ブックタイトルメカトロニクス1月号2018年

概要

メカトロニクス1月号2018年

48 MECHATRONICS 2018.1　「IT・エレクトロニクスの総合展示会」から「CPS ／ IoTExhibition」へと進化した『CEATEC JAPAN 2017』が、10 月3日（火）～6日（金）の4日間、幕張メッセにおいて開催された。　今回も、“つながる社会、共創する未来”をテーマに、「社会・街」「家・ライフスタイル」「デバイス・ソフトウェア」「特別テーマ」の4エリアで構成され、IoT ／ロボット／人工知能(AI)を活用した新しいオープンイノベーション（共創）などが紹介された。また、出展企業／団体の出展製品から、『CEATEC AWARD 2017』の各部門（コミュニティ・イノベーション部門、ホーム＆ライフスタイル・イノベーション部門、イノベーションテクノロジ・ソフトウェア部門、コネクテッドインダストリー部門、オープンイノベーション部門）のグランプリ／準グランプリと審査員特別賞を決定し、表彰式も行われた。　そして、開催4日間の登録来場者数は、昨年を上回る152,066 名（昨年 ： 145,180 名）を集める結果となった。■持ち運びに便利なバックアップ電源　レシップエスエルピー（株）は、持ち運びに便利な可搬型バックアップ電源『ELiC WALKER』の展示を行っていた。　同製品は、日本製のリチウムイオンバッテリを搭載し、最大出力容量500VAを実現。コンセントに繋ぐだけで充電でき（充電器内蔵）、防水仕様のため屋外での使用も可能。機械部品がないので定期的なメンテナンスの必要がない。2 時間の長時間バックアップが可能で、蓋閉時も動作状態が確認できる。災害時の電源確保、中継時放送機械の電源、屋外作業時の電源、イベント／レジャー時の電源などの用途に適している。■革新的なサイズと性能を実現　アンリツ（株）は、革新的なサイズと性能を実現したウルトラポータブルスペクトラムアナライザ『MS2760A』の展示を行っていた。　同製品は、従来のハーモニックミキサと同等サイズで110GHzフル掃引を実現し、被測定物やプローバステーションへのダイレクト接続することによりケーブルロスを排除。USB3.0 接続でWindows PC ／タブレットから制御や電源供給ができ、三脚固定ねじ穴により空間測定のセットアップが簡単に行える。高性能で測定機能も充実し、ユーザーインタフェースはシンプルで直観的な操作画面を実現。■任意の背景と人物の合成が可能　アルファテクノロジー（株）は、静止画／動画を問わず、リアルタイムかつ高精度に任意の背景と人物の合成が可能な赤外線センサモジュール『SUGUKIRI』の展示を行っていた。　同製品は、独自開発である赤外線のノイズ除去／画像処理技術を、マイクロソフト社が提供する『Kinect』に適用することで、高品質の切り抜きを実現。『Kinect』本体、動作環境に沿ったPC、テレビやスクリーンサイネージなどのディスプレイを用意するだけで特別なケーブルや機器は必要なく、設置場所を選ばず手軽に合成映像の制作が可能。複雑な設定がなく、誰でも簡単に操作できる。■ Time of fl ight（TOF）による　距離センサ　コーデンシ（株）は、Time of fl ight（TOF）による距離センサ『KMED103C』の展示を行っていた。　同製品は、信号処理ICと発光素子／受光素子による組み合わせにより、低コスト／低消費電力での距離検出を実現。主な特徴は、①オートゲインコントロール、②I2Cインタフェースに対応（1.8Vおよび3.3V）、③サイズ ： 29.8×20×15mm、④検出距離： 30 ～800cm（ 白色反射物にて）、⑤距離精度 ： ±10 ％（白色反射物にて）、など。産業機器や医療機器の近接検知、自動車やロボットなどの用途に適している。■操作機器への接触による　困りごとを解決　（株）シキノハイテックは、キーボード、タッチパネル、リモコンなど、操作機器への接触による困りごとを解決する非接触ジェスチャー入力機器『KBCR-iC11VGGM1U-IRL』の展示を行っていた。　同製品は、同社製インテリジェントカメラ『Lite』と操作機器のPC（対応OS Windows7 ／ 10）により構成されている。主な特徴は、① USB 接続で簡単にジェスチャー入力を実現、②指先がマウスポインタになる、③押す／突くが左クリック、④手袋のままでも非接触操作が可能、など。食品加工施設、生産工場、病院／店舗などでの使用に適している。■監視／防犯カメラなどの映像を　サーバへ伝送　（株）MIは、携帯電話回路を利用し、監視／防犯カメラなどの映像をサーバへ伝送するカメラ映像伝送機器『NEXBOX』の展示を行っていた。　同製品は、NEXPOINT 社製の映像管理ソフトウエア『NEXCAM』により取得した映像データを、MI 社製マイクロサーバ『AIR REAL』によって伝送することで、常に軽くて綺麗な映像を安定してユーザーへ送ることが可能。配線工事が必要ないため、短期間での使用でも威力を発揮できる。同製品が災害などで被害にあっても、映像データはクラウド保存により被害を受けない。遠隔操作が可能で、100V 電源が確保できればどこでも映像確認ができる。■未来型のインタフェース　新光商事（株）は、空間に浮かんだ映像をタッチやフリックで操作する未来型インタフェース『AIplay』の展示を行っていた。　同製品は、AIプレートとフィンガジェスチャーの組合わせによる空中結像の操作装置。主な仕様は、電源： AC100V±10 ％ 50 ／ 60Hz、消費電力 ： 最大128W 以下、使用環境条件 ： 10～40 ℃（周囲温度）、外形寸法 ： W410×D686×H1258mm（キャスタ含む）、設置場所 ： 屋内専用、など。企業の無人受付システム、病院／ホテル受付の情報検索端末、博物館でのガイダンスなど、様々なシーンに利用することができる。　同展示会の次回開催は、2018 年10 月16日（火）～19日（金）の4日間、幕張メッセにて開催される予定。2017年10月3日（火）～6日（金）幕張メッセCEATEC JAPAN 実施協議会■ 会　期■ 会　場■ 主　催CEATEC JAPAN 2017可搬型バックアップ電源『ELiC WALKER』赤外線センサモジュール『SUGUKIRI』カメラ映像伝送機器『NEXBOX』未来型インタフェース『AIplay』非接触ジェスチャー入力機器『KBCR-iC11VG-GM1U-IRL』ウルトラポータブルスペクトラムアナライザ『MS2760A』TOF 距離センサ『KMED103C』