ブックタイトルメカトロニクス5月号2015年
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メカトロニクス5月号2015年
48 MECHATRONICS 2015.5 2015 年1 月28日(水)~30日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて、ナノ材料/素材、ナノ評価/計測技術、装置、ナノ加工技術/装置など、各応用分野に対応した最新技術・製品を一堂に集めた『nano tech2015』が開催された。 会期中は、『3D Printing 2015』『ASTEC2015 第10 回 先端表面技術展・会議』『SURTECH2015 表面要素技術展』『Convertech JAPAN 2015』『新機能性材料展2015』『フィルム産業展2015』『3 次元表面加飾技術展2015』『先進印刷技術展2015』『PrintableElectronics 2015』『試作・受託加工展 2015』『enex2016 第40回 地球環境とエネルギーの調和展』『SmartEnergy Japan 2016』『新電力EXPO 2016』も同時開催された。3日間の来場者数は、同時開催展を合わせて47,649 名に上った。■インクジェットの着滴を 真上と真横からZ 方向同時撮影 (株)マイクロジェットでは、インクジェット着滴解析装置&非接触式局所接触角計『DropMeasure-1000』を紹介していた。 同製品は、真上と真横の2 方向から、障害物なく、着滴面をクリアな画像で撮影できる装置で、2 台のカメラを同期して作動させ、2 方向から同時撮影。撮影した画像を用いて、自動的に接触角や面積、体積などを計算し、XY 方向の精密制御により、基材上に精密なパターン形成も可能。2 ヘッドを使用した2液混合実験も行える。 2015年1月28日(水)~30日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて、めっき関連、ドライプロセス・表面改質関連など材料表面に関する製品・技術・研究成果が紹介される専門展であるSURTECH2015(表面要素技術展)が、(一社)表面技術協会、日本鍍金材料協同組合、(株)ICS コンベンションデザインの主催で開催された。■ PTFEと異材料との接着を可能に 大阪大学大学院 工学研究科 附属超精密科学研究センターのブースでは、日油(株)の先端技術研究所、及び兵庫県立工業技術センターと共同で開発した「フッ素樹脂でさえも接着を可能にするプラズマ処理技術」に関する展示を行っていた。 同技術は、フッ素樹脂の中でも特に表面エネルギーが低く、接着が難しいポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の表面をプラズマで改質し、異材料との接着を可能にするもの。大気圧プラズマ処理により、フッ素樹脂の表面を、凸凹にするなどといった粗面化することなく改質。高電力条件で大気圧プラズマ処理することで「プラズマ+熱」の効果によりPTFE 表面を硬化。このように「表面改質+表面硬インクジェットプリンタ用インクの開発や、インクジェット用紙、フィルムなどのメディアの開発、プリンタドライバにおける画像処理方法の開発、局所部位の接触角測定、プリンテッドエレクトロニクス分野の工法開発などに適している。■独自の貫通孔形成技術を採用した 多孔アルミ箔 富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(株)では、ファインボーラスアルミニウムに関する展示を行っていた。 これは、多様なアルミ素材を使用可能であり、これまで難しかった開口径と開口率を実現した多孔アルミ箔。厚み10~50μm のアルミ箔に、所望の貫通孔を形成可能で、独自の貫通孔形成技術により、他方式では難しい開口径と開口率を実現するもの。表面粗面化処理と組み合わせることによって、表面積拡大による密着力向上などの効果が期待できる。活用事例としては、各種蓄電デバイス用電極/集電体材料、各種フィ化」によってPTFEと異物質との密着強度を飛躍的に高めることに成功した。これによりフッ素樹脂も高周波プリント配線板材料として検討できる。パネルではCuとPTFE、AgとPTFE、及びブチルゴムとPTFE の接合の様子が紹介されていた。■微小、極薄膜の測定に最適 (株)日立ハイテクサイエンスでは、蛍光X 線膜厚計『FT15O』シリーズを紹介していた。 蛍光X線膜厚計は、電子部品などのめっき、半導体プロセスにおける薄膜、各種工業製品の表皮膜などの膜厚管理を高速で簡便に行える測定装置として利用されている。同製品は、ポリキャピラリ方式を採用した照射径30μmの高輝度X線ビームにより、微小コネクタ、フレキシブル基板やリードフレームなどの微小、極薄膜の測定に最適な装置。X 線ビームや検出器の最適化により、同社の従来機(『FT9500X』) 比2倍のスループット向上を実現している他、装置デザインを一新し、試料室へのアクセスや測定箇所の確認をしやすくするなど操作性の大幅な向上を実現している。SnやAgなどの膜厚測ルタ、触媒担持体などの吸着材などがあるという。■接着剤代わりにもちいるガラス溶接棒 (株)東海産業では、熊本県産業技術センターと共同で開発を進めている、有機EL 基板レーザ封止用のNTAガラス溶接棒に関する展示を行っていた。 東海産業独自の「NTAガラス(Nano TechnologyAssorted Glass)」は、ガラス自体が電気を通すためにFIB 加工をしても帯電することがなく、最適な微細加工が行える新しいガラス素材で、NTAガラス溶接棒には同社の射出成型技術が生かされている。 有機ELの接合を接着剤で行うと接着部が劣化して、水分や酸素などが侵入してしまい、これが有機ELの寿命を縮めてしまっていた。この点がLEDと比較した際の弱みとなっていたが、溶接棒を接着剤の代わりに用いれば、ガラスなので劣化することがなく、高寿命化に貢献するものとなる。有機EL の他に、太陽電池関連製品、有機センサなどへの使用にも適するという。径のバリエーションもΦ0.2、0.3、0.4などを展示しており、多くの来場者の注目を集めていた。 同展示会の次回開催は、2016 年1 月27日(水)~29日(金)、東京ビッグサイトにおいて予定されている。定にも対応できる『FT150h』をラインアップ。新開発ソフトウエアにより、操作性の向上やきめ細かなデータ管理を実現する。■めっきと塗装を融合した表面処理技術 (株)ワイピーシステムでは「カラーCBC 高機能 薄膜表面処理技術」を紹介していた。 これは、折り曲げても割れない、剥がれない、めっきと塗装を融合させた被膜で、塗装の性能をめっきのような薄膜で実現する。CBC 処理はセラミックまたはフッ素樹脂被膜であるため防食機能に優れ、テフロン/セラミックなどを含侵一体化によりクラックを極少化し、酸素透過を軽減しているので防錆機能にも優れる。同社では、ユーザーからのカラー化に対するニーズに応えるため同技術を開発。塗装の密着試験である碁盤目試験でもまったく剥げることがなかった。豊富なカラーバリエーションを実現しながら、機械的機能、光学的機能、熱的機能、など多彩な表面機能を実現できる。 同展示会の次回開催は、2016 年1 月27日(水)~29日(金)、東京ビッグサイトにおいて予定されている。2015年1月28日(水)~30日(金)東京ビッグサイトnano tech 実行委員会2015年1月28日(水)~30日(金)東京ビッグサイト(一社)表面技術協会/日本鍍金材料協同組合/(株)ICSコンベンションデザイン■ 会 期■ 会 場■ 主 催■ 会 期■ 会 場■ 主 催nano tech 2015第14回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議SURTECH2015表面要素技術展蛍光X 線膜厚計『FT15O』シリーズに関する展示『DropMeasure-1000』大阪大学大学院 工学研究科 附属超精密科学研究センターのブースファインボーラスアルミニウムに関する展示有機EL 基板レーザ封止用のNTAガラス溶接棒に関する展示(株)ワイピーシステムのブース