ブックタイトルメカトロニクス6月号2015年

概要

メカトロニクス6月号2015年

10 MECHATRONICS 2015.6スマートフォン／タブレット用FPDやLEDなどの薄型／小型化を実現した製造／検査ラインの効率性向上に有効なモノクロメータを発売スマートフォン向け小型スイッチ2機種を開発　（株）島津製作所は、波長可変単色光源、発光体のスペクトル分布測定、物質の透過／反射特性測定などに適したモノクロメータ『スペクトロメイトシリーズ SPG-120-REV』を発売した。　同製品は、波長駆動機構として、高い減速比の減速機を組み合わせた高分解能ステッピングモータを新たに採用したことで、高い波長精度を維持したまま従来機比約10 倍となる500nm ／ sの高速波長移動を実現。分光器の波長移動時間の短縮によって、測定スループットの向上に寄与する。また、従来機では摺動部をもつ機構を用いて波長走査をしていたため、波長移動を高速化すると摺動部が摩耗して、波長ずれの発生を避けることができなかったが、機構を見直すことにより摺動部の摩耗がなくなり、従来機と比較して耐久性が約5倍に向上。長時間使用しても波　シチズン電子（株）は、スマートフォン向けに、薄型／小型化を実現した表面実装型のタクティルスイッチ2 機種（横押しタイプ『LS14』、上面押しタイプ『LS95』）を開発した。　横押しタイプは、内部ばねの形状を最適化し、直接方式構造の側面スイッチとして薄さ1.35mmを実現することにより、スマートフォンの薄型化に貢献。直接方式の採用により、力をロスなく内部ばねに伝えられるため、加重の伝わり方やクリック感などの操作感触に優れる。金属カバーの形状を改良し、はんだでの接合面を増やすことで、従来の60Nから強度を25 ％向上させ、75N の強度を実現。ばね接点部を密封構造にすることにより、防塵／防水規格（IP57）に対応。　上面押しタイプは、内部ばねの形状を小さくすることに長ずれが生じにくいため、装置に組み込んで用いる場合に有効。さらに、分光器本体と波長駆動装置を一体化したことで、設置面積は従来機比27％減の187cm2（波長駆動オプション付き従来機：256cm2）となり、省スペースに設置が可能。　近年、さらなる測定スループットの向上が、製造／検査工程はもちろん、研究／開発時においても要求されていることから、波長駆動機構を見直すことにより、高い波長精度を維持したまま波長移動速度を高めた同製品を開発。多数の試料測定や光特性の面分布測定など繰り返し測定の多い場合や、測定波長の多い場合などにおいて、測定スループットの向上に貢献する。また、これまでの波長移動速度では難しかったライン上での高速分光検査にも適用できるので、食品の品質管理などへの展開も期待できる。成功し、スイッチの小型化を実現。側面スイッチとして使用する場合には、製品の薄型化に貢献。従来20～30万回保証の寿命試験を、50万回保証する長寿命を実現。ばね接点部を密封構造にすることにより、防塵／防水規格（IP57）に対応。小型サイズで、スイッチ操作時の好クリック感を実現。　拡大が続くスマートフォン市場では、ハイエンドモデルからミドルレンジ、ローエンドモデルなど多種多様な製品がラインアップされているが、更なる薄型／軽量化の追求は共通の課題として挙げられる。また、近年ではウェアラブル機器の市場も広がりをみせており、製品の多機能化が進む中で部品搭載数が増加し、部品の小型／薄型化が求められている。この様な市場ニーズを受け、同社は横押しタイプと上面押しタイプのスイッチ2 機種を開発した。　同社では、2015 年4 月よりサンプル出荷を開始している。2015.6　同社では、国内外80 台（発売から1 年間）の販売を計画している。請求番号F5002請求番号F5001請求番号F0006