ブックタイトルメカトロニクス11月号20108年
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メカトロニクス11月号20108年
MECHATRONICS 2018.11 9所在地:U R L:事業内容:神奈川県大和市http://www.cls-motor.comコアレスブラシレスDCモータ、ACサーボモータ、ギヤインモータ、ICファンモータ、リニアモータ、小型発電機およびそれらの部品の開発/製造/販売。各モータに関する駆動ドライバの開発/製造/販売。コアレスモータ株式会社・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・のケースを網ケースに交換し、簡易防水対策を施した『CPHBシリーズ』の開発を現在行っています(写真2、3)。この製品は、『CPHシリーズ』の約2倍となる大出力を実現するとともに高トルクが発生でき、かつ簡易防水により、網ケースでも生活防水程度であれば水しぶきがかかっても問題ありません(表1)。「小型/軽量でなおかつ大パワーが必要」、「手が触れるかもしれない」、「水しぶきがかかるかもしれない」などの環境に適しています。 それから、ブラシレスモータとギヤヘッドを組み合わせたギヤードモータもラインアップしています(写真4)。当社のブラシレスモータは、基本的に3000~15000rpmまでの高速回転となっていますが、お客様が実際に使用されるアプリケーションや用途では、低回転/高トルクを必要とされるケースが数多くあります。そのため、ギヤ比を調整することにより、回転数をお客様の希望に合わせられるようにシリーズ化しています。 あとは、当社のブラシレスDCモータにエンコーダを追加したACサーボモータもラインアップしています(写真5)。サーボドライバとの組み合わせにより、高精度の位置制御、速度制御、加速度制御を実現しています。 その他にも、ギヤヘッドをモータ内部に収納してしまうギヤ内蔵モータの開発も行っており、今後の主力製品になっていくと考えています。 では、ギヤ内蔵モータの概要などについ てお聞かせください白木 : 従来では、ギヤ比を調整するためにギヤヘッドをモータに外付けするケースが一般的でした。その場合、どうしても場所を取ってしまい省スペースのニーズには対応できませんでした。また、当社のモータを購入してお客様の方で用意されたギヤヘッドを外付けしたケースでは、当社の製品は他社の製品と比べて非常に軽いため、アンバランスな状態になっていました。 そこで当社では、ギヤの部分をモータ内部に収納してしまうことを考えました。従来の製品は、モータ内部に鉄心に巻かれたコイルが入っているので、ギヤ部分を収納できるスペースがありませんでした。しかし、当社の製品は中空構造のため、ギヤ部分を収納できるスペースが確保できたのです。 そのような中で開発した製品が、ギヤインモータ『GSHシリーズ』になります(写真6)。この製品は、従来型の外付けギヤードモータと比べて、半分以下の大きさを実現します。また、モータサイズを変えることなく、ギヤ内蔵により高トルクを実現します。さらに、ギヤ比を調整することにより、希望するモータを製作することができ、エンコーダやブレーキ付きも可能です。 このような特徴により、省スペース化に対応するだけでなく、静音性も向上していきます。すでに、いくつかの案件で対応を進めていますが、それ以外でも色々なお客様のニーズに合わせて、設計を行っていきたいと考えています。 今後の展開についてお聞かせください白木 : 標準モデルに関しては、今のところ予想以上に販売数が伸びているので、これを持続させるような取り組みを行っていきます。市場的には、工場などで使用されているAGVと呼ばれる無人搬送車の駆動用に、車輪の中で多く利用されていますが、医療用などで使われているポンプにも利用されています。 今後は、これらの分野での市場を伸ばすとともに、新たに電気自動車分野でも事業展開を進めていきたいと考えています。当社製品の特徴である小型で軽量を活かし、まずは3輪車の車輪に応用をしていき、それから4輪車に応用を広げていく計画を進めています。 また、標準モデル以外の開発品に関しては、すでにサンプルの提供を行っていますが、ようやく量産化のメドが整ってきたので、今年の9月より順次販売を開始する予定です。特に、先程紹介したギヤインモータは、今後当社の主力製品になると思いますので、営業活動に力を入れていきます。 それから、私どもが事業展開したいと考えている市場以外にも、小さくて軽いコアレスモータの需要は色々とあると思いますので、幅広く対応していける体制を整えていきたいと考えています。本日はお忙しい中、ありがとうございました。写真4 ギヤードモータ写真5 AC サーボモータ写真6 ギヤインモータ『GSHシリーズ』表1 『CPHシリーズ』と『CPHBシリーズ』の仕様比較表