ブックタイトルメカトロニクス5月号2018年

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概要

メカトロニクス5月号2018年

8 MECHATRONICS 2018.5ヒアラブル機器のワイヤレス給電に適したアモルファス合金の採用により省エネを実現する小型のワイヤレス給電制御チップセットを開発配電用油入変圧器の新製品を発売 ラピスセミコンダクタ(株)は、ウェアラブル機器向けに小型のワイヤレス給電制御チップセット『ML7630(受電/端末側)』、『ML7631(送電/充電器側)』を開発した。 同製品は、ウェアラブル機器の中でも特に実装スペースに制約のあるBluetooth ヘッドセットなど、ヒアラブル機器のワイヤレス給電に適したワイヤレス給電制御LSI。ヒアラブル機器に対応するため、13.56MHz の高周波数帯で電力伝送を行いアンテナ(コイル)を小型にすると同時に、送受電に必要な機能を1チップに統合し、SoC(システムオンチップ)としたことで実装スペースの削減(対MicroUSBコネクタとの面積比で50%減)を可能にした。従来難しかったヒアラブル機器でのワイヤレス給電を実現することで、機器の小型化はもちろんのこと、充電利便性、防水性・防塵性の向上に貢献する。受電側の『ML7630』 三菱電機(株)は、工場/ビル/学校/公共機関など幅広い分野で使用される配電用油入変圧器の新製品として、スーパー高効率油入変圧器『EX-αシリーズ』52 機種を発売した。 同製品は、鉄心材料に磁気特性に優れたアモルファス合金を採用することで、待機時の変圧器エネルギー損失を同社製標準品トップランナー油入変圧器『Rシリーズ』と比べて約1/3に低減。また、負荷率20~30%前後の低負荷運転時に特に優れた効率特性を実現するとともに、負荷状況を問わず優れた省エネ性能を実現し、節電に貢献。さらに、エネルギー損失の低減に加え、巻線や内部構造の設計最適化により、負荷運転時の効率特性を改善し、第二次トップランナー基準における省エネ基準達成率約140%を実現している。は、アンテナの磁界から電力を生成しバッテリが空になっても動作を開始することが可能。また、200mW 出力までのワイヤレス給電を、2.6mm角の小型WL-CSPパッケージで実現。さらに、NFC Forum Type3 Tag v1.0機能も搭載し、NFCタッチによるBluetooth のペアリングなどをサポートする。一方、送電側の『ML7631』は、モバイルバッテリなどUSB 電源から供給される5Vで動作できるため、充電器のモバイル化に貢献する。 近年、新世代のウェアラブル機器として耳につけるヒアラブル機器が注目されている。ところが、ヒアラブル機器は非常に小型であるため、MicroUSBコネクタなど給電用の端子が小型化や省スペース化の大きな課題となっている。その中で、ワイヤレス給電は端子レス化により、機器の小型化に貢献することができる。 配電用変圧器は、電気事業者から供給される高い電圧の電気を最適な電圧に変換するために、工場/ビル/学校/公共機関など幅広い分野で使用されており、近年では環境に対する意識の高まりを受けて、より省エネ性能に優れた製品が求められている。同社は、2000 年に省エネに特化したスーパー高効率油入変圧器を市場投入して以降、2013年には第二次トップランナー基準に対応した『Rシリーズ』、『EX-βシリーズ』を発売するなどラインアップを拡充している。 今回同社では、従来機種よりさらに省エネを実現した新製品『EX-αシリーズ』52 機種を2018 年3 月5日より発売しており、2018年度60台の販売を目標にしている。 同社では、2018 年5 月より量産出荷し、月産10 万個を予定している。2018.5請求番号 E5002請求番号E5001請求番号E0004