ブックタイトルメカトロニクス1月号2017年

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概要

メカトロニクス1月号2017年

48 MECHATRONICS 2017.1 2016年9月28日(水)~30日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて、センサと応用技術・機器、システム、ネットワークなどを展示する『センサエキスポジャパン 2016』、及び、最新の検査/計測技術を一堂に集めた『総合検査機器展 JIMA2016』が開催された。 開催期間中は、『第27回 計量計測展』『ITSテクノロジー展』『地盤改良技術展2016』も同時開催された。3日間の総来場者数は、『センサエキスポジャパン 2016』だけで10,069名、『総合検査機器展 JIMA2016』は12,477 名に上った。■素子の小型化により熱応答性が向上 KOA(株)のブースでは、素子部の体積を従来品の1/4に小型化し、熱応答性を飛躍的に向上させた熱式流速センサ用ヒータ素子の新製品、『SDT310VASP』を紹介していた。 同製品のサイズは2.0×0.4×0.65mmで、従来より低い熱時定数3.2秒を実現。また、優れた耐熱性(<600℃)を有しており、産業機器/計測機器向けの、熱式風速計用ヒータ素子、高温環境用小型温度センサなどの用途に適する。■スポーツ、介護、自動車など 様々な分野に (株)オーギャでは、開発中の「ワイヤレス フレキシブル面圧分布計測シート」を紹介していた。 同社は静電容量型センサ技術をコアにした開発を行っている。このシートは、曲面にも簡単に貼り付け、アナログ入力可能な「フレキシブル触覚フィルム」の特性(薄い、しなやか、省電力)を活かし、力のかかり具合を計測する、というもの。検出点数:~24×8点(感圧要素Φ9、10mm間隔マトリクス)、荷重レンジ:~30Nで、スポーツや介護、医療、自動車などあらゆる分野での使用が期待される。■水中での機械位置決め制御などの 用途に適する 村田機械(株)のブースでは、IP68の防水型センサ『WIC-0308』の製品デモを行っていた。 『WIC』は、同社の『LIC』タイプをベースに、50m 防水機能を付加した製品で、水中での機械位置決め制御や防滴構造が必要な環境下での位置検出などの用途に対応。小型/シンプル形状で、狭いスペースにも組み付けが容易となっている。■消費電力がきわめて少ない (株)内藤電誠町田製作所では、ルネサス製RL78/G1Dモジュール搭載のBluetooth low energy 組み込み無線モジュールに関する展示を行っていた。 同製品は、Bluetooth low energy 対応し、RF 送信時:4.3mA、RF受信時:3.5mA、RFスリープ時:0.3μAの低消費電力を実現。ルネサス製RL78/G1D モジュール評価のほか、コイン電池やエナジーハーベストを電源に、センサと組み合わせたセンサネットワークの構築などにも適する。40mm×19mm サイズと小型である点も特徴となっている。■対向させるだけで ワイヤレス充電/ワイヤレス給電 (株)ビー・アンド・プラスでは、120W リモートパワーサプライシステムを紹介していた。 同製品は充電仕様と給電仕様を用意。対向させるだけでワイヤレス充電、またはワイヤレス給電が行える。従来の充電/ 給電リモートに比べてコンパクトで、アンプなしのため設置も簡単。また、LED表示機能を有し、便利で、制御機能も搭載している。IP67 なので、非金属の粉塵飛散、汚れや水滴が付着する環境でも安心して使用できる。■ 8インチのFPDで 16インチの高解像度を実現 東芝ITコントロールシステム(株)は東芝産業用X線CTスキャナ『TOSCANER-323200μFD-Z』を紹介していた。 同製品は、8インチのFPD(フラットパネルディテクタ)を採用していながらも、16インチFPD 相当の高解像度を実現できるWスキャン機能を搭載。また、画像再構成処理速度が従来機よりさらに高速化している。スキャンサポート機能として、撮影アシストによる簡単位置決め機能と、位置決め状態でCT 撮影前の画像1画素サイズをリアルタイム表示する機能を有する。また、X線発生器は230kV / 300kV の選択が可能となっている。■熱処理後の焼き入れ深さを非破壊測定 電子磁気工業(株)では、焼き入れ判定器『WT-4102』の展示を行っていた。 同製品は、高周波、浸炭焼き入れなどの熱処理後の焼き入れ深さを非破壊で検査できる装置。4探針センサを、検査対象の製品にわずか0.5 秒触れるだけで測定可能。非破壊なので、検査対象を傷めず、そのまま商品として使用することができる。幅3mmの探針により、小型製品から大型製品まで、多様な部品に対応する。■高い画質と操作性を実現 (株)島津製作所は、マイクロフォーカスX 線CTシステム『inspeXio SMX-255CT FPD HR』を紹介していた。 同製品は、同社製のマイクロフォーカスX線発生装置と大型高解像度フラットパネル検出器を搭載した装置。最大1400 万画素相当の入力解像度によって広視野/高解像度を実現する。また、マイクロフォーカスX 線発生装置の改良によって、X線の線量が大幅に向上。最新のフラットパネル検出器の感度特性を活かし、高出力と高コントラストイメージの両立を可能にしている。2016年9月28日(水)~30日(金)東京ビッグサイトフジサンケイ ビジネスアイ(日本工業新聞社)〈センサエキスポジャパン〉(一社)日本検査機器工業会〈総合検査機器展〉■ 会 期■ 会 場■ 主 催センサエキスポジャパン 2016総合検査機器展 JIMA2016熱式流速センサ用ヒータ素子『SDT310VASP』焼き入れ判定器『WT-4102』東芝産業用X線CTスキャナ『TOSCANER-323200μFD-Z』「ワイヤレス フレキシブル面圧分布計測シート」に関する展示マイクロフォーカスX 線CTシステム『inspeXio SMX-255CT FPD HR』防水型センサ『WIC-0308』の製品デモBluetooth low energy組み込み無線モジュールに関する展示120W リモートパワーサプライシステム