ブックタイトルメカトロニクス2月号2015年

概要

メカトロニクス2月号2015年

MECHATRONICS 2015.2 9製造業における生産性向上とTCOの削減を実現する一括監視による操業の効率化を図るためマイクロシーケンサの新製品を発表安全計装システムの機能を強化　三菱電機（株）は、マイクロシーケンサ（プログラマブルコントローラ）の新製品として、基本性能向上、内蔵機能充実および上位モデルとの互換性強化により、製造業の生産性向上とTCO（Total Cost of Ownership）の削減を実現する『MELSEC iQ-F シリーズ FX5』40 機種を発表した。　同製品は、従来比150 倍となるシステムバスをはじめ、基本命令、応用命令の高速化により、装置の生産性向上に貢献。CPU ユニットにEthernet、RS-485（MODBUSRTU 対応）、SDカードのインタフェースを内蔵し、追加コストなしでシステムの拡張が可能。CPU ユニットにアナログ入力2ch、アナログ出力1ch、高速カウンタ8chを内蔵しており、低コストで高付加価値なシステムを実現。高速、高精度、省配線を追求したサーボネットワーク　横河電機（株）は、プラントの安全を担う安全計装システム『ProSafe-RS（プロセーフ・アールエス）』の機能を強化した『ProSafe-RS R3.02.20』を開発し、販売を開始した。　今回の機能強化は、『ProSafe-RS』にソリッドステートタイプの『ProSafe-SLS』の情報収集機能を追加したため、同社の統合生産制御システム『CENTUM VP』の監視／操作画面から『ProSafe-SLS』の稼働状況を監視できるようになった。また、両タイプの安全計装システムの動作履歴に関する時系列データ（SOE）も統合して表示する。そのため、万が一プラントでトラブルが起きた場合も、SOEを一括抽出してトラブル要因を迅速に解析できるようになった。石油／天然ガスの井戸元やパイプラインなどの小規模設備向けシステムには、省スペースと高いコス『SSCNETⅢ／ H』に対応したシンプルモーションユニットをラインアップ。速度制御／トルク制御／カム制御／同期制御などの高度なモーション制御を可能にするシンプルモーションユニットにより、装置の付加価値向上に貢献。設計工数削減と直感的に操作できるエンジニアリング環境『GX Works3』の対応により、ドラッグ＆ドロップのみでのシステム構成設計や従来煩雑だったユニット設定をパラメータ化することにより設計工数を削減。通信プロトコル支援機能により、各種外部機器との接続を簡素化し設計工数を削減。　生産現場のキーコンポーネントであるシーケンサは、製造業のグローバル化による自動化ニーズや用途拡大にともない、高速化／小型化／低コスト化／メンテナンス性向上が求められている。トパフォーマンスが要求される。同社はこのニーズに応え、安全計装と監視／制御の両機能を備えた『ProSafe-RS』のコントローラを販売している。今回、このコントローラをオープンな通信プロトコルDNP3（DistributedNetwork Protocol 3）に対応させ、他社製SCADAソフトウエアとの連携を可能にした。ユーザーは、既存のSCADAソフトウエアを活用しながら『ProSafe-RS』のコントローラを容易に導入できるため、システムの更新／増設のコストを抑えることができる。　石油や天然ガス、石油化学、鉄鋼などのエネルギー・素材産業では、プラント操業時の安全確保がますます重視されるようになっている。そのため、操業時の異常を検出し、シャットダウンなどの緊急動作を安全に実行する安全計装システムのニーズが高まっている。　同社では、2014 年度1,400システム、2015 年度1,700システムの販売を目標にしている（海外販売を含む）。2015.2　同社では、2015 年1 月30日より発売し、2015 年度40,000 台の販売を目標にしている。請求番号B5004請求番号B5003請求番号B0005