ブックタイトルメカトロニクス4月号2016年

概要

メカトロニクス4月号2016年

MECHATRONICS 2016.4 93μm帯レーザの特性評価を高精度に行えるNFCに対応したベンチトップ型分散分光方式の光スペクトラムアナライザを発売120mm/秒の高速印字携帯サーマルプリンタを開発　横河メータ＆インスツルメンツ（株）は、波長範囲1.5～3.4μm のレーザの光スペクトルを、広い測定ダイナミックレンジと高い波長分解能で高精度に測定する光スペクトラムアナライザ『AQ6376』を発売した。　同製品は、波長3μm 帯向けの干渉計型測定器と比較して約1 万倍に相当する80dB、近傍ダイナミックレンジは約300 倍に相当する55dBを実現し、半導体レーザのサイドモード特性の測定に十分な性能を実現。波長分解能は、波長3μm帯向けの干渉計型測定器の1/3に相当する100pmを実現。分光器内の空気に含まれる微量な水蒸気を除去して特定の波長の光の吸収を抑制する機能と、分光器の原理上発生する高次回折光（入力光波長の2～3 倍の波長の光）の影響を低減する機能を搭載し、被測定光本来の光スペクトルの測定が可能。　富士通コンポーネント（株）は、NFC（近距離無線通信）に対応した120mm/秒の高速印字タイプバッテリー駆動2インチ携帯サーマルプリンタ『FTP-62HWSL001』を開発した。　同製品は、新たに開発したプリンタメカニズム『FTP-62HMCLシリーズ』を搭載し、バッテリーの2セル化対応、部品の最適配置により、最大印字速度120mm/ 秒の印字高速化を実現。NFC 対応チップを内蔵し、NFCリーダを搭載した端末を同製品にかざすことで、プリンタのシリアル番号やBluetoothアドレスを読み取ることができる。端末側でこれらの情報を利用し、機器管理やBluetoothペアリングを行うアプリケーションを作成することで、Bluetooth ペアリング時に必要とされる煩雑な操作を不要にするなど利便性を向上することができる。iPhone、　近年、環境計測分野では、炭素酸化物（COx）、窒素酸化物（NOx）および炭化水素ガス（CxHy）などのガスを検出する技術として、レーザ吸収分光法が普及している。レーザ吸収分光法では、波長2μm 帯の半導体レーザが広く使用されている。これらのガスには、長い波長の光を吸収しやすいという性質があるため、より長い波長の3μm帯半導体レーザを使ってより高精度にガスを検出したいというニーズが増えている。また、医療分野にも光レーザ技術の導入が進み、水に吸収されやすい波長3μm 帯のファイバレーザが使用されている。このように、環境計測分野と医療分野を中心に、波長3μm帯の光スペクトルを高精度に測定したいというニーズが高まっている。　同社では、2016 年2 月16 日より発売しており、2016 年度20 台、2017 年度30 台の販売（海外での販iPadなどのiOS 端末やAndroid 端末のどちらにも接続可能。また、同社ソフトウエアライブラリーを利用することで、アプリケーションを簡単に作成することができる。用紙は通常の感熱紙のほかにラベル用紙にも対応し、用紙セットはイージーローディング機構により容易に行える。外形寸法：86×103.5×44mm、重量：305gと小形軽量で、1.5m の落下に耐える堅牢性を備えているので、ルートセールスの納品書や宅配便の荷受けラベルなど幅広い用途で利用可能。　主な仕様は、インタフェース：Bluetooth Ver2.1+EDR、Class 2準拠（iPod touch／iPhone／iPad接続対応）／USB Ver2.0（Full speed）／NEC ISO/IEC14443Type A 準拠（プリンタ本体情報の送信のみ）、印字方式：感熱ラインドット方式、ドット構成：384ドット／ライン、有効印字領域：48mm、用紙幅／用紙最大外径：58mm ／φ40mm、横・縦方向ドットピッチ：各方向0.125mm（8ドット/mm）、用紙厚：60～115μm、など。　同社では、2016 年3 月より販売を開始している。2016.4売を含む）を目標にしている。請求番号D5004請求番号D5003請求番号D0009