ブックタイトルメカトロニクス9月号2016年
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メカトロニクス9月号2016年
MECHATRONICS 2016.9 11消費電流を一般品比50%削減した3GHzまでの高周波測定が可能な低消費電流の6軸加速度/ジャイロコンボセンサを開発SMDテストフィクスチャを発売 ロームグループのKionix, Inc.(本社:ニューヨーク州イサカ)は、スマートフォンやウェアラブル機器、ゲーム機など、低消費電力でモーションセンシングを行いたいアプリケーションに最適な6軸加速度/ジャイロコンボセンサ『KXG07』『KXG08』を開発した。 同製品は、一般的な振幅検出によるセンサ信号検知方式ではなく、Kionix 社が独自に開発した位相検出による検知方式を採用したことで、従来ジャイロセンサに必要だった規模の大きな増幅回路を小さくし、一般品比50%減となる低消費電流0.6mAを実現している。また、間欠動作(動作を減らす)モードによるセンシング時には圧倒的な0.2mAまで消費電流を減らすことも可能。さらに、MCUとの同期機能、4096バイトのバッファメモリ、外部センサからのデータを取得機能も搭載しており、センサア 日置電機(株)は、高周波化する電子部品(SMD)に対応し、3GHzまでの高周波測定が可能なSMDテストフィクスチャ『IM9201』を発売した。 同製品は、使用可能周波数範囲が最高3GHzまで対応し、高周波化が進むSMDの測定が可能。操作方法は、デバイスガイドに試料を適切に置き、プッシャーをおろして試料を固定することで、簡単かつ確実に測定することができる。6 つのSMD サイズ(0603(0.6×0.3mm)、1005(1.0×0.5mm)、1608(1.6×0.8mm)、2012(2.0×1.25mm)、3216(3.2×1.6mm)、3225(3.2×2.5mm)に対応している。また同製品は、同社製インピーダンスアナライザ本体(使用可能機種:IM7580、IM7580A、IM7581、IM7583、IM7585、IM7587)に装着して使用する。主な使用用途としては、電子部品プリケーションの構築時の負荷削減にも貢献する。なお、『KXG07』は3×3×0.9mmの16pin LGAパッケージ、『KXG08』は2.5×3×0.9mm の14pin LGAパッケージとなっており、実績のある2 種類のパッケージラインアップで、基板設計にも柔軟に対応する。 近年、スマートフォンやゲーム機など、センサを搭載する機器の増加に伴い、センサの需要は増え続けている。ところが、ジャイロセンサは加速度センサや地磁気センサなどと比較しても消費電流が大きく、消費電力がネックになるアプリケーションへの採用や、ジャイロセンサを常時オンしたいアプリケーション開発への課題となっていた。 今回開発した2つの製品は、2016 年7 月からサンプル出荷を開始しており、2016 年10 月より月産100 万個の体制で量産を開始する予定。また、今後もロームグメーカーにおける電子部品の抜取/出荷検査や、製品開発時の特性評価、実使用条件における特性測定などが挙げられる。 情報化が進む現在、スマートフォンなどのモバイル機器は高周波化が進み、その帯域は数GHzにも達している。これに伴い、高周波インダクタやフェライトビーズといったモバイル機器の基板に実装される電子部品(SMD)も高周波化が進んでいる。これらの電子部品は数百MHzから1GHzといった高い周波数で評価検査をしているため、高周波の測定器のニーズが高まっていた。こうしたSMDの評価検査をする際に、インピーダンスアナライザとSMDを接続するための測定治具としてSMDテストフィクスチャが使われている。 同社では、年間販売台数30 台を目標にしている。2016.9ループは、モバイル機器やIoT 市場などのニーズに対応するため、低消費電流かつ小型のセンサデバイス開発を進めていく。請求番号J5004請求番号J5003請求番号J0009