ブックタイトルメカトロニクス9月号2017年

概要

メカトロニクス9月号2017年

MECHATRONICS 2017.9 9産業機器や民生機器などの表示パネルの多色／薄型化に貢献するRFタグの誤認識を解消し、高精度な読み取りが可能な小型／低背2色チップLEDを開発RFIDスリム-フラットスキャナを発売　ローム（株）は、産業機器や民生機器の表示パネルにおいて、数字部分の多色化を実現する1608 サイズ（1.6×0.8mm）の2 色チップLED『SML-D22MUW』を開発した。　同製品は、素子の小型化に加えて、これまで培ってきた同社製『PICOLED』の実装技術およびワイヤボンディング技術を駆使することで、単色チップLEDと同サイズの1.6×0.8mmパッケージに赤／緑の2色のチップLEDを実装することができる。また、1.2×0.8mmの発光部に2 色の光源を実装しているため、色混ざりもよく、同製品で表現できる赤色や緑色だけでなく、中間色を作り出すことも可能。金めっき処理前にレジストとよばれるストッパーを設けることで、濡れ性の良い金パターンを遮断。樹脂内部へのはんだ侵入を防止することができるため、ショー　島津エス・ディー（株）は、高性能アンテナによって対象エリアだけを読み取り、アンテナ周辺にあるRFタグの誤認識を防ぐRFIDスリム-フラットスキャナ『SIMR-SFS』を発売した。　同製品は、ICチップが組み込まれたRFタグのデータを読み取るアンテナ一体型UHF 帯RFIDリーダライタ。高性能アンテナにより、対象エリアだけを高い精度で読み取ることができ、アンテナの上面70cm（最大）までを読み取り範囲としており、効率的な作業を支援する。電波送信出力250mW以下の特定小電力無線局であるため、免許を要せず利用できる。アンテナ部の厚みが22mm の薄型製品で、トップパネルのデザインをユーザーのロゴタイプや使用案内表示などに変更することが可能。　非接触で1 度に複数のデータを読み取れるRFタグは、トによる不具合も解消され、信頼性向上に貢献する。そして、パッケージに裏面電極を採用することで、狭間隔での実装が可能になり、ドットマトリクスなどにおいて非常に高精細な表示を実現する。　近年、産業機器や民生機器の数字表示において、チップLED が使用されるケースが増えている。従来、こうし表示部分は単色での表示が一般的だったが、色を変えことで異常時を認知しやすくしたいというニーズが高まている。一方、表示の色を変えるにはLEDを2つ使用る必要があるが、単色タイプと比べて、2 色タイプはサズが大きくなる、また単色用と2 色用の2パッケージを意する必要があり、開発コストが2 倍かかるという課題あった。　同社では、2017 年6 月よりサンプル出荷を開始して物流業界における庫内業務や工場での工程管理などで導入されており、近年、小売業界でもレジ業務や棚卸業務で運用が本格化しようとしている。これまでのRFタグ読み取りでは、読み取り精度を高めると周辺のRFタグを誤検知してしまう点や、誤検知を防止するには読み取り距離を短くしなければならない点などが課題となっていた。また今後、RFタグは低価格化が進み、コンビニエンスストアなどの小売業界をはじめ、様々な業界での活用が急速に広がると考えられる。同社は、物流ソリューションベンダーとして長年培ってきた経験を基に、物流業界だけでなく小売業界など、様々な利用シーンに合わせて同製品を展開し、業務効率化や人手不足問題の解決支援を目指していく。また、同製品の技術を応用して検品ゲートやセキュリティゲート、スマートシェルフなどのラインアップ拡充を図り、ユーザーニーズに対応する。　同社では、2017 年6 月1日より発売しており、発売から1 年間で300 台（国内）の販売を計画している。2017.9り、2017 年8 月より月産300 万個の体制で量産出荷を開始する予定。たるっすイ用がお請求番号J5004請求番号J5003請求番号J0005