ブックタイトルメカトロニクス8月号2015年
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メカトロニクス8月号2015年
8 MECHATRONICS 2015.8インドアナビで最高性能を実現する振動レベルおよび振動加速度レベルの同時測定が可能な新型地磁気センサ(MIセンサ)を開発振動レベル計を発売 ローム(株)は、スマートフォンやウェアラブル機器をはじめとしたモバイル機器に向けて、高精度で方位を検出するMIセンサ『BM1422GMV』を開発した。 同製品は、高感度MI素子とノイズに強い高精度なA/Dコンバータを搭載したアナログフロントエンド回路を組み合わせることで、σノイズの影響を一般品比の1/7となる0.06μTに低減することに成功。これにより、方位検出精度誤差±0.3 度以下を達成し、IoTやセンサネットワークのイノベーションを加速することで、インドアナビをはじめとした新しいセンサアプリケーション実現に貢献する。また、一般的な地磁気センサは、精度向上のためにセンシング(演算)回数を増やし平均値を出す必要があるが、高感度なMIセンサは、センシング回数を減らしても高い精度を実現できることから、演算処理に必要な電力を大幅に低減す リオン(株)は、振動レベルおよび振動加速度レベルの瞬時値や時間率レベル、時間平均レベル、最大値/最小値を3 方向同時に測定できるとともに、「JIS C 1510:1995」、「JIS C 1517:2014」に適合する振動レベル計『VM-55』を発売した。 同製品は、本体と付属の3方向振動ピックアップ(PV-83C)で構成されており、同社製従来機『VM-53 / 53A』の後継機として諸機能を継承するとともに、振動レベルおよび振動加速度レベルの同時測定を行い、測定結果は本体内部メモリ、もしくはSDカードに記録できる。計量法および日本工業規格の「振動レベル計」(JIS C 1510:1995)、「振動レベル計-取引又は証明用」(JIS C 1517:2014)に適合し、平成27 年11 月1日から施行される新基準による検定にも適合している。オプションプログラムることが可能。一般品比の1/20となる消費電流0.15mA(100Hz 時)を実現し、スマートフォンやウェアラブル機器の長時間使用に貢献。 近年、スマートフォンやウェアラブル機器などのモバイル機器において、定点で方位を検出するだけでなく、屋内でもGPSのように移動中にリアルタイムの位置検出を行いながら、立体的な情報も含めて正確に目的地を目指したり、移動の軌跡を示すことができるインドアナビ用の方位検出が求められるようになっている。これまで、方位を検出する地磁気センサにはホール素子が採用されていたが、精度に課題があり、インドアナビの普及には至っていない。また、精度に強みがあるMR 素子も登場したが、モバイル機器の消費電流としては課題が残る。 同社では、2015 年4 月よりサンプル出荷を開始してお(別売)をインストールすればSDカードへの長時間の連続データ自動記録、コンパレータ出力機能、1/3オクターブバンド実時間分析、波形収録にも対応。3方向(X / Y/Z軸)独立した信号出力端子をもっているので、レベルレコーダや分析器、データレコーダに接続できる。コンピュータとの通信はI/O 端子またはUSB 端子を利用し、USBはストレージ対応であるため、コンピュータに接続すると同製品がリムーバブルディスクとして認識され、最大32GBの大容量SDカードに対応し、測定データはCSV出力やExcelなど表計算ソフトウエアで扱える。本体は防塵防水性能IP54を実現している。 振動レベル計は、おもに振動公害に関する地盤振動の測定に用いられ、人体振動感覚特性で補正した振動レベル(鉛直、水平)を計測することができ、また構造物の微振動計測などにも応用できる。 同社では、2015 年6 月1日より発売しており、初年度2,000 台の販売を計画している。2015.8り、2015 年5 月から当面月産100万個の体制で量産を開始している。請求番号H5002請求番号H5001請求番号H0009