ブックタイトルメカトロニクス4月号2017年
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メカトロニクス4月号2017年
MECHATRONICS 2017.4 11所在地:U R L:事業内容:相模原市中央区http://www.techtry.co.jp圧力センサ/LED 照度計/漏液センサ/微差圧計/重量センサとその他応用機器の研究開発、製造、販売。株式会社 ティアンドティ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・しています。その中で、主力製品の1つである重量センサ『STSシリーズ』は、ローコストでお客様から好評を頂いています(写真2)。特徴としては、①低床タイプでスペースを取らない、②使いやすさと便利さを兼ね備えている、③薄型/高精度で、ボトル、タンク、ボンベの残量管理に最適、などが挙げられます。 さらに、圧力センサや重量センサと並行してロードセルの開発にも力を入れています。当社のロードセルは、直線性/感度/安全性/疲労寿命に優れており、お客様が簡単に幅広く使用できるように、小型向けから大型向けまで様々な形状の製品を用意し、現代のニーズに応えるためローコストで提供しています。その中で、主力製品の1つであるロードセル『PSシリーズ』は、ボタン型の検査に適したモデルになっています(写真3)。特徴としては、①高精度、②1~50tまで幅広いラインアップ、③タンクスケールやトラックスケールなどの用途に適している、などが挙げられます。 それから、圧力センサや重量センサの性能を最大限に引き出すためのアイテムとして、表示器/アンプユニットなどの周辺機器も用意しています。 次に、光学技術を応用した製品について 特徴などお聞かせ下さい竹之下 : まずは、お客様のニーズにより開発を行った漏液センサから紹介します。当社の漏液センサは、漏水/漏油/漏液などの水漏れ対策として、様々な使用条件に対応できるように豊富なラインアップを用意しています。その中で、主力製品の1つである漏液センサ『TFP-Tシリーズ』は、材質がテフロン製(PFA)のため薬液にも使用できるモデルになっています(写真4)。特徴としては、①PNP出力タイプを用意、②高耐薬品性、③インタロック機能(ホルダ外れ検出機能)搭載、などが挙げられます。 そして最近では、この漏液センサの光学技術を応用したスマートフォンサイズの照度計『LM-777』を開発し、当社の新しい主力製品として販売に力を入れています(写真5)。この照度計は、LED照明の測定ができ、しかもJIS規格の一般型AA級(JIS C1609-1:2006)に準拠している高信頼性を追求した製品で、学校や病院、工場の安全性や防犯などの目的、建設現場での明るさを測定するなど、正確な照明を測定する様々な分野で使用することができます。特徴としては、①スマートフォンサイズの小型化を実現、②手が疲れない軽量化(90g)、③メモリ機能 : 本体18ポイント(PC接続時はPC上に記録可能)、④ JIS 一般型AA級準拠の高精度計測、⑤省エネ機能搭載(未操作時間10 分で電源OFF)、⑥測定範囲は0~199900lx、⑦校正サポート(オプション)、などが挙げられます。 また、『LM-777』のロープライスモデルで操作が非常に簡単な『LM-555』も昨年開発し、販売を開始しています(写真6)。メモリ機能やPC への転送機能はありませんが、現場で簡単に信頼性の高い照度測定を行うシーンなどで活躍します。特徴としては、①ボタン1つの簡単操作、②ロープライスを実現、③JIS 一般型A級準拠の高精度計測、④測定範囲は0~39990lx、⑤校正サポート(オプション)、などが挙げられます。 最後に、昨年開発し、今年から新たな主力製品として販売に力を入れていきたいと考えている分光光度計について紹介します。分光光度計は、単色光をつくり出して試料に照射し、透過した光の量を測定して「試料の、その波長における吸光度」を計測する測定器です。これにより、溶液の中に含まれている物質の濃度などが分かります。従来の分光光度計は、紫外線領域も計測できるため、非常に高価なものでしたが、当社では測定範囲を可視光に限定した『SP-808』を開発し、ロープライスを実現しています(写真7)。 特徴としては、①業界スタンダードとして廉価版から高価な分光光度計まで用いられているCzerny-Turner 搭載、②コンパクトながら光路長を長くとり、遮光も行っているため低迷光を実現、③安定した直線性、④コストパフォーマンスを発揮するバンド幅、⑤専用の高精度プリセットランプやランプホルダ付き、⑥金属部分が少なく、本体の汚染を防ぐ、などが挙げられます。また、シングルビーム紫外/可視分光光度計『SP-710』、ダブルビーム紫外/可視分光光度計『SP-7500』といったシリーズ製品をラインアップし、用途やシーンに合わせて選択することができます。本体の色も白色が基本ですが、ピンク、黄色、黄緑のカラーリングが可能になっています(写真8)。 創業30周年を迎えられた 現在の心境と今後の展開について お聞かせ下さい竹之下 : はじめは単体の部品からスタートした会社でしたが、お客様の要望を聞いてそれを形にするために、技術やノウハウを学びながら蓄積しそれを応用することにより、装置などの完成品まで手掛けられるメーカーにこの30年で成長することができました。これもお客様から色々と学ばせて頂けた結果だと考えています。また、あまり価格競争などのないニッチな分野で、オンリーワン製品の追求に特化してきたことも要因になっていると思います。 今後もこの基本線は変らず、社名にも関連付けた“テクニカル・トライ”を念頭に置いて様々な技術にチャレンジしていき、圧力センサの技術を活かした製品シリーズと光学技術を応用した製品シリーズで、お客様のニーズにマッチした新たな製品開発に力を入れていきます。 そして、OEMも含め民生品にも対応できるような生産体制を整えていきます。そのために、現在工場の自動化なども推進しています。ロボットによる自動化を進めることで製品の安定化が図れるため、数量の多い案件にも対応していけるようになります。 そのようなことから、今後はさらなる技術力の向上と製品の安定化を目標に事業展開していきたいと考えています。本日はお忙しい中ありがとうございました。写真5 照度計『LM-777』写真6 照度計『LM-555』写真7 分光光度計『SP-808』写真8 分光光度計のラインアップ(左からSP-710、SP-808、SP-7500)