ブックタイトルメカトロニクス10月号2015年

概要

メカトロニクス10月号2015年

　『ここが「知」と「技」の結節点』をテーマに、『テクノトランスファーinかわさき2015 ?第28 回先端技術見本市?』が7 月8日（水）～10日（金）の3日間、かながわサイエンスパーク（KSP）において開催された。　同展示会は、「オフィス・ビジネスユース」、「産業機器関連」、「環境・福祉・防災」、「企業ネットワーク」、「産学連携」の5つの部門が設けられ、工業製品やソフトウエアなど多岐にわたる新技術／新製品や研究成果が紹介された。■ LED、電力用半導体素子評価試験に　最適　（株）高砂製作所は、ラッシュ電流抑制機能を搭載し、LEDや電力用半導体素子評価試験に最適な直流電源『ZX-Mシリーズ』の展示を行っていた。　同製品は、高出力LEDや電力用ダイオードなどの非線形なV-I 特性をもつ負荷に対してオーバシュートを防ぐラッシュ電流抑制機能を搭載し、デバイス破壊を防止。また、電源の内部抵抗を疑似的に可変することができる内部抵抗可変機能により、太陽電池や燃料電池、化学電池をエミュレーションすることが可能。これにより、外付抵抗などを使用しないため、発熱や電力損失がない。　医薬、化粧品、洗剤を製造／研究開発するためのあらゆる機器／システム／技術などが一堂に集結する専門技術展『第28 回 インターフェックス ジャパン』が、2015 年7 月1日（水）～3日（金）の3日間、東京ビッグサイトにおいて開催された。　同展示会は、『第9 回 in-PHARMA JAPAN - 医薬品原料 国際展-』との同時開催で行われ、3日間の総来場者数は32,452 名を集めた。■カメラ部に小型サーモグラフィを採用　アズビル（株）は、カメラ部に小型サーモグラフィを採用し、ワークの表面温度分布情報に基づいた面積判定、長さ判定、温度異常判定が可能なサーモグラフィ良否判定システム『K1T』の展示を行っていた。　同システムは、取り込んだ熱画像を瞬時に解析し、温度情報から測定対象物表面温度のピクセル数（面積）／長さを判別する検査が可能。低コストの小型サーモグラフィを採用することで、高価なマシンビジョンシステムを導入した場合と比較し、大幅なコスト削減に貢献。製品パッケージを接着するホットメルトの異常検査から、ヒートシール検査、成形品の品質管理、食品製造時の温度管理、充填物の容量検査など、幅広い用途に適している。■量産前の研究／開発に最適■磁気誘導方式で　センサヘッドとスケールにより構成　コアーテック（株）は、基本技術は磁気誘導方式で、2つの重要な要素となるセンサヘッドとスケールにより構成された、ニューオール社製高精度リニアエンコーダ『MHGシリーズ』の展示を行っていた。　同製品は、電子回路をすべて完全防水性のシェルの中に収めているため、センサヘッドが完全に浸漬されてもその精度や信頼性の維持に影響を及ぼすことがない。センサヘッドとスケール内部に読み取るための電子回路が組み込まれており、4相の差動矩形波出力またはサイン、コサイン信号と基準位置信号を出力し、サーボドライブのような機器に直接接続することができる。■測定ツールの固定／取り外しが　簡単にできる　佐々木工機（株）は、（株）ミツトヨの休眠特許を活用して開発した、測定ツールの固定／取り外しが簡単にできる真空吸着ツールスタンドの展示を行っていた。　マグネット式のツールスタンドは、鉄製の定盤に限られ　IKAジャパン（株）は、量産前の研究／開発段階で使用するのに適した卓上型プラントシステム『magicPLANT』の展示を行っていた。　同製品は、スケールアップリスクの最小化に貢献し、次のスケールへ移行するためのプロセス補正が最少で済む。開発当初からインラインシステムで検討でき、開発段階での時間とコストの大幅な削減が期待できる。また、開発から生産規模まですべての段階でサポートできるように、卓上型を含めたラボスケールから量産型の生産スケールまで幅広い機械サイズを用意している。■小型カプセルや　高活性薬剤カプセルにも対応　アンリツ産機システム（株）は、小型カプセルや高活性薬剤カプセルにも対応する高精度なカプセル用オートチェッカの参考出展を行っていた。　同製品は、ハンドリング技術の向上により空カプセルの飛び跳ねを抑制し、流出や紛失を防止する。過負荷防止機構が交換作業時の接触にていたが、同製品は石の定盤にも適用できる真空吸着を採用し、吸着力も高い。また、小型（18×60×92mm ※エジェクタを含めると108mm）／軽量（約1kg）で作業性に優れている。■梱包現場のニーズから誕生　（株）ネクサスエアーは、ハイスピードやコンパクトなど梱包現場のニーズから生まれたエア緩衝材製造システム『Air-X7』の展示を行っていた。　同製品は、コンパクトな本体と簡単操作のタッチパネルディスプレイを採用した、日本製の同社オリジナル製品。製造スピードは、Max25m ／分（調整可能）を実現。本体サイズは、幅446×奥行き505mmで設置場所を選ばない。多様なフィルムに対応し、製造時間はセンサストップまたはタイマ設定が可能。よる秤の故障を予防し、作業者への負担を軽減。各種Validation 支援資料を整備するとともにGMPにも準拠し、Part11にも対応可能。使いやすいカラータッチパネルで快適な操作性を実現し、Ethernet標準装備でデータ出力も容易。■設置環境／操作性／　メンテナンス性を追求　（株）日立ハイテクサイエンスは、HPLC ユーザーが質量分析計を導入する際に障壁と感じている、設置環境／操作性／メンテナンス性を追求した質量検出器『Chromaster 5610 NS Detector』の展示を行っていた。　同製品は、卓上サイズのコンパクト設計により、HPLCラボに設置することができる。質量分析が初めての方でも使用することができるように、複雑な設定操作を排除し、よりシンプルな操作性を実現。また、HPLC検出器と同等のメンテナンス性を実現し、メンテナンス後の測定開始もスムーズに行える。　同展示会の次回開催は、2016年6月29日（水）～7月1日（金）の3日間、東京ビッグサイトにて開催される予定。2015年7月8日（水）～10日（金）かながわサイエンスパーク（KSP）公益財団法人神奈川産業振興センター／神奈川県／川崎市2015年7月1日（水）～3日（金）東京ビッグサイトリードエグジビションジャパン（株）■ 会　期■ 会　場■ 主　催■ 会　期■ 会　場■ 主　催テクノトランスファーinかわさき2015? 第28回 先端技術見本市 ?第28回 インターフェックス ジャパンサーモグラフィ良否判定システム『K1T』MECHATRONICS 2015.10 49卓上型プラントシステム『magic PLANT』直流電源『ZX-Mシリーズ』エア緩衝材製造システム『Air-X7』高精度リニアエンコーダ『MHGシリーズ』真空吸着ツールスタンド質量検出器『Chromaster 5610 NS Detector』カプセル用オートチェッカ