ブックタイトルメカトロニクス5月号2018年

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概要

メカトロニクス5月号2018年

MECHATRONICS 2018.5 9生産ライン向けの性能と小型化を実現した4MHzの測定帯域と高確度を両立した光スペクトラムアナライザを発売電流センサを発売 横河計測(株)は、分散分光方式の光スペクトラムアナライザの新ラインアップとして、1200nmから1650nmの光通信波長帯に対応した、生産ライン向けの光スペクトラムアナライザ『AQ6360』を発売した。 同製品は、光通信用半導体レーザや光トランシーバ生産時の試験/検査に求められる性能に特化し、既存の高性能機種より低コストを実現。入力部内部に光ファイバを使用しない同社独自のフリースペース構造を採用することで、シングルモードファイバ、マルチモードファイバのいずれからも光信号を入力することができ、光ファイバの種類に依存しない安定した測定が可能。また、現行製品である『AQ6370D』の約2倍のスピードでの測定を実現するとともに、幅426×奥行き459×高さ177mm、重量約15.5kgの小型化を実現。光通信向けレーザ、光トラン 日置電機(株)は、大電流かつ高周波化が進むインバータ評価などの測定で威力を発揮する、同社従来比40 倍となる4MHzの測定帯域と高確度を両立した、電流センサであるAC/DCカレントセンサ『CT6904』を発売した。 同製品は、新しく開発した「対向配置分割コイル」を用いることにより、同社従来製品に比べて測定帯域が40倍の4MHzまで拡大(従来製品『9709』の測定帯域は100kHz)。測定確度は±0.02 % rdgとなり、同社従来製品に比べて大きく向上(従来製品『9709』の測定確度は±0.05% rdg)。これにより、大電流かつ高周波化が進む測定ニーズに応えることができる。また、独自に開発したアルミ削り出しのソリッドシールドで、磁気コアと巻線を完全に覆うことにより、100kHzで120dB以上のCMRR(同相電圧除去比)と、高いノイズ耐性も実現している。シーバ、光通信用光アンプなどの生産ラインにおける光スペクトルの測定などに適している。 近年、情報技術の活用が進み、通信ネットワークサービスの拡大が継続するなかで、光通信網や基地局、データセンター向けの光伝送装置やこれらに搭載する光デバイスの需要が増加している。データセンター間の通信も電気通信から光通信への移行が進んでおり、光トランシーバの需要が急速に拡大している。光トランシーバの需要増加を背景に、光トランシーバを生産するユーザーからは、生産ラインでの測定ニーズに対応する低コストで使いやすい光スペクトラムアナライザを求める声が高まっている。 同社では、2018 年3 月6日より販売を開始しており、2018 年度150 台、2019 年度250 台の販売(国内外)を目標にしている。これにより、周囲の電圧の影響を受けずに正確に測定することができる。主な使用用途としては、エコカー搭載のインバータやパワーコンディショナの評価/設計/開発や、研究開発機関/大学におけるパワーエレクトロニクスの研究などに適している。 エコカー(EV、PHV、PHEV、HV)のインバータやパワーコンディショナの電力変換部のスイッチング周波数は、高効率化や小型化のため、高周波化してきている。しかし、これまでに市販されている電流センサでは、高周波化が進むインバータなどの測定対象に十分に対応できないという問題があった。 同社では、2018 年2 月27日より発売しており、年間150 台の販売を目標にしている。2018.5請求番号E5004請求番号E5003請求番号E0005