ブックタイトルメカトロニクス4月号2016年

概要

メカトロニクス4月号2016年

48 MECHATRONICS 2016.4　2016年1月13日（水）～15日（金）の3日間、東京ビッグサイトにおいて、エレクトロニクス製造･実装に関するあらゆる装置、技術、部品･材料が一堂に集まる専門技術展である、リード エグジビション ジャパン(株)主催の『第45回 インターネプコン・ジャパン エレクトロニクス製造・実装技術展』を始め、『第33回 エレクトロテスト・ジャパン』『第17回 半導体パッケージング技術展』『第17回 電子部品・材料 EXPO』『第17回 プリント配線板EXPO』『第6回 微細加工 EXPO』で構成される『ネプコン ジャパン 2016』と、『第8回 国際 カーエレクトロニクス技術展』『第7回 EV・HEV 駆動システム技術展』『第6回 クルマの軽量化 技術展』『第4回 コネクテッド・カーEXPO』『第2回 自動車部品加工 EXPO』からなる『第8回 オートモーティブ ワールド』、さらに、『第8回 ライトテック EXPO』『第6回 国際 照明器具 EXPO』で構成される『第8回 ライティング ジャパン』、並びに『第2回ウェアラブル EXPO』が開催された。　各社出展ブースに加えて、連日、製品技術セミナーや基調講演、シンポジウムなどのイベントも会場各所において数多く催されており、大勢の人を集めていた。　3日間の総来場者数は、28,241 名に上った。■ 30μmボールの12インチウエハの　一括搭載を実現　アスリートFA（株）では、12インチウエハ対応マイクロボールマウンタ『BM-1400W』に関する展示を行っていた。　同製品は、独自のボール振込方式によって、30μmボールの12インチウエハの一括搭載を実現したもの。基板対応のSシリーズも含め、アウター側のボール搭載だけでなく、インナー側のバンピングを高精度で実現するものとなっている。ブースでは多くの人が製品に関する説明に耳を傾けており、注目の高さが伺えた。■メタルマスク洗浄用の水系洗浄剤　ゼストロンジャパン（株）では、メタルマスクIPA 代替洗浄『VIGON SC 200』に関する展示を行っていた。　これはメタルマスク洗浄用として開発された常温タイプの水系洗浄剤で、MPCテクノロジーの技術をベースとし、クリームはんだやSMT 接着剤を単一プロセスで洗浄することが可能。スプレー式や超音波式の洗浄機向けに開発されており、試し刷り基板の洗浄も行える。　製品の特徴は他に、①引火点をもたない水系洗浄剤のため、防爆仕様が不要、②フラックスを洗浄液中から分離除去できるため、洗浄液の長寿命化及びコスト低減する、③洗浄液の交換を極力削減できるため、メンテナンスも省力化、などの点がある。■高信頼性の電子機器に最適　エイテックテクトロン（株）のブースでは、真空リフローはんだ付け装置『RNVシリーズ』に関する展示を行っていた。　同製品は、高信頼性の電子機器に最適な、インライン／N2仕様の装置。主な特徴としては、①はんだボイドを大幅に削減（ボイド面積 1％以下が可能、製品の電気特性、持続信頼性の向上に貢献）、②量産に最適な連続投入インライン搬送で、最短30秒タクトの連続生産が可能、③上下熱風循環加熱方式を採用し、両面実装基板のはんだ付け、1回で両面の部品のボイド削減が可能、④環境にやさしい低消費電力、高断熱仕様（約40％省エネを実現）、⑤高効率／大容量フラックス回収装置を標準装備（フラックスの清掃は年間で数回）、⑥通常のN2エア熱風リフロー炉としても使用可能、などの点が挙げられる製品となっている。■トルクと角度の関係を簡単に分析　（株）イマダでは、トルク-角度測定ユニット『TAAシリーズ』に関する展示を行っていた。　同製品は、トルク（回す力）と角度の関係を簡単に分析ができる装置で、毎秒2000 個のデータサンプリングによる高い再現性を分かりやすい操作で簡単に実現可能。二輪車のアクセル操作力と角度、板状素材（基板や不織布など）の捻じり特性などの試験に利用できる。測定の対象としては、家具や家電など回転して力のかかる機構を搭載したサンプルの測定や、ハンドルや二輪車アクセルの操作力における空転の角度やアクセル開閉角度と負荷のかかりかたの分析、などに適する。ブースではカメラレンズの摺動抵抗測定のデモが行われていた。■多品種生産をコンパクトに実現する　富士機械製造（株）では、拡張型オールインワン装着機『AIMEXⅢc』を紹介していた。　同製品は変種変量生産に対応。豊富な部品搭載数を実現し、リール部品最大130種搭載可能。共通配置で段取り替えの最少化を実現する。また、ダイナヘッドで多様な部品に柔軟に対応する。さらに、新規生産立ち上げをサポート。新たに生産を立ち上げる際の生産プログラムの修正作業を効率よく行うことができる。生産プログラムの機上編集機能は、ティーチング機能、画像処理エラー対処、画像データ自動生成、シーケンススキップ、指定シーケンス装着がある。　同展示会の次回開催は、2017 年1 月18日（水）～20日（金）、東京ビッグサイトにおいて予定されている。2016年1月13日（水）～15日（金）東京ビッグサイトリード エグジビション ジャパン（株）■ 会　期■ 会　場■ 主　催ネプコン ジャパン 201612インチウエハ対応マイクロボールマウンタ『BM-1400W』に関する展示エイテックテクトロンのブース拡張型オールインワン装着機『AIMEXⅢc』に関する展示ゼストロンジャパン（株）のブーストルク- 角度測定ユニットに関する展示