ブックタイトルメカトロニクス4月号2015年

概要

メカトロニクス4月号2015年

48 MECHATRONICS 2015.4荷重- 変異測定ユニット『FSAシリーズ』　2015 年1 月14日（水）～16日（金）の3日間、東京ビッグサイトにおいて、エレクトロニクス製造･実装に関するあらゆる装置、技術、部品･材料が一堂に集まる専門技術展である、リード エグジビション ジャパン( 株)主催の『第44 回 インターネプコン・ジャパン エレクトロニクス製造・実装技術展』を始め、『第32 回 エレクトロテスト・ジャパン』『第16回 半導体パッケージング技術展』『第16 回 電子部品EXPO』『第16 回 プリント配線板EXPO』『第6 回先端 電子材料EXPO』『第5 回 [ 精密][微細] 加工技術EXPO』で構成される『NEPCONJAPAN 2015』と、『第7 回 国際 カーエレクトロニクス技術展』『第6 回 EV・HEV 駆動システム技術展』『第5回 クルマの軽量化 技術展』『第4回 コネクテッド・カーEXPO』からなる『オートモーティブ ワールド2015』、そして『ライティング ジャパン2015』『第1 回ウェアラブルEXPO』が開催された。　各社出展ブースに加えて、連日、製品技術セミナーや基調講演、シンポジウムなどのイベントも会場各所において数多く催されており、大勢の人を集めていた。　3日間の総来場者数は、『NEPCON JAPAN』だけで28,968 名に上った。■工程編成を　自在にコーディネイトできる　（株）センスビーでは、モジュラシステム セレクティブはんだ付け装置『PSI-250』を紹介していた。　これは工程編成を自在にコーディネイトできる製品で、めっきスルーホール内へのフラックス塗布性に優れた2流体スプレー方式を採用したフラクサモジュール『PSI-250F』、供給熱量分布を最適化した予備加熱ヒータを採用したプリヒートモジュール『PSI-250H』、フローアップを促進する近傍予備加熱ユニットを搭載し、高熱容量ワークにも対応するソルダリングモジュール『PSI-250S』を用意。新しいメカニズムを採用し、使いやすい高性能を実現する。共通の特徴は、①装置内に広い作業空間を形成する基本構造を追求、装置内へのアクセス性も良好、②運転操作の連動機能、などの点がある。■変種変量から量産まで幅広く対応する　高速ラインを提案　ヤマハ発動機（ 株）では、“SMT Innovation TheReal Deal「実装極まる」”というテーマのもと、同社の幅広い製品ラインアップを紹介していた。　高効率モジュラ『Z：LEX YSM20』は、ヘッドの交換なく小型チップから大型部品まで対応できる「1ヘッドソリューション」を追求し、生産能力と部品対応力の両立を高次元で実現した製品。搭載能力は90,000CPH、ヘッド交換不要で03015極小チップから大型部品まで幅広く対応する。発売以来、ユーザーの反響も大きいという。　高性能コンパクト印刷機『YCP10』は上級モデル同等の印刷品質を実現した製品。最大基板サイズL510×W460mm、マスクは最大750×750mmまで対応できるなど、大型基板、幅広いマスク枠にも対応した、コストパフォーマンスの高いクリームはんだ印刷機となっている。　ブース内では、「1 ヘッドソリューション」の利点を活かすマシンとして2 製品を並べ、「変種変量から量産まで対応する万能高速ライン」を提案し、多くの来場者の注目を集めていた。■ 30μmボールの　12インチウエハ一括搭載を実現　アスリートFA（株）では、独自のボール振込方式により、30μmボールの12インチウエハ一括搭載を実現するマイクロボールマウンタ『BM-1400W』を参考出展していた。　同製品は、基板対応のSシリーズも含め、アウター側のボール搭載ばかりでなく、インナー側のバンピングを高い精度で実現する装置。上下2視野カメラの使用による精度の向上や、高解像度カメラの使用（120 万画素）、装置内温度管理機能（マスクの温度変化による収縮対策）、G2ブラシ（Φ130mm）による搬送性の向上、マスクメーカーとの共同開発による高精度マスクの実現、などによって、30μm 対応を可能にしている。■第6回ロボット大賞（経済産業大臣賞）　を受賞　富士機械製造（株）では、モジュール型高速多機能装着機『NXTⅢ』を紹介していた。　徹底したモジュール化を実現した同製品は、第6回ロボット大賞（経済産業大臣賞）を受賞している。高い生産性と品質の確保、0201 サイズなどの次世代部品の実装も視野に入れた装着機で、ツールレスによる段取り替えによるレベルで簡単な組み換えができ、最新実装部品や実装工法に対応できるコンセプトで開発された製品である。小型軽量ロータリーヘッドや、高速対応ユニットと装置の高剛性化により、1 ヘッドあたり35,000cphと高速でありながらプラスマイナス25ミクロンの高精度実装を実現。極小部品実装に必要なあらゆる要素を搭載しており、装着スピードを落とすことなく極小部品を実装することができる装置となっている。■準水系洗浄剤のデメリットを解消　荒川化学工業（株）では、1 液型準水系フラックス洗浄剤『パインアルファST-250EVA』を紹介していた。　同製品は、従来品の洗浄力を維持したまま、樹脂部材へのダメージを低減。また、引火点がなく、防爆設備が不要であるなど高い安全性と低毒性を実現している。洗浄剤の水すすぎが不要で、そのまま乾燥でき、上流再生により、ランニングコストを削減する。洗浄対象／用途としては、プリント基板、パワーデバイスなどにおけるフラックス洗浄や、メタルマスク、各種パレットなどにおけるソルダペースト洗浄、切削油、加工油、ダイシング加工品などにおける脱脂／切り粉洗浄に適するものとなっている。■手軽に、高度な測定／分析が行える　（株）イマダでは、感触や特性の分析のための試験を行う、荷重-変異測定ユニット『FSAシリーズ』を紹介していた。　同製品は、荷重（力）-変位（長さ）の関係を高度／手軽に分析できるユニット製品。特徴としては、①卓上に置ける計測スタンドで、外付けアンプ不要という省スペースを実現、②少ないボタン、変位量を自動ゼロリセット、PCとの接続＝USB接続など手軽な操作を実現、③一瞬の荷重の推移も詳細に分析するなど、瞬間値も逃さず追従する精密測定を実現、④豊富な治具、特注対応で多様な測定に対応、⑤グラフ描画ソフトは分析に便利な機能を多数搭載するなど詳細分析を実現、などの点が挙げられる。　同展示会の次回開催は、2016 年1 月13日（水）～15日（金）の3日間、東京ビッグサイトで開催される予定となっている。NEPCON JAPAN 2015 2015年1月14日（水）～16日（金）東京ビッグサイトリード エグジビション ジャパン（株）■ 会　期■ 会　場■ 主　催モジュラシステム セレクティブはんだ付け装置『PSI-250』の展示マイクロボールマウンタ『BM-1400W』荒川化学工業（株）のブースモジュール型高速多機能装着機『NXTⅢ』高効率モジュラ『Z：LEX YSM20』と高性能コンパクト印刷機『YCP10』