ブックタイトルメカトロニクス2月号2016年
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メカトロニクス2月号2016年
MECHATRONICS 2016.2 9使用済みの紙から新しい紙を生み出す金属非接触式電圧センサを用いて安全かつ素早く測定を可能にするオフィス製紙機を開発電圧計付検相器を発売 セイコーエプソン(株)は、使用済みの紙を原料として、水を使わずに、文書情報を完全に抹消した上で新しい紙を生産できる小型のオフィス製紙機『PaperLab(ペーパーラボ)』を開発した。 同製品は、オフィスで完結する、小さく、そして新しい資源サイクルを提案し、機密文書なども外部に持ち出すことなく、社内で安心して処理でき、文書を紙繊維にまで分解するため、情報を完全に抹消する。操作は、使用済みの紙を入れ、再生開始ボタンを押せば約3 分で1 枚目の新しい紙ができあがる。A4 用紙の生産能力としては、1 分間に約14枚、1日8時間稼働させれば6,720枚の紙をオフィスで生み出せ、紙厚の異なるA4 /A3 サイズのオフィス用紙や名刺用紙、色や香り付きの紙など、用途に応じて必要な時に様々な紙を生産できる。紙の購入で必要だった 日置電機(株)は、金属非接触電圧センサによる電圧測定機能を搭載した電圧計付検相器『PD3259』を発売した。三相の電気設備の敷設工事において、これまで検相器とデジタルマルチメータの2 台を使っていた検査を、1台で素早く安全に行える。 同製品は、検相と電圧測定を1 台で実現。同社独自に開発した金属非接触の電圧センサを搭載し、電線の被覆の上に電圧センサをクリップするだけで検相と電圧測定ができ、感電や短絡といった事故を回避する。従来は、検相器での検相確認を1回、デジタルマルチメータでの電圧測定を3 回行なう必要があったが、同製品では1 回の測定ですべてを確認できる。そして、大きなディスプレイを搭載することで、検相の判定結果と3つの線間電圧を同時に表示し、さらに検相の結果によってバックライトの色が変わるた輸送CO2の削減も期待でき、環境性能にも優れる。水を使わないために、繊維化、結合、成形という3つの技術から構成された「Dry Fiber Technology(ドライファイバーテクノロジー)」という新しい技術も開発している。 紙の普遍的な価値は、コミュニケーションのシンプルさにあり、見やすく、理解しやすく、記憶に残りやすく、そして手軽に持ち運べ書き込める。このように必要不可欠なツールでありながら、紙は限りある資源である。企業や自治体は、同製品の導入によりオフィスのバックヤードなどで、紙厚の異なるオフィス用紙や名刺用紙、色や香り付きの紙など、様々な紙を生産することが可能になる。 同社では、2016年内の製品化を目指すとともに、同製品で新しい紙につくり変えて使う循環型オフィスを実現していくことで、紙の未来を変える「スマートサイクル事業」め、一目で配線の状況が把握できる。また、測定現場で写真を撮影すれば、工事用の証明写真としてそのまま利用が可能。 検相器とは、三相の配電方式において、正しい順番に配線されているかどうか(正相かどうか)を確認する機器。三相の配電方式は、3つの位相が異なる交流電圧を3 本以上の電線を用いて供給する方式である。正相ではない状態で三相機器を駆動すると、故障や事故などの事態を招いてしまう。従来の検相器は、正相かどうかを判定するためのものだったので、それぞれの電線間の電圧値を知るためには、デジタルマルチメータなどの他の計測器を用いる必要があった。 同社では、年間750 台の販売を目標にしている。2016.2という新規ビジネスの取り組みを推進していく。請求番号B5004請求番号B5003請求番号B0009