ブックタイトルメカトロニクス8月号2016年
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メカトロニクス8月号2016年
MECHATRONICS 2016.8 11所在地:U R L:事業内容:横浜市西区http://www.lockn-bolt.co.jp新製品の開発製造/販売、緩み止めボルト、盗難防止ボルト/ナット(特許)、ブラックBOX用ねじ、電子部品アッセンブリー、ワイヤカット、レーザ溶接。株式会社 ロックン・ボルト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・が可能、⑤ねじ中間位置での固定が可能、⑥締結力を長期間維持できる、⑦貫通穴でもめくら穴でも使用可能、⑧強度は標準品とほぼ変わらない(抗張力/せん断力/トルク)、などが挙げられます。 次に、産業機器やロボットマシンなどに適した緩み止め機能付きホーローセット『Lock'n Bolt-F5シリーズ』を紹介します(写真4)。ホーローセットは、通常のねじとは違い先端の面圧で対象物を固定するため、通常のねじより緩みやすいという性質があります。そのため当社では、今までにない緩み止め機能をもったホーローセットを開発しました。このシリーズには、当たりピースのない標準品である『F5-1』と、当たりピースのある『F5-2』をラインアップしています。 『F5-1』の特徴は、①当社独自の緩み止め機能を応用、②先端部の面圧でねじ部が拡径し、ゆるみ止め効果が発生、③従来のホーローセットと同じようにねじ込むだけ、④特殊な工具を必要とせず、通常の六角レンチ棒を使用するので、従来のホーローセットと簡単に交換できる、などが挙げられます。『F5-2』の特徴は、①相手方に先端部当たりピースが接触するため、締め込み時の摩擦を軽減できる、②プラスチックなど柔らかい素材に最適、③当たりピースの形状を選択できる、④緩み止め効果や使用方法は『F5-1』と変わらない、⑤当たりピース分(約2mm)寸法が長くなる(平先)、などが挙げられます。 そして、ナンバープレート用の盗難防止ボルト『Lock'n Bolt NAシリーズ』といった製品も販売しています(写真5、6)。ナンバープレートの盗難は増え続けているようで、特に人気のナンバーやご当地ナン写真3 緩み止めボルト『Lock'n Bolt-Fシリーズ』( F-1、F-2、F-3、F-4)バーが狙われているようです。ナンバープレートが盗難に合うと、再交付の手続を受けなければならず、再交付には費用だけではなく、警察署や陸運局などへの各種書類の届出が必要となり、時間と手間がかかります。また、盗まれたナンバープレートは、その後犯罪やテロなどに使用される恐れもあります。そういった犯罪を未然に防ぐために、『Lock'n Bolt NAシリーズ』を開発しました。 このシリーズは、一度締めると外そうとしても頭が空回転してしまい、専用工具でしか取り外すことができない構造になっています。ただ締め付け時に関しては、専用工具でなく通常のスパナやレンチで可能といったことが特徴になっています。カラーバリエーションも豊富で、角ヘッド、丸ヘッド、薄型タイプも用意しています。 また、企業にとって重要な資産である機械や設備の中の重要部分を守るブラックボックス用の盗難防止ボルトとして『Lock'n Bolt Sシリーズ』も販売しています(写真7)。最近では、機械や設備を海外に輸出した時に、重要部分のノウハウが他社にコピーされてしまうケースが増えているようです。そのため、機械や設備の中の重要部分を守るブラックボックスを保護し、情報流出を防ぐ目的で『Lock'n Bolt Sシリーズ』を開発しました。 このシリーズは、当社のコアとなる2つの技術が合体しており、一度締めると専用工具でない限り外すことが非常に困難な、特殊なボルトになっています。特徴としては、①通常のボルトのように、時計回りに締めるだけで防犯効果が得られる、②当社独自の特殊構造により、反時計回りにまわしても頭部が空回転して外れな写真4 緩み止め機能付きホーローセット『Lock'n Bolt-F5シリーズ』( F5-1、F5-2)い、などが挙げられます。 今後の展開についてお聞かせ下さい長谷川:今後もボルトの開発が中心になりますが、当社としては究極の所まできていると思うので、今後はお客様の要求に応じたカスタマイズ的なものをどんどん手掛けていきたいと考えています。 また販売については、現在国内を中心に行っていますが、海外についてもどんどん展開していきたいと考えています。国内は、企業だけでなく官庁などと連携して事業展開を行っていますが、採用されるまでに時間が掛かってしまうケースが多いのが現状です。当社としては、ようやく知名度が広がってきましたが、もっともっと上げていくには販売の強化を図らなくてはいけませんし、そのためにも海外進出は必要不可欠なことだと考えています。すでに、何社かの大手商社やジェトロ(独立行政法人日本貿易振興機構)を通じてアプローチを行っており、海外で使用されている太陽光パネルの防犯や自動車部品の防犯用途で注目され始めている状況です。 さらに、ボルト以外の製品も色々と構想はありますが、まずは当社の画期的なボルドが世の中に広がっていき、少しでも社会に貢献できればと考えています。本日はお忙しい中ありがとうございました。写真7 ブラックボックス用盗難防止ボルト『Lock'n Bolt Sシリーズ』( S-1、S-3)写真6 『Lock'n Bolt NAシリーズ』の使用例写真5 ナンバープレート用盗難防止ボルト『Lock'n Bolt NAシリーズ』( NA-1、NA-2)