ブックタイトルメカトロニクス9月号2017年
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メカトロニクス9月号2017年
無線LANアクセスポイント????????????????????無線LANアクセスポイント無線LANによる工場/作業現場の環境変化 安定した高速通信が可能な無線バックホール技術とアクセス性能を実現し、屋内/屋外で柔軟にワイドな無線LAN 環境の構築が可能なシャープ社製無線LANアクセスポイント。特徴は、①アクセスポイント間の接続を無線電波で中継することによりLAN 配線工事が不要で、工事費用の削減はもちろん、配線敷設が困難で諦めていた場所への導入が可能、②上り下り用に独立した専用無線モジュール搭載のマルチチャネル無線制御により、スループットの減衰が少ない高速接続を実現(最大20 台アクセスポイントのホップ)、③電波干渉の少ない4.9GHz 帯対応モデル(4.9GHz 帯での利用には、登録申請および第三級陸上特殊無線技士以上の免許が必要)を展開し、利用環境に応じて4モデルから選択可能、④屋外向け耐候設計で防水/防塵設計(IP66 準拠)、耐風速性能最大60m/秒、など。●菱洋エレクトロ(株) 東京都中央区築地1-12-22シャープ社製QX-C300シリーズ課題⇒事例⇒評価■課題 製造工場の現場への投資は、まだまだ土地建物や機器中心。現場の情報伝達や作業効率改善に対してはこれからというケースが多い。 具体的には管理者、現場の双方に課題があり、IoT やAIでの解決を考え始めているユーザーも増えている。管理者側の課題は、現場に情報が正しく伝わらず、効率が上がらない、さらに業務進捗状況の把握や報告に時間がかかるといった不満がある。一方現場では、携帯電話やトランシーバでの通信、連絡事項は掲示板などアナログなものが多く、時には電波が弱くて直接話に行くこともある。また、機器の稼働状況は作業員が定期的に巡回し、マニュアルで記録しているので、通常業務が滞るといったことも課題の1つである。 これらの課題解決のために、IoTやAIを活用し、機器やスマートフォン/タブレットがクラウドと接続し、双方向でデータ連携、活用する場合、無線LANネットワークは携帯電話回線よりもコスト面、通信の安定性などで有利な選択肢となる。では、IoTのためのインフラとして無線LANネットワーク構築を考えたとき、工場の施設や敷地はオフィスに比べて広大で有線LAN配線工事が大規模になる。結果として費用的負担や工事期間のダウンタイムがハードルとなり、IoT の導入検討がスタックする例もある。■事例 シャープ社製無線LANアクセスポイント『QX-C300シリーズ』は、この課題を解決し、製造工場環境や作業現場環境を変革できる。 例えば、従来作業員は作業指示や詳細内容を事務所で確認し、現場に移動して作業というサイクルを繰り返していたが、業務に特化したSNSをスマートフォン/タブレット上で現場で簡単に情報共有、同じSNSでタイムリーな進捗報告ができるようになる。管理者は、作業現場とのリアルタイムな通信と情報共有や、機器の稼働状況を映像監視システムでモニタリング、クラウドで稼働データ収集して稼働状況をリモート管理、常に製造現場の状況把握ができる。 また、無線バックホール方式により、無線LANアクセスポイントから次のアクセスポイントへ無線でホップしていく多段ホップを行っても、データの減衰が少なく高速で高品質な通信環境を実現できるので、多彩な構成デザインを可能にした。さらに、そのパワフルな通信性能は長距離の伝送が可能なので、1 本の光ファイバで複数拠点をカバーでき、ランニング費用の低減も可能である。■評価 導入ユーザーからの評価ポイントとしては、無線LANネットワークの利便性の高さがIoT の導入効果を高めるだけでなく、『QX-C300シリーズ』の以下の特徴があげられる。・無線バックホール方式の接続で、有線接続が必要な無線LANアクセスポイント利用の構築方法よりも、設置工事の期間短縮ができ、サービス開始が早期に実現できた。・最大20台まで多段ホップしてもデータ減衰が少なく、必要な場所に簡単に無線LANアクセスポイントを配置して、無線LANエリアの拡張が容易にできた。・コンパクトな筐体で防水/防塵対応なので、屋外エリアでも設置が容易だった。・早く容易に高品質、高性能な無線LANネットワークを構築できるので、現場の課題解決、IoT 導入の早期実現が可能になった。16 MECHATRONICS 2017.9請求番号J5025センサ・計測・制御(センサエキスポジャパン)