ブックタイトルメカトロニクス6月号2017年

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概要

メカトロニクス6月号2017年

8 MECHATRONICS 2017.6防消火システムとしての導入と運用を効率化するためエネルギー分散型蛍光X線分析装置用に安全計装システムの機能を強化直径1mm以下の微小異物を精度良く測定可能な分析キットを発売 横河電機(株)は、安全計装システム『ProSafe-RS(プロセーフ・アールエス)』の機能を強化した『ProSafe-RSR4.03.00』を開発し、2017 年4 月26日より販売を開始した。 今回の機能強化では、『ProSafe-RS』を使った防消火システム(Fire and Gas System : FGS)構築のためのエンジニアリング機能を強化し、かつ操作監視画面を構成する操作プレートにFGS 用プレートを追加。これにより、FGSとして『ProSafe-RS』の導入と運用の効率化に貢献する。また、ソフトウエアの設定により対応する信号種を切り替えることが可能なIO 装置『N-IO(Network-IO)』のラインアップに、デジタル信号の入力と出力のみに対応するIOモジュールを追加。『ProSafe-RS』の制御ネットワークVnet/IPの接続形態として、ハブを中心として放 (株)島津製作所は、同社のエネルギー分散型蛍光X 線分析装置『EDX-7000』および『EDX-8000』向けに、直径1mm 以下の異物や微小領域のめっき厚などの分析に威力を発揮する『微小部分析キット』を発売した。 標準の『EDX-7000 / 8000』の最小X 線照射径は、直径1mmなのに対し、同製品に含まれる微小部対応コリメータプレートによってX 線照射径を最小で直径0.3mmまで絞ることが可能になるため、微小な領域のみをより正確に分析できる。X線の照射径は、直径0.3mm、1mm、3mm、10mm の4 段階に切り替え可能。また、装置内部の試料観察カメラを、同製品に含まれる高解像度カメラへ換装することで、試料画像の解像度が約2.5倍高まる。微細異物を始めとする試料を拡大して観察する際や、分析結果を画像とともに保存する際に有用となる。射状に接続するスター型に対応していたが、このたび機器をリング状に接続するリング型にも対応し、ユーザーニーズに合わせてこれまでよりも柔軟なネットワーク構成を実現。さらに、『ProSafe-RS』のエンジニアリングステーションのソフトウエアのセキュリティ機能を強化したほか、Windows のセキュリティ設定を見直し、従来よりも高いセキュリティレベルを確保できるようにしている。 石油やガス、石油化学、化学などのエネルギー、素材産業では、事故の防止、環境保全の観点から、操業時の安全確保に向けた様々な対策が行われている。安全計装システムは、操業時の異常を検出してシャットダウンなどの緊急動作を確実に実行する緊急遮断システム(EmergencyShutdown System : ESD)や、FGSとしてプラントの安全確保のために活用されている。 食品、電機/電子、素材など幅広い業界の製造現場や品質管理部門では、異物の解析に対する重要性が高まっている。異物分析の分野において、無機元素の同定に適したエネルギー分散型蛍光X 線分析装置は、主に金属の解析に用いられており、同社の装置は優れた汎用性や操作性が評価されて様々な分野で使用されている。近年は、分析対象も微細化しており、同社のエネルギー分散型蛍光X 線分析装置でより小さな試料を正確に分析したいという要望が多く届いていた。このようなニーズに対応するため、運用方法をそのままに微小領域の分析精度を高めることをコンセプトに『微小部分析キット』が開発された。 同社では、2017年3月27日より販売を開始している。 同社では、2017 年度1,700システム、2018 年度1,800システムの販売を目標にしている。2017.6請求番号F5002請求番号F5001請求番号F0009