ブックタイトルメカトロニクス7月号2015年

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概要

メカトロニクス7月号2015年

MECHATRONICS 2015.7 43<図表7>排出量の多い上位10業種2) <図表8>届出排出量・移動量の経年変化2)示請求をすることによっても、個人情報等を除く次の情報を入手することができる。(a)事業者、事業所に関する情報(名称、所在地等)(b)事業所における第一種指定化学物質の排出量・移動量に関する情報・第一種指定化学物質の名称・大気への排出量、公共用水域への排出量、事業所における土壌への排出量、事業所における埋立処分量及び排出先の名称・下水道への移動量・事業所外への移動量 開示されるデータは、電子媒体(光ディスク(CD-R)又はフレキシブルディスク(FD))による交付、用紙による交付のうち、いずれかの方法を選択することができる。 電子媒体により交付される事業所データの電子ファイルは、CSV方式注10)で提供され、データベースソフトや表計算ソフトの多くで読み書きができ、開示請求者が独自に表を作成したり、集計・分析等を行うことが可能である。注10)CSV 方式:項目の間をカンマで区切ったテキスト形式のファイルを指す。 また、電子ファイルにはPRTRデータ分析システム「PRTRけんさくん」が納められており、集計・分析等が簡単に行える。 国による集計結果の公表日以降であれば、誰でも個別の事業所が届け出た排出量等のデータについて、国に対して開示請求をすることができる。請求先は、環境省、経済産業省及び事業者の営業活動を管轄する省庁となる。②開示請求の窓口 環境省及び経済産業省の窓口では、全国すべての事業者からの届出について開示請求を受け付けるほか、開示にあたっての事前照会(開示を希望する事業所等を特定するための事前の手続き)や開示手続全般の問い合わせにも対応している。 それ以外の事業所管省庁(財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省、防衛省)では、その省庁が所管している事業者からの届出分について、開示請求を受け付けている。(以下次号に続く)(2015.4.12記)<参考資料>1)経済産業省・環境省:「(報道発表)平成25年度PRTRデータの概要等について-化学物質の排出量・移動量の集計結果等-(お知らせ)」(2015.3.6)2)環境省編集:「PRTRデータを読み解くための市民ガイドブック~平成24年度集計結果から~化学物質による環境リスクを減らすために~」環境省環境保健部環境安全課(2015年1月)3)環境省環境保健部環境安全課:「化学物質ファクトシート 2012年版」環境省環境保健部環境安全課(2014年12月)http://www.env.go.jp/chemi/communication/factsheet.html出量(物質別)・(図)移動体別排出量の構成・(図)移動体から排出される物質(上位10種)⑧移動量・(図)移動量と排出量の排出先別割合・(図)廃棄物として移動される量(上位5物質)・(表)廃棄物の主な種類と処理方法・(図)マンガン及びその化合物の廃棄物の種類と処理方法・(図)トルエンの廃棄物の種類と処理方法・(図)下水道への移動量の上位5物質・(図)「PRTRけんさくくん」による下水道への移動量及び移動先下水道終末処理施設名称」の検索⑨東日本大震災の影響 (省略)3.2003年度~2012年度PRTRデータの集計結果 本項では、データの届出が開始された2003年度から2012年度までの10年間のデータの集計結果に基づいて、経年変化の分析を行っている。 2008年11月に政令が改正され、以下のように対象物質の種類が変更になったので、その変更を考慮して分析が行われている。・継続物質:政令改正前後で継続して対象物質である276物質・追加対象化学物質:政令改正で追加された186物質・削除物質:政令改正で削除された73物質①届出事業所数の変遷・(表)届出排出量・移動量の経年変化②全国の排出量・移動量・(図)届出排出量・移動量の経年変化(図表8)③大気・水・土壌に多く排出されている物質④移動量4. ホームページ上でPRTRデータを見る PRTRのデータやその集計結果は、環境省のホームページから入手することができ、「本ガイドブック」では、そのデータのダウンロードの方法について解説されている。①環境省「PRTR集計・公表システム」 本システムを環境省のホームページで検索する手順としては、「保健・化学物質対策」または「化学物質対策」→「PRTR」または「化管法」→「PRTRインフォメーション広場」→「集計結果・データを見る」となる。 そのデータをグラフ化したい場合には、さらに「グラフでデータを見る」をクリックする注7、8)。注7)PRTR インフォメーション広場トップページhttp://www.env.go.jp/chemi/prtr/risk0.html注8)集計結果・データhttp://www.env.go.jp/chemi/prtr/result/index.html②環境省「PRTRデータ地図上表示システム」 本システムは、個別事業所を地図から探したり、個別事業所のデータをグラフ化するときに利用でき、以下のような利用事例が紹介されている。・「グラフで排出・移動量」では、物質別、排出先別に、排出・移動量の大小関係がわかる。・「事業所情報」では、事業者名、事業所名、事業所の所在地や従業員数など、事業所に関する情報がわかる。・「詳細排出・移動量」では、物質別・排出先別に h排出・移動量を数値でみることができる。・「表で経年変化」では、物質・排出先別に、排出・移動量の2001年度からの経年変化がわかる。・「グラフで経年変化」では、物質別に、排出・移動量の2001年度からの経年変化がわかる注9)。注9)http://www2.env.go.jp/chemi/prtr/prtrmap/5.個別事業所のPRTRデータを入手する 個別事業所のPRTRデータは、環境省のホームページ上で容易に入手することができる。(1)個別事業所のデータと「PRTRけんさくん」の利用について 個別事業所のPRTRデータは、環境省のホームページ上にある「PRTRインフォメーション広場>個別事業所のデータ」よりダウンロードできる。 同じ画面から別のソフトウエア「PRTRけんさくくん」をダウンロードすると、以下の機能を利用することができ、特定の地域の事業所ごとのPRTRを簡単に調べることができる注10)。注10) http://www2.env.go.jp/chemi/prtr/prtrmap/①ファイルの取込:PRTRデータ(電子ファイル)を取り込む機能②データの検索・抽出:データ一覧画面に表示されるデータについて検索・抽出する機能③データの集計:データを全国・都道府県・市区町村毎に集計し、一覧表示またはグラフ表示する機能④データの比較:違う年度のデータを比較する機能⑤データの印刷:データを印刷する機能⑥ファイルの出力:取り込んだファイルをデータベースソフトウエアや表計算ソフトウエアで扱いやすいファイルに変換して出力する機能(「本ガイドブック」では、検索の例として、「自分が住んでいる市区町村における、①個別事業所のPRTRデータおよび②化学物質別の排出・移動量」を調べる手順が紹介されている。)(2)環境省「PRTRデータ地図上表示システム」の利用について 同システムを利用して個別事業所のPRTRデータや経年変化をみることができる。(3)開示請求①開示されるデータ 事業者から届けられた個別事業所ごとの情報は、開