ブックタイトルメカトロニクス10月号2017年

概要

メカトロニクス10月号2017年

　医薬品、化粧品、洗剤を製造／研究開発するためのあらゆる機器／システム／技術などが一堂に集結する専門展示会『第30 回 インターフェックス ジャパン〔医薬品〕〔化粧品〕〔洗剤〕研究・製造技術展』が、2017 年6 月28日（水）～6月30日（金）の3日間、東京ビッグサイトにおいて開催された。　同展示会は、『第11 回 in-PHARMA JAPAN 医薬品原料 国際展』『第2 回 ドリンク ジャパン 飲料・液状食品〔開発〕〔製造〕展』『第16 回 BIO tech 2017』『第1回 バイオ医薬 EXPO』との同時開催で行われ、3日間の来場者は48,889名を集めた。■ナノ粉砕により難溶解性原薬（API）の　吸収性の改善に貢献　アシザワ・ファインテック （ 株）のブースでは、NETZSCH の、GMP 対応の、医薬向け湿式ビーズミル『デルタヴィータ』を紹介していた。　ビーズミルは対象物（粒子）をミクロンやナノサイズまで細かくする微粉砕／分散機であり、湿式は対象物を液体中で微細化する方式。同製品はCIP ／ SIP 対応で、液中での分散／乳化を行い、溶解性の向上に貢献する。ラボ機80m?～生産機4000?まで、豊富なラインアップを用意しており、国内外で多くの実績を有している。■優れた温度安定性と撹拌性能を実現　イカジャパン（株）のブースでは、マグネットスターラを展示していた。　『RCT digital』（写真左）は、アルニコマグネットテクノロジが電磁密度を高め、卓越した温度安定性と再現性の高い撹拌性能を実現する製品。特徴は、高い加熱性能の他、撹拌効率を最大限に高めるオートコレクト、可視性の向上と耐薬品性を両立する強化ガラスボディの採用、安定した化学反応を実現しユーザーの安全に貢献する点、敏感な作業に役立つタイマ機能とアラーム機能の搭載、などが挙げられる。　正方形のセラミック製天板を採用した『C-MAG HS7control』（写真右）は最大処理量20?（対H20）の撹祥能力を誇り、回転数は50－1500rpm。品質の高さから長期保証を提供しており、安心して使用することができる。ガラス製操作パネルに強化ガラスを使用したことによって、耐薬品性や安全性に加えて外観のアピアランスも美しく一新されている。■検査員と同じ目視検査作業を実現　（株）デクシスでは、検査員と同じ目視検査作業を実現する人型外観検査システム『外観けんた君』を紹介していた。　自動化技術と画像技術を組み合わせた同システムは、多品種小ロット製品の外観検査に最適。人との作業共存が可能で、目視困難だった部位や多方向の検査に適応し、安定した検査品質で24時間稼働できるもの。検査＋αの作業が可能なのでこれまで別の装置や人が担当していた工程を1台に任せることが可能。また通常、多品種小ロット製品の自動化は製品ごとに設定を変えなければならず、対応が困難であったが、専用のソフトウエアによって3つのロボットとビジョンテイーチング機能で柔軟に、しかも簡単に対応できる。検査の対象事例は、粉体、異形状、自立しない搬送不可なワーク、多方面の検査が必要なワークなど。オフライン方式の他、製造ラインに直結したインライン方式にも対応する。■ 3 次元測定技術により　バーチャルリアリティで　現場を体験可能　アドバンテック東洋（株）のブースでは、（株）坂海工業所の「3 次元測定サービス」を紹介していた。　同サービスは、プラント工場をはじめ、あらゆるものをスキャンし3Dデータ化。工事のシミュレーション、イメージ動画作成、設備レイアウト変更の検討に適するもので、既存設備の3 次元化や新規配管計画に活用できる。「配管を更新したいが図面ではイメージできない」や「単体の3Dデータがあるが活用できない」などの悩みにこたえるもので、①短納期、②高品質、③低コスト、④永久保存データになる、⑤どんな所でもPC 上で採寸可能、⑥工事のシミュレーション、干渉チェックに最適、⑦新規配管計画、レイアウト変更もわかりやすい、⑧編集により配管材料集計も可能、などの特徴を有している。■包装容器の密封性を確認　（株）フクダでは、包装容器エアリークテスト装置『MSP-0100』を紹介していた。　包装容器エアリークテスト装置は、医薬品、化粧品、食品の包装容器にピンホールやシール不良などがないか、その密封性を確認する製品で、包装容器の密封試験を自動化、数値化、乾式化。容器の抜き取り検査に最適である他、漏れ量を数値化し科学的に品質管理すること、被検査物のサイズに対応したラインアップを要している点、GMP ／バリデーション対応、などの特徴がある。『MSP-0100series』は、小型製品用の製品となっており、エアによる差圧方式で検査を行うため、漏れ量で数値管理が行える。■バイオプロセスの　精密コントロールに最適　ジャパンマシナリー（株）は、バイオプロセスの精密コントロールに最適な、MALEMA のシングルユース コリオリ流量計の展示を行っていた。　SumoFloシングルユースコリオリ流量計はUSPClassVI、USP661 及びUSP778 規格適合のポリエーテルエーテルケトン（PEEK）材を使用しており、バイオプロセス用途に最適で、流量計の精度は測定流体の密度と粘度の変化の影響を受けない。オプションの温度センサによる温度補正を行うことで、より高い精度での質量流量制御が行える。用途としては液体クロマトグラフィ、フィルタろ過、タンジェンシャルフローフィルタレーション（TFF）、濃度／粘度変化のある流体などに適している。　ブースでは、同流量計に、シングルユースバッグやSciLog シングルユースセンサなどを組み合わせた搬送のデモを行い、多くの来場者の注目を集めていた。　同展示会の次回開催は、2018年6月27日（水）～29日（金）の3日間、東京ビッグサイトにて予定されている。2017年6月28日（水）～6月30日（金）東京ビッグサイトリードエグジビション ジャパン（株）■ 会　期■ 会　場■ 主　催第30回 インターフェックス ジャパンMECHATRONICS 2017.10 49GMP対応医薬向け湿式ビーズミル『デルタヴィータ』包装容器エアリークテスト装置『MSP-0100』マグネットスターラ『RCT digital』（写真左）と『C-MAG HS7 control』（写真右）ジャパンマシナリーのブースでのデモ人型外観検査システム『外観けんた君』「3 次元測定サービス」に関する展示