ブックタイトルメカトロニクス12月号2017年

概要

メカトロニクス12月号2017年

　2017年9月13日（水）～15日（金）の3日間、東京ビッグサイトにおいて『第19回 自動認識総合展』が開催された。　同展示会は、『第25回 フルードパワー国際見本市IFPEX2017』『測定計測展』『センサエキスポジャパン2017』『第2 回 海洋産業技術展 SUBSEATECHJAPAN2017』『第14 回 総合試験機器展TEST2017』と同時開催された。3日間の総来場者数は、同展示会のみで18943 名、同時開催展を含むと97830 名を集めた。■トレイ上のパンをカメラで撮影し、　瞬時にレジ入力を行うシステム　（株）ブレインでは、トレイ上に置かれたパンをカメラで撮影し、その種類と数量を瞬時にレジ入力するシステム『BakeryScan』を紹介していた。　これは、領域抽出、特微量解析、機械学習など画像認識のニーズに応える画像識別エンジン『AIScan』を搭載したもので、パンを載せたトレイを撮影ユニットを備え付けたレジカウンタに置くと、トレイ上のパンを撮影し、約1秒でその種類と価格を認識するというシステム　2017年9月13日（水）～15日（金）の3日間、東京ビッグサイトにおいて、センサと応用技術・機器、システム、ネットワークなどを展示する『センサエキスポジャパン 2017』が開催された。　3日間の総来場者数は、同展示会だけで8,021 名に上った。■シロキサン対する高い耐性を有する　ガスセンサ　センシリオン（株）では、優れた長期安定性を実現するマルチピクセルガスセンサ『SGP』を紹介していた。　同製品は、屋内空気質向けの金属酸化物ガスセンサ。従来の金属酸化物ガスセンサは、シロキサンの不可逆の汚染によって長期安定住が著しく悪くなるという深刻な問題を抱えていた。シロキサンはガスセンサの感度を破壊し、応答時間を悪くしてしまうものである。人間から放出される最も豊富なVOCで、屋内環境やコンシューマ製品などいたるところに偏在しているという厄介なシであり、一瞬でレジ入力が完了する。判別しにくいパンはディスプレイ上で違った色で示す他、ワンタッチで別の候補を表示。訂正と清算を繰り返すことで常に学習する機構を備えている。多種類にわたるメニューの名前、価格を覚える手間が省ける。■高精度なデジタル温度／　湿度センサを採用したビーコン　オカベマーキングシステム（株）では高精度なデジタル温度／湿度センサを採用した、温度／湿度センサ内蔵ビーコン『BLE-TM030』を紹介していた。　同製品は、lP66の防塵／防滴を実現しているので、温度、湿度の管理が必要な各分野で使用でき、物や場所に取り付けて用いる。温度測定は－40～70℃、ON/OFFボタン付きで、設定により最大100m の伝送到達距離を可能としている。　またブースでは、IP65に準拠する防塵／防滴性を有するベーシックBLEビーコン『BLE-TM000』も展示していた。これは商業広告やロケーションサービスに最適な製品で、ARMコアチップセットnRF51822を採用。ON ／ OFFボタン付きで、大型コイン電池（CR2477）を内蔵し、設定によって最大100mの伝送到達距離を実現している。ロキサンに対してこの『SGP』は耐性を有している。高精度で長期安定住を兼ね備えたマルチピクセルガスセンサで、様々な用途に適する。また、JEDECスタンダードに完全準拠している他、全数のセンサが量産時に完全テストしている点も特徴となっている。■作業者の体温リズムを管理　兵庫県立大学／アフォードセンス（株）のブースでは、作業者の熱中症予防、体温リズムの管理に活用できる深部体温計測ウエアラブル生体センサに関する展示を行っていた。　これは、皮膚温度計として放射温度計を採用し、非接触による高感度測定ができるもので、心拍、加速度、湿度、圧力などのセンシング情報を同時に収集し、端末やクラウドサーバ■画像ベースの品質管理を簡単に実現　キヤノンITソリューションズ（株）のブースでは、画像ベースの品質管理を簡単かつ直感的に行える、Baumer社の各種ビジョンセンサを紹介していた。　同製品は自動車や食品／飲食、包装、医療／薬品の各業界で幅広く採用されており、センサ技術による検査タスクや重要な分析機能を供給し、高い評価を受けている。さまざまなタイプの製品が用意されており、業界ごとの個別ニーズに合わせた検出／検査技術を提供する。『XF700 ／ 800』『XF100 ／ 200』『XF105 ／205』はレンズ内蔵、照明内蔵、IP67/69 対応モデルで、複雑な検査タスクにも幅広く対応する。『XC700／ 800』『XC100 ／ 200』はレンズを自由に選択可能なフラッシュコントロール内蔵モデル。XFと同等の機能をCマウント対応でより柔軟に実現するものである。部品の有無と安全性の認識、位置決め制御、コード認識モデルのひとつである『CS100』は部品の有無と安全性の確認、位置決め制御に適するもの、『ID510』『ID100／ 110』『ID105』はバーコード、マトリックスコードの認識をOCR する製品となっている。にデータを送信。ヒータを使う方式（熱流補償式）に比べて小型／軽量、低消費電力を実現するもの、として、多くの来場者を集めていた。■載せるだけで　電力とデータのやりとりが可能　（一財）宇宙システム開発利用推進機構は、テスラシート（株）の「シート通信媒体」を紹介し、注目を集めていた。　シート媒体通信はマイクロ波をシート内に閉じ込めることによって、シートに触れるものに対して通信と電力を供給するシステム。上に載せるだけで電力とデータのやりとりができるもので、電磁共鳴、電磁誘導型と比べてシートの上のみで使用できることから安全性が高く、端末を自由に移動可能。また、アレイアンテナを用いることで特定の領域に集中して電力を送信することや端末の位置を推定することができる。　同展示会の次回開催は、2018 年9 月26日（水）～28日（金）の3日間、東京ビッグサイトにおいて予定されている。2017年9月13日（水）～15日（金）東京ビッグサイト（一社）日本自動認識システム協会2017年9月13日（水）～15日（金）東京ビッグサイトフジサンケイ ビジネスアイ（日本工業新聞社）■ 会　期■ 会　場■ 主　催■ 会　期■ 会　場■ 主　催第19回 自動認識総合展センサエキスポジャパン 2017MECHATRONICS 2017.12 49『SGP』に関する展示「シート通信媒体」に関する展示深部体温計測ウエアラブル生体センサに関する展示『BakeryScan』 『BLE-TM000』（左）と『BLE-TM030』（右） ビジョンセンサに関する展示