ブックタイトルメカトロニクス7月2018年
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メカトロニクス7月2018年
MECHATRONICS 2018.7 9IIoTを活用した設備保全と労働安全衛生の確保を支援する小型航空機エンジン内部や風力発電機の検査に活躍する小型で電池駆動の無線入力ユニットを開発/発売工業用ビデオスコープを発売 横河電機(株)は、920MHz 帯無線通信機器シリーズ『SMART 920(スマート920)』の新ラインアップとして、小型で電池駆動する無線入力ユニット『GX70SM』を開発し、国内で発売を開始した。 同製品は、広いプラント内や障害物が多い場所での利用が可能な920MHz 帯無線通信機能をもった無線伝送器。これにより、配線が困難な場所での温湿度監視が可能になり、IIoT(Industrial IoT)を活用した設備保全と労働安全衛生の確保を支援する。90×90×32mmと小型で、汎用電池で駆動するため電源供給が不要。接続配線が困難で温湿度の測定を断念していた個所にも容易に設置でき、データ収集制御システム『SMARTDAC+』と組み合わせて、原材料の倉庫の品質管理や、クリーンルームなどの労働安全衛生を確保するための温湿度監視システムを容易 オリンパス(株)は、科学事業の新製品として、航空機のエンジンや配管設備など、直接目視することが難しい部分を分解せずに観察できる工業用ビデオスコープ『IPLEXG Lite』を発売した。 同製品は、小型軽量モデル『IPLEX UltraLite』の後継機種。スコープ先端の湾曲操作を電動化し、観察における繊細なスコープ先端の動作も、軽いスティック操作で狙い通りに行うことが可能。モニタには、タッチパネルを採用したことで、状況に応じたスピーディーで直感的なメニュー選択が可能になるほか、追加された画像編集機能により、検査直後の作業も簡単かつ手軽に行える。また、新開発したLED 光源を搭載し、従来比2倍の明るさを実現。画像処理機能にノイズ除去を追加したことで、クリアな映像を提供でき、より高画質な観察が可能となり、対象物を奥のに構築できる。また、食品/薬品工場の温湿度監視に最適な、ユーザー自身で入力校正ができる校正機能を搭載。さらに、停電が起きたり、無線通信が不安定になっても、レコーダがセンサからの通信データを欠損なく収集できるように、バックアップ機能も搭載。 研究開発、生産、物流の現場においては、生産性向上や設備保全のために、より多くのデータを収集したいというニーズに加え、労働安全衛生の観点でも作業環境測定などのデータを活用して環境を改善したいという意識が高まっている。そのため、配線が困難な場所にも容易に設置でき、有線機器に比べ敷設コストを抑えられる無線機器の需要が増加している。 同社では、2018 年5 月9日より販売を開始し、2018年度8,000台、2020年度10,000台の販売(国内のみ)方まで見通すことも容易になるため、ユーザーの作業時間短縮に貢献し、効率的な検査を実現。さらに、動画撮影/再生中の静止画撮影に対応し、気になる検査個所を撮影する際の動画⇔静止画の切り替えが必要なくなり、検査をスムーズに進めることができる。新搭載した自動予備録画機能により、万が一の記録し忘れや不意の不具合発見時にも30 分前までさかのぼって検査の様子が確認可能。 近年、建造物や航空機などの安全管理/品質保証が一段と重要視されている。その中で工業用ビデオスコープは、航空機のエンジンや工場施設の配管に加え、クリーンエネルギーの1つである風力発電の設備検査にも用いられており、検査対象物を分解することなく検査できることが特徴である。こうした検査においては、高画質/高機能なことに加え、簡単かつ直感的に使用できる操作性や、作業者の負担にならない携帯性、さらには雨/埃/機械油など厳しい環境への耐久性も求められている。 同社では、2018 年5 月23日より全世界で販売を開始している。2018.7を目標にしている。請求番号G5004請求番号G5003請求番号G0005