ブックタイトルメカトロニクス2月号2015年
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メカトロニクス2月号2015年
MECHATRONICS 2015.2 11所 在 地:U R L:事業内容:東京都港区http:// www.akribis-sys.com各種モータの開発/製造/販売、など。Akribis Systems Japan 株式会社・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・しても??間ができてしまい、その??間は磁束をフルに活用できていないため、トルクが最大限に活かされません。しかし、ADRシリーズは特殊な方法で通常より35 %多くコイルを巻くことができるため、??間が少なく同サイズモータと比べ高いトルクが得られます。また、コギングトルクも下げることに成功しています。コギングは、モーション停止時のセトリングやジッタを起こす原因にもなり、全体のシステムパフォーマンスにも影響します。モーションコントローラで、ある程度補正はできますが、低速で滑らかな回転が必要なときにコギングは大きな障害になります。当社グループは、様々な方法でコギングを最小限に抑えることに成功し、ADRシリーズのDDRコイルには、固定子鉄心部に羽を加えギャップ部を少なくし、磁極が変わる時に発生するゴツゴツした動きを抑制しています。 ADRシリーズには、AシリーズとPシリーズの2 種類を用意し、Aシリーズはモータとして完成した構造になっており、Pシリーズはフレームなしの固定子(ステータ、ホールセンサ付き)と回転子(ロータ部)が別々で機械内に組み込むタイプがあります(写真3)。 両タイプとも低コギング構造で、高速回転と低速回転用の巻線があります。ADRシリーズは、他社製品と比べてトルク(最大と定格)が最も大きく、最大速度も高い数値でロータのイナーシャも低いため、加速/減速面でも応答が高速です。 ACDシリーズは、コアレスタイプのブラシレスモータになります。このACDシリーズは、コギングトルクが発生せず、滑らかな回転で速度むらがありません(写真4)。ADRシリーズと比べて、若干トルクは落ちますが高トルクを維持し、高速回転と低速回転用の巻線から選択することができます。高精度なベアリングを使用しているため、水平方向、垂直方向のランアウトを抑えてあります。 ATRシリーズは、画期的なモータデザインで現在パテント申請中の高トルク、高速、低インダクタンスDDRモータになります(写真5)。通常のDDRモータは、ロータのバックアイアンに永久磁石を取り付けて磁束回路をクローズしますが、バックアイアンは可動子のイナーシャを上げてしまうため、レスポンスを良くするにはイナーシャを小さくすることが要求されます。特に、高速インデックスのアプリケーションでは、モータトルクの多くをイナーシャに使い、より上位ランクのモータが必要になることがあります。ランクを上げれば、さらに大きなイナーシャがあるという悪循環におちいります。そこで、ATRシリーズの回転子はバックアイアンがなく、内側にもステータを加え、鉄心を合わせる形で磁束回路をクローズしました。永久磁石は、特殊な高剛性素材に取り付けられイナーシャを低くする事ができました。その結果、最高なダイナミックパフォーマンスを実現し、高速インデックス用途に最適な製品となっています。 ACWシリーズは、薄型の高精度DDRモータになります。4 本のねじで簡単に装置内に取り付けられるため、小スペースのシータ軸、特に半導体製造/検査装置用に適しています(写真6)。サイズは3 種類で、いずれも真ん中に電源やエアなどを下から通せるような穴があります。 ボイスコイルモータの 特徴などについてお聞かせ下さい吉田:ボイスコイルモータは、永久磁石フィールド内のコイルに電流を通すことにより、推力が発生するシンプルな構造で信頼性の高いショートストローク(7~30mm)アクチュエータです。可動子は質量が低いため、高加速度と短いセトリングタイムが達成できます。 当社グループのボイスコイルモータには、円筒型(AVM / AVM-HFシリーズ)と平面型(AVAシリーズ)の2つのタイプがあります(写真7、8)。AVMシリーズは、外径12 / 19 / 24 / 30 / 40 / 60 /90mm、AVM HFシリーズ(高トルク)は、外径35/40 / 60 / 90 / 100 / 130 / 250mmをラインアップしています。AVAシリーズは、平面型で3タイプをラインアップし、ストローク20mmで連続推力は約3~18Nを実現します。 日本支社における 今後の展開についてお聞かせ下さい吉田:当社グループにおける最大のメリットは、モータメーカーとして技術に基づいたモーションパートナーとして、お客様に対するシステムニーズへの対応ができることです。モーションにはモータ以外に、ドライバ、制御、エンコーダ、ベアリングなどが必要です。当社グループは、世界トップクラスのモーション関連メーカーとパートナーシップを組んでお客様のシステムニーズに対応してきました。 日本支社においても、当面は本社と連携しながら日本市場におけるシステムニーズへの対応を進めていきます。そして、一つ一つ実績を積み上げて、将来的にはアプリケーションエンジニアの採用なども行っていき、日本支社独自で国内市場に対応できる規模に成長させていきたいと考えています。本日はお忙しい中ありがとうございました。写真5 DDRモータ ATRシリーズ写真4 DDRモータ ACDシリーズ写真6 DDRモータ ACWシリーズ写真7 ボイスコイルモータ AVM/AVM-HFシリーズ写真8 ボイスコイルモータ AVAシリーズ