ブックタイトルメカトロニクス3月号2018年

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概要

メカトロニクス3月号2018年

10 MECHATRONICS 2018.3印刷機からAOIまでワンストップソリューションを提供する乾電池を1.3倍長持ちさせる3D高速はんだ印刷検査装置を発表昇圧DC/DCコンバータを開発 ヤマハ発動機(株)は、1 種類のヘッドで多様な検査に対応できる「1ヘッドソリューション」をコンセプトとし、高精度/高速検査が可能な3D高速はんだ印刷検査装置『YSi-SP』を発表した。 同製品は、プリント基板に印刷されたクリームはんだの印刷状態(体積、高さ、面積、位置ずれ)を検査する、同社初のはんだ印刷検査装置で、3Dと2Dを組み合わせた独自の測定アルゴリズムによる高精度な検査や、超解像技術による分解能切り替えなど、多様で高速/高精度なはんだ印刷検査を1つのヘッドで対応。また、実装設備のフルラインアップメーカーである強みを活かし、自動段取り切り替えやはんだ位置のずれ自動調整、ディスペンサの塗布検査データの自動変換など、マシン間の連携が迅速に行える。さらに、多彩な統計処理が可能なSPC ローム(株)は、電子辞書や家電のリモコン、ガジェット(おもちゃ、アクセサリ)など、乾電池で動作する電子機器向けに、業界最小クラスの低消費電流を実現したMOSFET内蔵昇圧DC/DCコンバータ『BU33UV7NUX』を開発した。 同製品は、乾電池1~2本の入力電圧(1~3V)に対し、マイコンの駆動に必要な3.3Vを出力する昇圧タイプの電源IC。乾電池アプリケーションの長時間動作に向けて低消費電流化を突き詰めたことで、機能同等品で業界最小クラスとなる消費電流7μAを実現し、アルカリ乾電池2本で駆動するリモコンの待機時(負荷電流50μA)を想定したときに、一般品と比較して最大で175日(540日から715日に)長持ちさせることが可能(同社調べ)。また、0.9Vの低い入力電圧から電源ICが駆動できるようになっ(Statistical Process Control:統計プロセス制御)機能も備えるほか、ボンド検査や異物検査などのオプションも充実している。 小型/高密度/高機能/多様化の流れが加速する電子部品実装工程の現場において、超小型チップ部品や狭ピッチ電極部品などの採用が増加するに従い、はんだ印刷の品質重要性がますます高まり、実装工程の品質を左右するといっても過言ではなくなっている。はんだ印刷検査装置では、基板に部品を搭載する前にはんだ印刷の不具合を検出、さらにリアルタイムに検査情報を印刷機にフィードバックしてパラメータ修正などにより、印刷不良を未然に抑止している。また、スピーディで正確な検査能力はもちろん、M2M(Machine to Machine)技術による実装ライン各設備との相互連携によって無駄を省き、生産効率をており、ボタン型リチウム電池はもちろん乾電池1本を使用するアプリケーションにも対応。さらに、同じリモコンでも液晶パネルなどを採用した高機能品にも対応できるよう、負荷電流モード切り替え機能を搭載しており、標準品から高機能品まで幅広い乾電池アプリケーションに対して省エネ性能を発揮できる。 近年、スマートフォンやウェアラブル機器を始めとしたモバイル機器において、リチウムイオン電池(LiB)など充電可能な2次電池の採用が進んでいる。一方、電子辞書や家電のリモコン、ガジェットの電子機器においては、アプリケーションの多様化と海外市場の拡大に伴い、乾電池の採用がこれまで以上に進んでおり、それらアプリケーションの高機能化によって搭載される電源ICの省エネ性能もますます求められるようになってきている。 同社では、2017 年12 月より月産100 万個の体制で量産を開始している。高める役割も期待されている。 同社では、2018 年4 月1日より発売し、1 年間で100台(国内外)の販売を目標にしている。2018.3請求番号 C5002請求番号C5001請求番号C0006