ブックタイトルメカトロニクス4月号2016年
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メカトロニクス4月号2016年
8 MECHATRONICS 2016.4PM2.5の濃度を高精度に検出する簡単にセンサ環境を構築する空気質センサを開発Arduino対応センサシールドを開発 三菱電機(株)は、レーザ光を利用してPM2.5 の濃度を高精度に検出できる小型の『空気質センサ』を開発した。また、PM2.5だけではなく花粉/埃も識別することができ、空気中に浮遊する微粒子の濃度を正確に把握することで、空気清浄度の高い環境づくりに貢献する。 同製品は、ダブルミラー構造の開発により、レーザ光が微粒子に当たることで生じる散乱光を、集光ミラー1 個の場合に比べて約1.8 倍集光することで、粒子数を正確に把握できる。空気の流量を制御する機能を搭載することで、一定流量の空気を安定して供給し、より高精度にPM2.5 の濃度を検出する。空気の流量制御とレーザ光の光路をともに確保する適正配置により、小型化を実現。散乱光の変化度合を高精度に検知する独自の形状判別アルゴリズムにより、類似の大きさで形状の異なる花粉や埃 ローム(株)は、Arduino、Lazurite、mbedなどのオープンプラットフォーム(汎用マイコンボード)で、加速度、気圧、地磁気など8種類の情報を簡単に測定できるセンサシールド(拡張ボード)『SensorShield-EVK-001』を開発した。 同製品は、すでに量産を開始している同社グループのセンサ8製品をそれぞれ基板実装したものとオープンプラットフォーム接続用ボードをキット化したもので、電子工作分野において全世界で広く活用されているArduino Unoなどに接続し、ソフトウエアを組み込むことで、簡単に加速度を始めとした情報を測定することができる。センサデバイスの簡単評価、簡単導入により、IoT 機器の開発工数を大幅に削減し、市場の拡大に貢献する。すでに、2016 年2月からインターネット商社であるチップワンストップ、コアの識別も可能。 近年、動脈硬化/ガン/気管支ぜんそくなどの健康被害を引き起こす原因と考えられているPM2.5 の発生が、中国やインドをはじめ日本でも問題となっている。そうした状況の中、空気環境に対する関心度は高まっており、空気環境をより高精度に把握するセンサの需要が拡大している。しかし、高精度なPM2.5 の測定は、高額で大型な業務用測定機によるものに限定されている。 同社では今後、空調機器と連携した空気質に応じた運転制御など、快適な生活空間づくりや空調機器の省電力化に関する実証実験を開始する。家庭環境に加え、ビル、病院、工場、車などの清浄度の高い空気質やその管理が求められる施設への展開を検討していく。スタッフの2 社にて、インターネット販売を開始しており、同製品を使ってセンシングを実現するために必要な各種ドキュメント、ソフトウエアは、ホームページからダウンロードすることができる。 近年、インフラや農業、自動車などIoT 分野の拡大に伴い、IoTを実現するためのサービスやアプリケーション、デバイスが数多く登場するようになってきており、様々な企業がその市場に向けたビジネスを展開している。一方、システムでIoTを考えた場合、開発にはソフトウエアとハードウエアなど、幅広い専門知識と多大な開発工数が必要とされる。また、各デバイスにおいては、実装環境/開発環境が異なるため、簡単に評価することが困難であった。 同社は、今後も用途が拡大するIoT 分野に向けて、社会の安全/快適を実現するためのセンサデバイスを開発していく予定。2016.4請求番号D5002請求番号D5001請求番号D0008