ブックタイトルメカトロニクス11月号2015年

概要

メカトロニクス11月号2015年

MECHATRONICS 2015.11 9所 在 地：U R L：事業内容：相模原市中央区http://www.blue-galaxy.co.jp超音波洗浄装置／超音波バリ取り装置の製造・販売、超音波応用機器の開発・製造・販売、超音波応用機器に使用する管理用計測器の開発・製造・販売、など。株式会社ブルー・スター R＆D・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・洗浄装置、②金属／プラスチック／複合材料等などの様々なバリを強力な超音波で除去し、同時に精密洗浄を行う、③循環ろ過機／真空脱気装置が組み込まれている、④キャビティーは球状星雲型で、強力な超音波洗浄が可能、⑤周波数を選定することにより、極めて強力な超音波洗浄から繊細／緻密な半導体部品や電子部品の超音波バリ取りまで選択することが可能、などが挙げられます。　主な仕様は、バリの性状：切削／プレス／成型のバリ（金属、プラスチック、複合材）、超音波周波数：25 ～535kHz（強力バリ取り洗浄用、一般洗浄対象物）／50～535kHz（繊細／緻密バリ取り洗浄用、電子部品／半導体）、洗浄液：純水／市水（炭化水素系溶剤は、S型（安全増防爆））、になります。　次は、同じく超音波バリ取り洗浄装置である『PERION-DBⅡ-4800』を紹介します（写真7）。この製品も、水の中に溶解している空気を除去し、強力な超音波を照射します。その時発生する球状星雲型キャビティーの生成と消滅時の正と負の衝撃波により、成型バリを除去し洗浄する超音波バリ取り洗浄装置です。主な特徴は、①カゴの中に成形品を多数入れて、超音波を照射するだけと操作が簡単、②液体は水を使用、③大幅な人件費の削減、品質の安定、競争力の強化に役立つ、などが挙げられます。また、従来機種に付属する脱気装置は、膜による脱気のため、水の汚れに弱く、寿命にも不安を抱える問題がありました。今回、当社独自の特殊技術により、汚れを問題にせず、油などの混入があっても性能に影響しない長寿命の新脱気装置を開発し、海外向けから標準付属していきます。これにより、安心してアジア各国で超音波バリ取り装置の拡販が可能になります。　主な仕様は、超音波：（発振器）SIRIUS-SuperMulti25 ～ 275kHz 1φ380V 4,800W ／（振動子）SIRIUS-SuperMulti 25 ～ 275kHz 2W/cm24,800W、かごの形状（内寸法）：幅600mm ／奥行き400mm ／ 高さ75（105）mm（かごの高さは変更が可能）、装置形状：幅（本体のみ）1,050mm／ 幅（フィルタ、SWBOX 含む）1,246mm ／ 奥行き1,350mm ／高さ1,455mm ／シグナルタワー1,650mm ／作業高さ825mm、超音波槽形状：幅750mm ／奥行き510mm ／深さ150mm ／液深さ75（105）mm（必ずチラー（冷水機）が本体と別に必要になります）、貯留槽形状：幅750mm ／奥行き150mm ／深さ400mm ／液量80l、重量：液空335kg ／液満415kg、になります。　それから、超音波洗浄機についても紹介しておきます。金型超音波洗浄機『PERION-Mm-2400』は、球状星雲型キャビティーの生成と消滅時の正と負の衝撃力の繰り返しで洗浄する超音波洗浄機です（写真8）。主な特徴は、①超音波で発生するキャビティーを安定的に発生させる超音波キャビティーション強化システム付き、②循環ろ過機／真空脱気装置が組み込まれている、③強力な超音波洗浄が可能、④周波数の選定により、極めて強力な超音波洗浄から、繊細／緻密な超音波洗浄まで選択が可能、⑤精密金型の焼付き状汚れ、ガス昇華物質の除去やガラス質状の固着物質の除去も可能、⑥ランニングコストも大幅削減し、溶出する危険なイオン類の心配がない、などが挙げられます。　主な仕様は、洗浄剤：水溶性／アルカリ性界面活性剤、超音波出力：2,400W、超音波出力密度：1.0W/cm2、かご形状（内寸）：幅600mm／ 奥行き400mm／ 高さ100mm、金型重量（MAX）：75kg、槽寸法：幅660mm／ 奥行き480mm ／ 高さ200mm（有効液深165mm）、循環ろ過器：1 台 3φ200V 370W 20μ、加熱ヒータ：1 台 3φ 200V 3kW、真空脱気装置：有／無（有：真空ポンプ 350W）、装置形状：幅850mm ／奥行き850mm ／ 高さ1,200mm、電気用力：3φ200V 6.5kW、装置重量：95kg、になります。　今後の展開についてお聞かせ下さい柴野：バリ取りの市場は国内も伸びてくると思いますが、数多くの日系企業がアジア進出を果たしている現状を見ると、国内以上に海外の需要が伸びると予想しています。その辺をしっかりと把握して、売り上げに結びつけていきたいと考えています。　特にアジアについては、代理店販売ではなくできるだけ直販でも対応できる体制を整えていきます。ヨーロッパやアメリカなどについては、ライセンス契約のみの事業展開を検討しています。これは、日本から機械を輸出するための手間もそうですが、時間やコストが非常に掛かるといったことからも、現状ではライセンス契約のみの対応がベストだと思っています。　また、今年の6月に、洗剤などのあらゆる液体の中に含まれる空気（窒素／酸素）を高速に除去するシステムを新たに開発しましたので、このシステムを搭載した洗浄機の新製品を、12月に開催される『洗浄総合展』で発表する予定です。この新製品は、バリ取りを行えるぐらいの強力な洗浄機で性能にも優れ、価格も比較的安価なもので供給できるように最終調整を行っています。これにより、超音波洗浄分野でも他社に引けを取らない体制が整いますので、この分野でも本格的に力を入れていきたいと考えています。　さらに、超音波洗濯機といった家電分野にもライセンス契約という形で事業を展開していきたいと考えています。本日はお忙しい中ありがとうございました。写真5　超音波発振器『SIRIUS Super-MultiⅡ』写真6　キャビティーション強化システム付き超音波バリ取り洗浄装置『PERION-DB-2400』写真7　超音波バリ取り洗浄装置『PERION-DBⅡ-4800』写真8　金型超音波洗浄機『PERION-Mm-2400』