ブックタイトルメカトロニクス2月号2016年

概要

メカトロニクス2月号2016年

48 MECHATRONICS 2016.2　「好機到来。ものづくり技術×最新マシンで次代を切り開く」をテーマに、日本最大規模の工作機械見本市『メカトロテックジャパン2015（MECT2015）』が、10 月21日（水）～24日（土）の4日間、ポートメッセなごやにおいて開催された。　同展示会は、西暦奇数年の秋に開催され、今回で15回目を迎える。出展社数は、444社／団体（出展小間数1,915 小間）が出展し、4日間の来場者数は94,124名を集めた。■設備をモジュール化し、　省スペースを実現　富士機械製造（株）は、モジュール方式を採用して設備の省スペースを実現するモジュール型生産設備『DLFn』の展示を行っていた。　同製品は、同社従来比で半分以下のライン全長を実現することでフロアスペースを削減し、面積生産性を向上。1 台のベース上に2 台の機械モジュールを搭載し、規格化されたベース上でフレキシブルな生産工程を構築。ベースモジュールにワーク搬送装置を搭載し、ワーク脱着を最短5.8 秒で行えロスタイムを軽減。機械モジュルは、前面への引き出しが可能で、段取り替え作業なども容易に行える。■省エネ／省コストに対応　ホーコス（株）は、金属切りくずの圧縮ブリケット化に適した、省エネ／省コストに対応する自動切りくず圧縮機『CHIP EATER』の展示を行っていた。　同製品は、切りくず置き場のスペース確保に貢献し、空いたスペースを有効利用できる。切りくず搬送が容易となり、運搬工数の削減が可能。切りくず容積を削減することで、切りくず回収作業工数を大幅削減。圧縮／固形化された切りくずは周囲への飛散防止に繋がり、同時に切りくずに付着したクーラントや油を搾りとることでべたつきや異臭を防ぎ、工場内の作業環境改善に貢献。■キャタピラ状に構成したタイミングベ　ルトをかみ合わせて走行　加茂精工（株）は、ベルトに変えて剛性のある金属や樹脂で製作したラックをベース歯車とし、キャタピラ状に構成したタイミングベルトをかみ合わせて走行するラック＆ベルトクローラの展示を行っていた。　同製品は、多数同時かみ合いなので、タイミングベルトの特徴をそのまま活かし、前途の欠点を克服する。ラックを継ぎ足すことで、例えば100m の安定した走行や位置決めを可能にする。また、数mという大円形駆動でも、扇形の分割ラックを製作し円型に組み立て、同製品をかみ合わせることでコンパクトな駆動による大径回転装置を設計することが可能になる。■ CCC ／ CE 規格を取得した　海外対応モデル　オーム電機（株）は、CCC／CE規格を取得した海外対応モデルで、側面／天井タイプ全8機種をラインアップした盤用クーラ『COOL CABI』の展示を行っていた。　同製品は、従来の連続運転設定のほか、待機時の消費電力抑制や使用条件に合わせ省エネを実現する3つの運転モードを搭載し、ユーザーの用途にあった最適なモードを選択できる。吸い込み口と吹き出し口の間をできる限り離すことでショートサーキット現象を防止し、冷風を制御盤内全体に循環させる。優れた耐久性とメンテナンス性を実現。■ワイヤ／電線／ケーブルの荷重測定　（株）イマダは、圧着端子のかしめ強度試験、電線の引張強度、被膜の破れ強度など、ワイヤ／電線／ケーブルの荷重測定を行うワイヤハーネス試験ユニットの展示を行っていた。　同製品は、測定からデータ保存までをボタン一押しで実現し、「破断」と「キープ」を簡単に選べる2つのモードを搭載。すぐに最適な条件を呼び出せる測定条件登録機能を装備し、最大で26 件を登録することが可能。付属のソフトウエアにより、取得データ／測定条件管理が容易にできる。■様々な分野で装置性能向上に貢献　鍋屋バイテック会社は、「止める」をもっと簡単にすることで、様々な分野で装置性能向上に貢献するリニアガイド用ブレーキ／クランプ機構『LinearClamper-Zee』の展示を行っていた。　同製品は、ガイド（リニアガイドウェイのレール／リニアシャフトなど）を直接クランプすることにより、ステージのブレーキ／位置保持（ロック）が行える。既存のブレーキ／位置保持／落下防止機構（モータやエアシリンダに付属のブレーキ／バランスシリンダ／カウンタウェイトなど）を補助し、あるいは置き換えることにより、装置性能を向上できる。コンパクト設計を実現。■異形状のワークに対応可能　（株）イマオコーポレーションは、異形状のワークに対応できるフォームクランプの展示を行っていた。　同製品は、外形クランプ用口金と内形クランプ用口金を用意し、口金を交換することにより、ワークを外側からも内側からも固定することが可能。外形／内形用ともにφ65 ／ 90 ／ 120 ／ 160をラインアップ。クランプ力は、外形用：4.5～12kN／内形用：4.5～10kN。クランプの操作方法は、外形／内形用ともに口金をワーク形状に合わせてセルフカットし、ワークをセットしてレンチで締めるだけと簡単に使用できる。■高精度計測機能を簡単に持ち運び　（株）ニコンインステックは、可搬性に優れた多関節アーム型3 次元測定機『MCAx+』の展示を行っていた。　同製品は、高精度／高機能に加えて機動性にも優れ、測定ラボやワークショップ、製造現場など、場所を選ばず高精度な3 次元計測が行える。レーザスキャナ、接触プローブなど、各種のプローブが接続可能で、幅広い計測業務に対応することができる。　同展示会の次回開催は、2017 年10 月18日（水）～21日（土）の4日間、ポートメッセなごやにて予定されている。2015 年10 月21 日（水）～24日（土）ポートメッセなごや（株）ニュースダイジェスト社■ 会　期■ 会　場■ 主　催メカトロテックジャパン2015（MECT2015）自動切りくず圧縮機『CHIP EATER』ワイヤハーネス試験ユニットリニアガイド用ブレーキ／クランプ機構『LinearClamper-Zee』モジュール型生産設備『DLFn』盤用クーラ『COOL CABI』フォームクランプ多関節アーム型3次元測定機『MCAx+』ラック＆ベルトクローラ