ブックタイトルメカトロニクス12月号2015年

概要

メカトロニクス12月号2015年

　アジア最大規模の分析／科学機器の総合展示会『JASIS 2015』（分析展2015（第53 回）／科学機器展2015（第38 回））が、2015 年9 月2日（水）～9月4日（金）の3日間、幕張メッセ国際展示場において開催された。　今年も、「未来発見。」（Discover the Future.）をキャッチフレーズに、総出展社数498社、総出展小間数1,473 小間という規模で開催され、3日間の総来場者数は23,408 名を集めた。■温度精度を損なうことなく　高速化を実現　松定プレシジョン（株）は、コンパクトサイズながら温度精度を損なうことなく高速化を実現した高性能サーマルサイクラ『μPCr3200SP』の展示を行っていた。　同製品は、コンパクトサイズながら同社独自の高精度温度制御システム『PPCS』により、高速かつ正確な温度制御を実現。22,000時間（約2年半）もの連続動作も可能な長寿命ペルチェを採用。高い性能を簡単、快適に使いこなせる優れた操作性を実現。■一重項酸素を検出可能　大塚電子（株）は、一重項酸素（活性酸素）を検出できる高感度NIR量子効率測定システム『QE-5000』の紹介を行っていた。　同製品は、瞬時に絶対量子効率（収率）の測定ができ、一重項酸素の発光スペクトル（1,270nm）を測定可能。高感度に近赤外領域の測定もできる。液体窒素を使用しない冷却検出器の採用により、わずか10 分の準備時間で測定を開始し、液体サンプルや粉体サンプルなど、種々のサンプルに対応が可能。■ラボの生産性を飛躍的に向上　テカンジャパン（株）は、多彩な機能と高性能で様々なアプリケーションに対応し、ラボの生産性を飛躍的に向上させるマルチ検出モードマイクロプレートリーダー『Spark 10M』の展示を行っていた。　同製品は、初心者の方でも簡単に操作することができ、ハイブリッド型マルチモードマイクロプレートリーダ、インキュベータ、セルカウンタ、ディスペンサの最先端の機能を1台に集約。細胞カウントおよび生存率測定、細胞培養、試薬分注、高速吸光測定、キュベット対応などの特徴をもつ。■高分解能で高精度測定　（株）佐藤計量器製作所は、－100～360℃の測定範囲全域で0.01 ℃の高分解能表示、総合精度±0.16 ℃の高精度測定が可能な精密型デジタル温度計『SK-810PT』の展示を行っていた。　同製品は、温度表示に加え、最高値（MAX）／最低値（MIN）／相対値（REL）／移動平均値（AVG）を演算、表示可能。長期間安定して使用できる低／中／高温の3種の温度域に特化した6タイプのセンサを用意し、センサは各々グリップタイプとスリーブタイプがあり、指示計と各種センサは完全互換になっている。高い防水性を実現し、電池駆動で長時間の測定が可能。■誰でも高い再現性を確保　（株）エー・アンド・デイは、電動により誰でも高い再現性を確保できる電動ピペット『MPA-10000』の展示を行っていた。　同製品は、電動により正確で速く、また楽々操作で疲れない。有機溶剤や酸性も対応できる。1回の吸引で最大99 回の（等量）分注が可能な連続分注モード、ボタン一発で設定した容量×回数混合（撹拌）を行う混合モード、分注後に続けて混合（撹拌）を行う分注混合モード、異なる液体を設定した容量で吸引した後に全量吐出する逐次吸引モード、同一サンプルを異なる容量に分注する逐次排出モードなど、便利な機能を搭載している。■手のひらサイズで持ち運びに便利　ウシオ電機（株）は、好きな時にどこでも使える、手のひらサイズで持ち運びに便利な吸光度計『ピコスコープ』の展示を行っていた。　同製品は、手元におけるコンパクト設計で、移動せずに計測することが可能。実験中にちょっとサンプル濃度をチェックしたい時など、専用アプリケーションをダウンロードしたスマートフォンやタブレットで測定し、蓄積データ／グラフをその場でチェックできる。PCRチューブのまま測れるためふたの開閉が不要で、またキュベットへの移し替えや拭き取り作業も不要なので、コンタミの心配もない。■環境に優しくあらゆる分野に採用　（株）マイクロテック・ニチオンは、環境に優しくあらゆる分野に採用できる静音型万能ホモジナイザー『ヒスコトロン NS-57 ／ 57S』の展示を行っていた。　同製品は、モータ駆動音60デシベルの静音型を実現。NS-57S（タイマ付き）は、運転時間をプリセット可能で、同時に正確な実回転数の表示もできるため、GLP／GMP ／SOPなどの品質管理にも役立つ。カーボンブラシを使わないブラシレスの高周波モータを採用し、インバータ駆動により加／減速もスムーズで、負荷の変動に左右されなく安定した回転を維持できる。過負荷運転などにより起こる発熱によるモータ破損を防止するため、温度センサを内蔵している。■薄膜の膜厚や屈折率を　高速／高精度に測定　（株）アルバックは、薄膜の膜厚や屈折率を高速／高精度に測定する高速分光エリプソメータ『UNECSシリーズ』の参考出品を行っていた。　同製品は、独特なスナップショット方式の採用により、最速20msの高速測定を実現。波長範囲は、標準タイプ（530 ～750nm）および可視分光タイプ（380 ～760nm）から選択できる。投受光センサは、回転機構をもたない光学素子のみで構成されており、非常に軽量／コンパクトで定期的なメンテナンスも必要ない。豊富なラインアップを用意している。　同展示会の次回開催は、2016 年9 月7日（水）～9月9日（金）の3日間、幕張メッセ国際展示場において予定されている。2015年9月2日（水）～9月4日（金）幕張メッセ国際展示場（一社）日本分析機器工業会 /（一社）日本科学機器協会■ 会　期■ 会　場■ 主　催JASIS 2015MECHATRONICS 2015.12 49高性能サーマルサイクラ『μPCr3200SP』精密型デジタル温度計『SK-810PT』静音型万能ホモジナイザー『ヒスコトロンNS-57／ 57S』マルチ検出モードマイクロプレートリーダー『Spark 10M』吸光度計『ピコスコープ』電動ピペット『MPA-10000』高速分光エリプソメータ『UNECSシリーズ』高感度NIR 量子効率測定システム『QE-5000』の紹介パネル