ブックタイトルメカトロニクス4月2018年
- ページ
- 8/52
このページは メカトロニクス4月2018年 の電子ブックに掲載されている8ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは メカトロニクス4月2018年 の電子ブックに掲載されている8ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
メカトロニクス4月2018年
8 MECHATRONICS 2018.4医薬品工場などにおける注射剤中の不溶性微粒子を計測する光通信関連機器の生産ライン用試験/検査システムに最適な光遮蔽型自動微粒子測定装置を発表光センサヘッドを発売 リオン(株)は、注射剤などの製剤業界の品質管理を目的とした、光遮蔽型自動微粒子測定装置『液中パーティクルカウンタ KL-05』を発表した。 同製品は、日本薬局方(JP)、米国薬局方(USP)、欧州薬局方(EP)、大韓薬典(KP)、中国薬典(ChP)に定める注射剤中の不溶性微粒子試験に対応している。FDA(米国食品医薬品局)のガイドライン「21 CFR Part11」などの電子記録、電子署名に関する規制に対応し、従来機種と比較して、データ改ざんの防止機能を強化している。また、10.4 型ディスプレイ(前機種ディスプレイサイズは6.5型)を採用し、画面の面積は約2.5倍に拡大。マルチウインドウを採用しているため、メニュー画面や設定画面、測定結果画面などを同時に表示することができ、オペレータの操作性が向上している。さらに、内蔵記憶装置としてSSD 横河計測(株)は、同社製光通信関連機器用マルチアプリケーションテストシステム『AQ2200シリーズ』の新ラインアップとして、高確度で高安定に光パワーを測定できる光センサヘッド『AQ2200-232』を開発し発売した。 同製品は、通信ネットワークに必要な光トランシーバや光ファイバコードなど、光部品の生産ラインにおける試験/検査システムに最適な光センサで、シンプルな光学系、受光素子の恒温制御などにより、環境依存度を抑え、パワー測定時の不確かさ性能で±1.8%を実現し、レーザパワーの校正用基準器としても使用できる。光トランシーバの生産ラインでの試験/検査では、光センサを作業者の手元に配置して、空間光を測定することが必要だが、同製品は直径5mm の受光素子を搭載しているため、手元での空間光の測定を可能にしている。また、光トランシーバ(ソリッドステートドライブ)を採用し、動作速度も向上している。可測粒径範囲は1.3~100μmであり、粒径区分は最大20段階まで任意設定可能。定格流量は25m?/minで、工場オプションにより10m?/minに対応する。据付時適格性評価(IQ)や稼働性能適格性評価(OQ)用の書類を用意し、客先での現地バリデーションにも対応する。 注射剤は、直接人体に注入されるため、不溶性微粒子の粒径と粒子数が、薬局方で規制されている。さらに、この不溶性微粒子の粒子数を自動的に測定するのに最適な、光遮蔽原理に基づいた装置を用いることが規定されている。 同社では、2018 年4 月1日より販売を開始し、初年度25 台の販売を計画している。などの光部品やチップのI-L特性(駆動電流対光パワー特性)測定では、30dB 以上のパワーを高速に測定する必要があるが、同製品は単一レンジで測定できるパワーの範囲を30dBに拡大しているため、I-L 特性を高速に測定できる。さらに、近年の光パワーの高出力化に対応するため、15dBm(1mW あたりのdB)まで測定が可能。 近年では、インターネット、スマートフォン、地上波デジタル放送などの大容量/高速通信サービスの普及やクラウドサービス向けデータセンターの拡大により、通信網を支える光伝送装置に組み込まれる光トランシーバの需要が年々増加している。光トランシーバの生産ラインでは、試験/検査の効率化を図るため、作業者の手元に光センサを配置して行う空間光の手元測定やI-L 特性の高速測定が求められている。 同社では、2018年1月30日より販売を開始しており、2018年度80台、2019年度150台の販売(国内外)を目標にしている。2018.4請求番号 D5002請求番号D5001請求番号D0004