進み、それに伴う小型部品や挟ピッチ電極部品などの採用増加によって、プリント基板へのクリームはんだ印刷工程の難易度が飛躍的に高くなり、実装工程の品質を左右する最も重要な工程となっている。一方で、労働力不足を背景に生産現場で省人化の要望が急速に拡大。とりわけ印刷工程においては、バックアップピンやマスクの交換といった段取り替え作業に多くの人力が割かれており、同時に印刷難は、測定可能なケーブル径が33mm程度であるのに対し、ケーブル径55mmまで測定が可能で、太いケーブルもフレキシブルセンサを使わずに測ることができる。ケーブルが密集している場所では、ジョーをこじってケーブル間に入れるケースがあるが、同製品のジョーは細いだけでなく、こじりに強い頑丈さを兼ね備えている。さらに、インバータ装置やスイッチング電源などにより交流電流の波形がひずんでいる場合でも、正確な値が測定できる。 ビルや工場の電気設備を正常に運営するためには、定期的に保守管理を行う必要がある。クランプメータは、ケーブルをはさむだけの簡単操作で電流が測れる測定器で、こうした保守管理の現場で広く使われている。近年、配電盤の小型化によって内部の配線が密集し、ケーブル間が狭くなっている。従来のクランプメータではジョーが太いためケーブルをはさめない場合があり、作業に支障をきたすことがあった。 同社では、2機種合計で年間4000台の販売を目標にしている(国内外)。易度の高まりによって、その作業には高度なスキルが要求されている。 同社では、2019 年5 月1日から発売し、開始から1 年間で50 台の販売を計画している(国内外)。2019.3請求番号C5001請求番号C5002請求番号C0005