ブックタイトルメカトロニクス8月号2015年

概要

メカトロニクス8月号2015年

MECHATRONICS 2015.8 9グローバル戦略機にファイバレーザ発振器を搭載した免税用書類の作成工程を大幅削減するファイバ2次元レーザ加工機を発売パスポートOCR（光学文字認識）リーダを発売　三菱電機（株）は、ファイバ2 次元レーザ加工機の新製品として、炭酸ガスレーザ加工機で主力のグローバル戦略機である『eXシリーズ』にファイバレーザ発振器を搭載し、薄板から厚板までの加工時間の短縮／省エネ／操作性向上を実現した 4kW出力のファイバ2次元レーザ加工機『ML3015eX-F40』を発売した。　同製品は、板厚25mmまでの軟鋼切断において、中厚板、厚板に最適化した独自の制御／加工技術により、炭酸ガスレーザ加工機と同等の切断面粗さとテーパーを実現（オプション）。軟鋼12mmから25mmまでの板厚においては、短時間でピアシングを実現するハイピークピアス技術の採用により、板厚25mm の軟鋼ピアシング時間を最大50％短縮（オプション）。板厚3mm のステンレス材の加工に独自の高速レーザ切断技術『F-CUT』を適用し、　（株）デンソーウェーブは、パスポートに記載された文字情報を読み取ることで、免税店が免税品を販売する際に発行が義務付けられている書類の作成工程を大幅に削減する、パスポートOCR（光学文字認識）リーダ『QK30-OP-U』を発売した。　同製品は、免税書類の作成に必要な「購入者氏名」、「国籍」、「生年月日」、「旅券番号」等の文字情報を購入者のパスポートから読み取り、転記を自動化することで、書類の作成工程を大幅に削減することができ、読み取り後は接続したPCやPOS 上で内容を確認し、プリンタで出力することで免税書類の作成が可能。本体に取り付けられた読み取り用アタッチメントにパスポートを合わせるだけで、読み取り位置と距離を正確に維持することができ、作業者の感覚に左右されることなく誰でも簡単に読み取ることができ加工時間を50% 短縮。加工前の準備動作を高速化する独自の制御技術により、加工開始までの準備動作時間を最大50％短縮し、稼働効率を向上。発振効率に優れたファイバレーザ発振器に加えて、同社独自の高効率サーボモータ／サーボアンプ、インバータ制御冷却装置などの採用により、消費電力を約60％削減し、段階的に各機能を停止させる『ecoモード』搭載で、待機時の消費電力を最大70％削減。電力／ガス消費量モニタの搭載により、電力／ガスの使用量を見える化し、省エネ運用をサポート。また、作業者の熟練度に依存しない、直感的な操作で使いやすさを追求している。　板金加工におけるレーザ加工機市場では、高性能かつ消費電力の少ないファイバレーザ加工機の需要が自動車／建設機械／鋼材業／電気機器などの分野で急拡大してる。本体サイズは、幅125mm、奥行き85mmとコンパクト設計で、狭いカウンタでも場所を取らずに設置できる。パスポートに記載された文字のほか、紙やスマートフォンに表示されたバーコード、QRコードをはじめとする2 次元コードの読み取りが可能。　昨今急激に日本を訪れる外国人旅行者が増加していることに加え、2014 年10 月より、食品類、飲料類、薬品類、化粧品類などの消耗品が免税対象となったことや、複数店舗が入居する商業施設での一括対応カウンタの増加を背景に、免税店向けソリューション市場の拡大が続いている。訪日外国人旅行者が増えることで、免税品を扱う店舗は売上増加が見込める一方、販売する際に発行が義務付けられている「購入記録票」と「購入者誓約書」の作成に時間がかかり、外国人旅行者を待たせるだけでなく、機会損失や書類の作成ミスが発生するという問題があった。　同社では、2015 年6 月15日より販売を開始し、旅館／ホテルなどでの需要も見込んでいる。2015.8いる。　同社では、2015 年6 月11日より受注を開始し、年間100 台の生産台数を予定している。請求番号H5004請求番号H5003請求番号H0010