ブックタイトルメカトロニクス3月号2015年

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概要

メカトロニクス3月号2015年

MECHATRONICS 2015.3 4571図2‐244 画面輝度制御の特許事例(前回からのつづき)2-140) この一覧表の中で、三大課題の中のもう1つに挙げられているのが、画像のコントラストである。改善対応個所としてバックライに直結しているので、局所調光制御dimingの技術を前々回から掲示している(図2‐244)。一貫して精読されたし。【参考文献】2-140)特許電子図書館(IPDL)2 設計からはじめよう(その70)烈な課題になり、液晶材料構造に種々の工夫が求められるようになった。次第に画面が大型化するにつれ、画像のコントラストや乱れなど視認性に高度な品質が追求されるようになって来た。 画像を再現する装置として汎用されている液晶表示装置は、どのように品質開発が展開されているのであろうか。探索した多くの論文や資料は課題を詳論しているが、私ども読者としては断片的な課題にしか理解できないので、それらのつながりを俯瞰できるように題目を一覧表に集約してみた(表2‐47)。この中で“視野角が狭い”や“動画の再現性がボケル”さらに“暗所でのコントラストが鈍い”の項目が三大難点だと痛烈な批評もあるらしい。液晶表示装置を開発改良してきた技術者の努力を推量するには余りある。 個人一人が1m以下の近距離で観視するならば小さな20型以下の画面でもある程度の臨場感が得られるが、家族数人で見る場合は2m以上の視距離であろうし、中程の画面で30型程度は欲しくなる。公共の場所で一層の臨場感を得るには50型、60型といった大画面の設置が必要になる。そして緊急の改良課題として、応答性の遅さや視野角の狭さは、液晶材料や配向の仕方、駆動回路の配置などの技術が注入されていった。 画面が大きくなってくると動画の周囲に黒ボヤケが目立ってくる。恰も航跡を引きずって進行する船舶の様子に似ており、画面の表示速度を倍加する倍速駆動方式で解決が図られている。