ブックタイトルメカトロニクス5月号2017年

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概要

メカトロニクス5月号2017年

MECHATRONICS 2017.5 11所在地:U R L:事業内容:横浜市都筑区http://www.threehigh.co.jpシリコンラバーヒータ、缶用/ボンベ用ヒータ、バンドヒータ、配管用ヒータ、ホットプレート用ヒータ、コード/ベルトヒータ、リボンヒータ(テープヒータ)、マントルヒータ(ジャケットヒータ)、アルミ箔ヒータ、シリコンサンドヒータ、セメンティングスポットヒータ、断熱ジャケット、温度制御装置(温度コントローラ)、サーモスタット、温度センサ(熱電対/白金測温抵抗体Pt100Ω)、シリコンスポンジなどの製造/販売。株式会社 スリーハイ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.5mmと薄いシート状なので熱応答性に優れる、④連続200 ℃(または260 ℃)においても高寿命で使用可能、などが挙げられます。 用途としては、工場などで使用される産業用だけでなく、最近では教育/研究機関や公共施設などにも実績があり、凍結防止や加熱/保温が必要な幅広いシーンで使用して頂いています(写真2)。 御社オリジナル製品第1号になった デジタル温度コントローラについても お聞かせ下さい松本 : 当社のデジタル温度コントローラは、“monoone(モノワン)”というブランド名で販売を行っています。このブランド名は、製品開発を行っている時にものづくりの現場から色々な要望を頂いており、それら現場の声を何とか1つのコンパクトなコントローラに収めたいという思いで開発したことから、「ものづくりの現場から生まれた、ただ1つのコントローラ」ということで“monoone(モノワン)”と名付けています。 また、デジタル温度コントローラになぜブランド名を付けたかというと、ブランド名には必ず思いがあって、そのブランドを一人歩きさせて売れる製品に成長させれば、自ずと当社の社名も世に浸透していき、ヒータも取り扱っていることを知って頂ければ、デジタル温度コントローラだけなくヒータとセットで売り上げを伸ばしていけると考えたからです。そして製品自体も、日本製にこだわり、安心してお使い頂けるような生産体制を整えています。現在では、monooneシリーズとして3つのタイプを中心に販売を行っています。 その1つは、スタンダードモデルの『monoone-120』になります(写真3)。この製品の特徴は、①簡単/安全/コンパクト設計で、誰にでも簡単に使える、②温度センサは熱電対のほとんどをカバー、③モニタ用センサポートを追加、④便利なON/OFFタイマ付き(オプション)で、5 段階スタンドやDINレール装着にも対応、などが挙げられます。また、ヒータの温度を管理しつつ、被加熱物の温度も測定できる「モニタ機能」を装備し、2つの温度を同時に監視することで、より的確な温度管理を実現でき、加熱個所が離れていても安心して使えます。さらに、「エラー機能」を装備しており、ヒータ断線やセンサ断線など予測できない不具合にもエラーポートを使用すれば、ブザー、回転灯など利用し、安全な現場環境が実現できます。 2つ目のタイプは、ハイエンドモデルの『monoone-200』になります(写真4)。この製品の特徴は、①30Aの大容量で、洗練されたデザインを採用、②2自由度PID制御方式の温度調節器とSSRにサイクルコントロールユニットを組み合わせることにより、発生ノイズの少ないより精度の高い温度制御を実現、③周囲温度や使用時間で排熱ファンが自動で運転を行うため、装置の内部温度上昇を抑えると共に低騒音性に優れている、などが挙げられます。また、この製品にも「エラー機能」が装備されています。 3つ目のタイプは、一番新しいライトモデルの『monoone+(モノワンプラス)』という製品になります(写真5)。この製品の特徴は、①簡単/安全/コンパクト設計で、誰にでも簡単に使える、②ハンディタイプで操作が簡単に行え、手にフィットするため女性でも楽に持てる、③センサの付け替えが可能で、ニーズに合わせてセンサの形状を選択できる、④表示範囲は、-199~999 ℃まで対応、などが挙げられます。また、「過昇温防止機能搭載」を搭載しており、予め温度を設定しておけば自動的に出力がOFFになるため、ヒータの暴走などを回避できます。 この3タイプの製品は、単体で販売するだけでなく、先程お話したヒータとのセット販売をすでに開始しており、昨年その業績が評価され、一般財団法人神奈川県経営者福祉振興財団が主催する「かながわ産業Navi大賞2016」の優秀賞に選定されています。 今後の展開についてお聞かせ下さい男澤 : 営業活動については、日本国内でまだまだフォローしきれていない地域があるので、徐々に対応できる体制を整えていきたいと考えています。昨年、北海道苫小牧市にある工業団地へ営業にいく機会があり、飛び込みの営業で何社かの企業の方とお話をさせて頂いたのですが、やはり冬は寒さに厳しい地域ということで、熱に対する需要が結構あることが分かりました。いままでも、北海道に当社と取り引きのあるお客様はいたのですが、本社のある横浜からは結構距離もあったため、なかなか訪問する機会がありませんでした。 しかし、今回の飛び込み営業により改めてビジネスチャンスがあることが分かったので、まずは北海道に拠点を置き、現地の人材を採用するなどして営業強化を図っていきたいと考えています。さらに、北海道以外の地域に関しては、代理店を含めた体制強化やインターネット販売などもスタートさせている状況です。 あとは、社員育成にも力を入れていきたいと思っています。これは、講師を招いて講習会を開いたり、セミナーなどに受講してもらうということではなく、社内でのコミュニケーションを上手くとりながら、会社にとってプラスになるような意見をどんどん提案してもらえるような人材育成を考えています。そこから、“monoone(モノワン)”に続く新たなブランドが生まれてくることに期待しています。それには、社長である私自身が社員との距離を少しでも縮めて行かなくてはいけませんので、そういう環境づくりを行っていきたいと思っています(写真6)。 そして、現状プラスこれらの新たな取り組みを通じて、少しでも日本のものづくりに貢献していければ幸いです。本日はお忙しい中ありがとうございました。写真3 デジタル温度コントローラ『monoone-120』写真6 本社社員一同写真4 デジタル温度コントローラ『monoone-200』写真5 デジタル温度コントローラ『monoone+(モノワンプラス)』