ブックタイトルメカトロニクス7月号2016年

概要

メカトロニクス7月号2016年

48 MECHATRONICS 2016.7　ものづくりに関する専門展『名古屋 ものづくり ワールド2016』が、2016 年4 月19日（火）～21日（木）の3日間、ポートメッセなごやにおいて開催された。　同展示会は、『第1回 名古屋 設計・製造ソリューション展（DMS 名古屋）』、『第1 回 名古屋 機械要素技術展（M-Tech名古屋）』の2 展で構成され、3日間の来場者数は29,236 名を集めた。■優れた除振効果を実現　倉敷化工（株）は、6自由度アクティブ制御を加えることにより、全周波数で共振点が存在しない優れた除振効果が得られる、卓上型アクティブ除振台『e-StableMINI』の展示を行っていた。　同製品は、LCDモニタを標準装備し、ばね上加速度時間波形／ばね上加速度スペクトラムを表示。オートレベリング＆クランプにより、ボタン操作による自動レベリングと輸送時の固定が可能。アルミ定盤とボディがクリーンエリアの空気を汚さず、エアも使用しないので、クリーンルームでの使用も可能。また、USB 通信により振動状況を観察することができる。■優れた造形速度／精度／　拡張性を備える　愛知産業（株）は、優れた造形速度／精度／拡張性を備えたドイツSLMソリューションズ社製の金属パウダー積層造形システム『SLMシリーズ』の展示を行っていた。　同製品は、SLMソリューションズ社独自の双方向パウダーコータ方式により、高精度／高密度／高速で優れた造形効率を実現。金属パウダーの種類や設定する造形パラメータは、ユーザーが自由に選択／調整できるユーザーフレンドリー設計。航空宇宙、歯科／医療、自動車製造、研究機関、コンシューマ製品の型製造などの幅広い分野に適している。■量産ラインの目視検査を自動化　シグマ（株）は、量産ラインで行われている目視検査を自動化することができるレーザ傷検査装置『ANALYZER』の展示を行っていた。　同製品は、レーザを使用して非破壊／非接触で円筒形状の内外壁の検査ができる。最長200mmのプローブが、目視で行き届かない穴の中を検査し、しきい値を設定すれば良否判定を自動化できる。検査データはすべて残せるため、製造工程へのフィードバックも可能。装置と組み合わせることにより、インラインへの対応も可能。■均一性の高い洗浄とワークに合わせた　洗浄条件設定で最適洗浄が可能　本多電子（株）は、同社独自のダイナショックモジュレーション（DM）方式により、均一性の高い洗浄とワークに合わせた洗浄条件設定で最適洗浄が可能な超音波洗浄機『WDX-600-Ⅱ』の展示を行っていた。　DM 方式とは、トータル出力パワーが一定のままで、同一振動子から2 周波同時発生する超音波パワー比率をコントロールする超音波発振方式。同製品はこの方式を採用することで、強力洗浄から精密洗浄まで洗浄目的に応じて最適な洗浄効果を得ることができる。■画質、照明、計測性能、　検査効率に優れる　オリンパス（株）は、画質、照明、計測性能、検査効率に優れたハイエンドモデルとなるビデオスコープ『IPLEXNX』の展示を行っていた。　同製品は、改良された高解像度CCD技術、高輝度レーザダイオード光源、革新的なPulsarPicの画像処理技術により、優れた高画質と明るさを実現。飛躍的に進化を遂げた新計測機能により、従来製品では困難であった対象物の計測や、離れた距離からの計測が可能。検査者の使い勝手にこだわった各種機能により、検査効率の向上や作業者の疲労低減に貢献する。■進化したワンタッチコネクタ　ワゴ ジャパン（株）は、透明／スリム／ソフト化により、進化したワンタッチコネクタ『WFRシリーズ』の展示を行っていた。　同製品は、ケージプランプスプリング方式の新機構を採用。ハウジングを透明化することにより、確認しやすく、安心／安全を実現。単線、より線、ストランド線の混在使用ができ、操作がしやすいソフトなレバー形状でワンタッチ結線が可能。従来のWFシリーズより、40％ の小型化を実現し、屋内配線用途のほか一般電気工作などの配線に使用できる。■ノイズに強い新無線通信方式　（株）メトロールは、ノイズに強い新しい無線通信方式を採用した小型高精度タッチプローブの展示を行っていた。　同製品は、無線電波状況を常にサーチし、最適なチャンネルを自動的に選択する。遮蔽物やクーラントの影響を受けやすい従来の赤外線通信に対し、信頼性が高く、電波干渉に強い無線通信を実現。赤外線通信が困難な、5軸加工機や大型複合機での高精度計測が可能。また、1μm の繰り返し精度を実現するとともに、電池1本で180 時間の連続使用が可能な省エネも実現。φ40mm の小型サイズにより、小型マシニングセンタや小型シャンクを装備した高速加工機にも適している。■大物測定の効率化を実現　（株）トヨタケーラムは、大物測定の効率化を実現する3 次元測定ソリューションの展示を行っていた。　同ソリューションは、非接触型3Dスキャナ（3 次元測定機）『MetraSCAN 3D』とデュアルカメラセンサ『C-track』を組み合わせたもので、広範囲を高速／高精度に測定することが可能。『MetraSCAN 3D』は、常にリフレクタ位置を認識／追従するため、ポジショニングシールが不要で、高速に広範囲を測定することが可能。また『C-track』は、高品質な工学レンズと特殊な照明を装備しており、その作動領域内すべてのリフレクタを測定でき、リフレクタへの照明調整、コンピュータとのデータ管理、センサ情報（温度、湿度など）の管理が可能。　同展示会の次回開催は、2017 年4 月12日（水）～14日（金）の3日間、ポートメッセなごやにて開催される予定。2016年4月19日（火）～21日（木）ポートメッセなごやリードエグジビションジャパン（株）■ 会　期■ 会　場■ 主　催名古屋 ものづくり ワールド2016卓上型アクティブ除振台『e-Stable MINI』金属パウダー積層造形システム『SLMシリーズ』超音波洗浄機『WDX-600-Ⅱ』小型高精度タッチプローブ3次元測定ソリューションビデオスコープ『IPLEX NX』ワンタッチコネクタ『WFRシリーズ』レーザ傷検査装置『ANALYZER』