ブックタイトルメカトロニクス12月号2014年
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メカトロニクス12月号2014年
MECHATRONICS 2014.12 11高精度なプラスチックの純度検査を簡単にするアイドリングストップ搭載車の車載マイコン向け樹脂識別装置を発売汎用システム電源を開発 (株)島津製作所は、三菱電機(株)と共同で開発した「リサイクルプラスチック高精度素材識別技術」の成果をもとに、プラスチックの種類を99 %以上の高精度で瞬時に識別することが可能な樹脂識別装置『IRPF-100』を発売した。 同製品は、近赤外光より波長の長い中赤外光を用いて測定するため、着色剤や添加剤の影響を受けず、黒色などの濃色も含むプラスチックの種類を高速/高精度に識別することが可能。また、プラスチックフレークの形状の違いに影響されにくい光学系や、高感度で反射光を測定できる検出器の採用に加え、同一フレーク内の反射光を1フレークあたり5~15 回測定して総合的にプラスチックの種類を識別するアルゴリズムを開発したことで高精度識別を実現。さらに、サイズや形状の異なるプラスチックフレー ローム(株)は、HEVやEVを始めとする自動車の電動パワーステアリング、燃料噴射装置などに使われる高機能な各種マイコンに最適な、システム電源『BD39001EKV-C』を開発した。 同製品は、昇圧回路と降圧回路を自動で切り替えることができるため、アイドリングストップ後のエンジンスタート時に5V 以下となるバッテリー変動(クランキング)も気にすることなく、マイコンの正常動作に必要な電圧を常に安定して供給可能。同時に、クランキング時の電力変換効率においては、従来品比で最大5%(条件:Vin=4V、Vout=5V、Iout=2A、Fosc=350kHz)向上させることに成功し、優れた省エネ性能も実現。EN 端子に外付けのコンデンサを接続することで、マイコンに対する起動シーケンスを自由に設定することができるため、高い汎用性をクを円盤状のテーブル上に整列して識別位置に自動搬送することで連続識別し、識別したプラスチックフレークを識別結果に応じて自動選別することで99%以上の精度で選別回収することができる。 循環型社会の実現のために、使用済み製品からプラスチックを回収して再利用するマテリアルリサイクルが求められているが、例えば家電製品においては、手解体で回収できる単一素材からなるプラスチックは全体の一割にも満たず、使用済み製品を破砕して得られる混合プラスチック破砕片(プラスチックフレーク)から高純度な単一素材プラスチックを選別回収することが非常に重要である。そこで選別回収したプラスチックフレークの品質管理のために、リサイクルの後工程で純度検査が行われているが、従来の純度検査は手作業に頼っており、効率性や繰り返し検査誇り、様々なマイコンに使用することが可能。マイコン信号の有無だけではなく、周波数変動までも監視する、高機能なウィンドウ式ウォッチドッグタイマを搭載しており、マイコンのさらなる信頼性向上に貢献。 近年、自動車業界はプラットフォームの統一化(標準化)を進めており、使用部品の共通化が全世界的に推進されている。今までは、カスタム性の高い専用電源や特定用途向けの高性能品が要求されていたのに対し、どんなマイコンにも使用可能で、様々な状況に適応できる製品が求められており、この動きは今後ますます加速すると推測される。また、低燃費化の要求により、アイドリングストップ搭載車が増加しているが、アイドリングストップ後のバッテリー変動(クランキング)でマイコンが誤動作しない対策が求められている。 同社では、2014 年3 月よりすでにサンプル出荷を開始しており、2014 年12 月から当面月産10 万個の体制で量産を開始する予定。2014.12精度に課題があった。 同社では、2014 年10 月22日より発売し、発売から1年間で5 台の販売を計画している。請求番号M5004請求番号M5003請求番号M0011