ブックタイトルメカトロニクス7月2018年

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概要

メカトロニクス7月2018年

MECHATRONICS 2018.7 11所在地:U R L:事業内容:東京都墨田区http://www.igus.co.jpエンジニアリングプラスチックの素材開発、射出・成形技術をベースにした独自製品の製造/販売。イグス株式会社・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・などが挙げられます。 次に、ULリスティング認証を取得した可動用Ethernetケーブル『CFBUS.PVC.045/049』、『CFBUS.PUR.045 / 049』(CAT5e、CAT6)を紹介します(写真3)。今まで当社のケーブルは、機械の中の1つの部品として捉えていたため、同じULでもULレコグナイズド認証を取得していましたが、ケーブルを完成品として単体で使うにはULリスティング認証が必要でした。そのため、今回は可動用EthernetケーブルでULリスティング認証(CMX)も取得したことにより、機械の中やケーブル保護管以外にも単体で使えるようになりました。 最近では、IoTに関連して可動用Ethernetケーブル単体の需要が伸びているので、そのニーズに対応できると考えています。主な特徴としては、①北米におけるエナジーチェーン外での使用も可能、②耐油性、難燃性に優れる、などが挙げられます。 次に、下水処理場やクレーンでの使用に適したドラムやリールにとってかわるトラフシステム『標準フリッツ次世代型』を紹介します(写真4)。今までも同じような製品はありましたが、自動走行のシャトルに使われていたため、10mほどの移動に対応するものでした。今回の製品は、10倍となる100mまでの移動に対応できるように改良/改善され、用途も幅広く使用できます。 主な特徴としては、①省スペース/省エネルギーを実現、②天候やほこりからケーブル保護管を守る、③壁取付けと床固定が簡単、④ケーブルやホースは、いつでも後から簡単に取り付け可能、などが挙げられます。 次に、日本では“関節ロボット”などと呼ばれているもので、当社ではモジュール形式で供給するデルタロボット『ドライリン DLE-DR』を紹介します(写真5)。これは、ロボット自体の供給ではなく、あくまでも部品として、モジュール形式で供給する製品になります。 主な特徴としては、①エンコーダ付きのステッピングモータ(NEMA23XL)を備えた3種類のリニアアクチュエータ、軽量球面ベアリング、フレームに取り付け用ブラケット等で構成、②ピック速度:60/min、③ワーク範囲:φ380mmまで、などが挙げられます。 次に、当社オリジナル技術で高効率を実現する送りねじ『ドライスピン多条ねじ』を紹介します(写真6)。通常、ねじの形状は鋭くなっていますが、この製品は当社オリジナル技術で、丸みをおびたねじ山形状にすることにより、静音性や減振性に優れています。 主な特徴としては、①最適化されたねじ山角度によって高効率性を実現、②無潤滑でメンテナンスフリー、③硬質アルマイト処理アルミニウム製、④当社製樹脂ナットに最適、などが挙げられます。 次に、標準的な金属製ベアリングユニットに対応した置きかえ用球面ベアリング『イグボールJEMSP』の新サイズを紹介します(写真7)。この製品は、金属製のものから樹脂製のものにそのまま置きかえが可能になっており、従来からラインアップしていました。今回は、今までなかった直径17mmと45mmの2つのサイズを新たに追加し、さらに今までより熱放出のよい形状に変更しています。 主な特徴としては、①耐汚性、耐食性に優れ、液体や様々な薬品の環境下でも使用可能、②射出成形生産のため低コストを実現、などが挙げられます。 そして最後に、カーブレール向けに開発されたリニアガイド『ドライリンWキャリッジ』の新モデルとなる『ドライリンWWB』を紹介します(写真8)。今回の新モデルは、コイルばねによる予圧で、がたつきを抑制できるようになっています。オリンピックなどのトラック競技では、カーブしている所をレールに設置したカメラで追従していくこともあり、そのようなケースでより一層がたつきなしに撮影することが可能になります。 主な特徴としては、①内部に球面ベアリングを使用することで、レールの半径に対し自動補正を行う、②マニュアルクランプ付き、などが挙げられます。 また、ここで紹介した以外にも、数多くの新提案製品を展示する予定です。 今後の展開についてお聞かせ下さい北川 : IoTや工場のIT化を推進する“インダストリー4.0”向けの製品開発に力を注いでいきたいと考えています。当社では2016年から『スマート・プラスチック』という名前の製品を、新提案の1つとして発表し、年々改良を重ね今回の展示会でも展示を予定しています。 『スマート・プラスチック』とは、エナジーチェーン、ケーブル、ベアリングなどの製品にセンサを組み込んだものです。『スマート・プラスチック』によって、ユーザーはインターネット経由で各種情報をリアルタイムでモニタでき、設備や装置の稼働状況の見える化が可能になります。当社が蓄積した膨大な試験/実測データを基にした解析アルゴリズムなどにより、最適なタイミングでの部品交換を行う予知保全を実現します。この結果、保全コストを抑えながら、偶発故障などによるラインダウンを回避することができるようになります。 今後も、お客様の「こんな製品が世の中にあったらいいな」といったニーズに対し、具現化できるよう努力を続けていきますので、もしそのようなニーズがあればご連絡頂きたいと思っています。本日はお忙しい中、ありがとうございました。写真4 トラフシステム『標準フリッツ次世代型』写真7 置きかえ用球面ベアリング『イグボールJEM-SP』写真6 送りねじ『ドライスピン多条ねじ』写真5 デルタロボット『ドライリン DLE-DR』写真8 リニアガイド『ドライリンWWB』