ブックタイトルメカトロニクス2月号2017年
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メカトロニクス2月号2017年
8 MECHATRONICS 2017.2e-F@ctoryの導入を支援する世界各国の様々なスマートメータ通信を実現するレーザ変位センサを発売無線通信LSIを開発 三菱電機(株)は、生産現場で使用されるFAセンサの製品ブランドを「MELSENSOR(メルセンサ)」とし、主に自動車部品や電機/電子部品の製造で使われるレーザ変位センサの新製品50機種(センサヘッド46機種/コントローラ4 機種)を発売する。 今回発売される製品は、FA 技術とIT 技術を活用した「e-F@ctory(イーファクトリー)」の導入を支援する「CCLinkIE フィールドネットワークBasic」に対応していることから、生産現場の計測データをシームレスに収集/管理でき、ユーザーの品質管理やトレーサビリティーなどの実現に貢献する。特徴としては、① CC-Link IE フィールドネットワーク Basic のインタフェース機能の搭載により、同社シーケンサ(プログラマブルコントローラ)に生産現場の計測データをシームレスに集約、②CC-Link IE フィー ラピスセミコンダクタ(株)は、スマートメータ、ホーム/ビルセキュリティ、火災報知機、ガス警報器、クラウド農業など、長距離無線通信と低消費電力が必要とされるアプリケーションに最適な、サブギガ帯域(周波数1GHz 以下)無線通信LSI『ML7345』を開発した。 同製品は、高周波増幅器に改良を加え、160~960MHzまで対応が可能で、サブギガの主要な帯域をこの1つの製品で対応できるようになり、世界各国のスマートメータ、テレメータ装置、センサネットワーク装置など、より広い範囲での利用が期待できる。また、高周波増幅器に改良を加えたことで、送信パワー変動が動作保証全温度範囲内で±1dB以下と、一般製品比で3倍以上の高安定性を実現。この安定した無線性能により、マルチホップを扱うスマートメータなど複雑な無線ネットワークを用いるアプリケールドネットワーク Basic通信機能内蔵シーケンサCPUとレーザ変位センサを1 本のケーブルで接続し、配線の簡略化を実現、③同社製ソリューション「iQ Sensor Solution(iQSS)」により、汎用Ethernet 通信でも各種データのモニタやセンサ設定が可能、④46 種類のセンサヘッドと4種類のコントローラの組み合わせにより、測定対象物(ワーク)の多種多様な特性に応じた測定が可能、⑤サンプリング周期の高速化により、高精度な測定を実現、など。 昨今、製造業ではIoTをキーワードとした予防保全/品質管理/トレーサビリティーへのニーズの高まりにより、生産現場で収集した計測データのシームレスな管理が求められている。この実現に向けては、FAセンサの中でも特にレーザ変位センサと、FA機器とのさらなる連携が必要となる。ションにおいて、環境変化に対するマージンを考慮することなくネットワーク設計を行えるため、ネットワークの簡素化(中継器削減)/低コスト化に貢献する。さらに、短時間で受信起動を行う高速電波チェック機能とスリープ電流の大幅削減により、通信時間の大半を占める待ち受け動作において、同社従来製品比で48%の平均電流を削減し、システムの低消費電力化と電池の長寿命化にも貢献する。 近年、地球温暖化抑制を目的に、エネルギーを効率的に利用することが社会的な緊急課題になっている。課題解決に向け、日本では2015 年度からスマートメータ設置が本格化し、欧州ではWireless M-bus 方式、中国では無線方式といった異なる方式でのスマートメータ設置の動きが出てきている。これらを背景として、オフィスやビル全体の照明/空調の最適制御、防犯/防災セキュリティはもちろん、農業など一次産業での収穫量向上や生産の最適化などでも、無線ネットワークを用いてデータを収集し、制御する動きが活発になっている。 同社では、すでに量産出荷を開始している。 同社では、2017 年1 月16日より販売を開始する。2017.2請求番号B5002請求番号B5001請求番号B0004