ブックタイトルメカトロニクス6月号2017年
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メカトロニクス6月号2017年
メカトロニクス創刊500号に寄せて メカトロニクス・デザイン・ニュースをいつもご愛読戴きまして、誠にありがとうございます。 お陰様で2017年6月号にて、創刊500号を迎える事が出来ました。 これもひとえに、読者のみなさま、関係者のみなさま方のご支援の賜物によるものと、深く感謝申し上げます。 メカトロニクス・デザイン・ニュースが創刊された1976年頃の日本経済は、オイルショックによる景気後退期からようやく抜け出し、緩やかな景気回復基調にありました。 当時、日本経済の救世主となったのは、家電、自動車、精密機械などの輸出産業で、これら産業が内需の落ち込みをカバーすることで、日本経済を活性化させたのです。 脱石油化、省エネルギー化やエレクトロニクスを中心とした技術革新を背景に、企業の設備投資が活発に行われ、これらが輸出産業の競争力を支えるとともに、日本経済を堅調に推移させる一因となりました。 このような社会背景の中で、企業の設備投資、つまり生産財業界でのメーカーとユーザーであるエンジニアとの情報の橋渡し役として、メカトロニクス・デザイン・ニュースは誕生いたしました。 雑誌のタイトルであるメカトロニクスとは、従来メカニカルな要素が大きかった生産設備に、エレクトロニクス等の技術革新により、既存のアクチュエータに加え、電動のアクチュエータやセンサ、コントローラを実装することで、より生産性の高い生産設備、つまりメカニカルとエレクトロニクスを融合させた設備である、メカトロニクス的な設備を実現するための技術を意味しています。 このような、新しい技術を採用した生産性の高い生産設備は、企業の設備投資の増加に伴い、堅調に市場を拡大させていきました。 こうした市場における製品情報を流通させる役割を果たすために、メカトロニクス・デザイン・ニュースは、常に情報の発信者であるメーカーと、情報の受信者であるエンジニアの間に立ち、新しい製品、新しいサービス、現場で役立つ情報の提供を心掛けてまいりました。 昨今、日本の製造業を取り巻く環境は、厳しさを増しているといった報道が多くされています。 この種の報道では、産業の空洞化や振興国の技術向上による、日本の製造業の相対的な競争力の低下、あるいは、少子高齢化による日本の成長力に対する不安などが取り上げられています。 一方で、ロボット/AI/IoTといった次世代の技術革新を取り上げる報道が増えてきている事も、また事実です。 少子高齢化による労働人口の減少は、ある程度避けられないことは確実です。 だからこそ、日本のものづくりは、ロボット/AIなどを上手に活用した、省力化、自動化を推し進めていく事が必要となります。 これら次世代の技術革新は、メカトロニクス・デザイン・ニュース創刊当時の技術革新をエレクトロニクスによるものとすれば、情報技術による技術革新と呼ぶ事ができるかもしれません。 事実、こうした次世代の技術革新を体現した製品は、各メーカーから次々に発表されています。 しかもそれらは、生産設備の枠を超え、介護やインフラ施設、教育や金融といった分野にまで及んでいます。 こうした現状を踏まえ、メカトロニクス・デザイン・ニュースでは、より良い社会、より生産性の高い社会を実現する最先端の製造設備やサービスの情報を、全国のエンジニアにタイムリーにお届けしてまいります。おかげさまで、メカトロニクス・デザイン・ニュースは創刊500号を迎えました。平成 29年 5月代表取締役 ??????????1976年3月号(創刊号)MECHATRONICS 2017.6 7