ブックタイトルメカトロニクス10月号2014年

概要

メカトロニクス10月号2014年

MECHATRONICS 2014.10 49　「技術が創る 新たな時代」をテーマに、『テクノトランスファーin かわさき2014 ?第27回先端技術見本市?』が7 月9日（水）～11日（金）の3日間、かながわサイエンスパーク（KSP）において開催された。　同展示会は、「オフィス・ビジネスユース」、「産業機器関連」、「環境・福祉・防災」、「企業ネットワーク」、「産学連携」の5つの部門が設けられ、工業製品やソフトウエアなど多岐にわたる新技術／新製品や研究成果が紹介された。■バックアップ電源として利用可能　（株）高砂製作所は、商用電源電力と蓄電池電力を自動で切り替え供給でき、バックアップ電源として利用ができるポータブル電源『PP-2502A』の展示を行っていた。　同製品は、充電と同時にAC100V の出力が可能で、入力電源の停電自動検出により、自動で蓄電池からの出力に切り替えもできる。持ち運びできる大きさで、出力電力最大250Wながら質量6.5kgと軽量。単独では最大250Wの出力だが、必要に応じて最大6 台まで増設でき、場面に応じて構成を簡単に変更できる。■ガラスや鏡面でも　正確で高効率の測定　佐々木工機（株）は、今まで難しいとされていたガラスや鏡面でも正確でより効率の高い測定が可能な非接触厚さ測定装置『OZUMA22』の展示を行っていた。　同製品は、エアにより非接触で測定でき、大切なウエハに傷などのダメージを与えない。膜付き／色艶などの材質依存がなく、簡単に高精度な測定ができる。水濡れ状態でも正確に測定ができ、鏡面／透明／半透明でも問題なく測定が可能。■電気接点劣化のプロセスを解明　TMCシステム（株）は、微小振動環境下における電気接点劣化のプロセスを解明することが可能なハンマリング微加振装置の展示を行っていた。　同製品は、ハンマの加振により数μm程度の微小な往復滑り運動を電気接点間に生じさせ、衝撃回数と電気抵抗の経時変化を同時記録することで、電気接点劣化のプロセスを解明することができる。100G 以上の衝撃加速度を与えることが可能な独自のウエイト落下方式を採用し、経時変化記録の信頼性を確保している。低抵抗計測機能を付加し、電気接点において劣化初期段階とみられる微小な変化や、試験条件による差異などをみることが可能。■空気中の見えない埃が一目でわかる　タカネ電機（株）は、LED の光を利用し、空気中の見えない埃が一目でわかるクリーンチェッカ『CCW-101-L』の展示を行っていた。　同製品は、取り入れた空気を静止捕捉し、その中の浮遊粉塵に強いLEDの光を照射して拡大観察するような仕組みになっている。浮遊粉塵の動きを極力小さくするための特殊な工夫がされ、また見やすくするための独創的な工夫がされている。家庭、病院、精密測定室、レストラン、事務所、工場などの浮遊粉塵チェック以外にも、専用の検査用ガラス瓶を使用することで、水質検査にも応用ができる。　同展示会の次回開催は、2015 年7 月中旬に予定されている。2014年7月9日（水）～11日（金）かながわサイエンスパーク（KSP）公益財団法人神奈川産業振興センター／神奈川県／川崎市■ 会　期■ 会　場■ 主　催部には、電極（金属板）が内蔵されており、測定ラインと電極の間に電位差があると、微少電流が流れる。この微少電流を検出し、電流が0になるような電圧を発生させることで、測定対象の外径や被覆の影響を受けずに正確な測定を実現する。今まで危険だった、測定できなかった場所もケーブルの上から測定できる。ビルやオフィスの電力測定、省エネ活動の確認などに適している。■ロボット用のアクチュエータ　ユニパルス（株）は、人と触れ合うロボットのためのトルク計内蔵ギヤードAC サーボモータ『ユニサーボ』の展示を行っていた。　同製品は、トルク制御／コンプライアンス制御などにより、高度な安全性を実現。減速機と高速／高精度トルク計を一体化し、コンパクトサイズで回転角度に制限がない。トルク制御ができるため、介護ロボットなど安全性が求められるアクチュエータや、コンプライアンス制御、攪拌機、研磨装置、バイラテラル制御、破砕機／粉砕機、搬送装置、サーボプレスなど、従来の位置決め制御では難しかった、より高度な制御が求められるアプリケーションに適している。■最小でありながら原点信号を生成　アバゴ・テクノロジー（株）は、業界最小クラス（パッケージ寸法：（L）3.95×（W）3.4×（H）0.95mm）でありながら原点信号を生成できる反射型3ch16 逓倍機能内蔵エンコーダセンサIC『AEDR-871x-10x』の展示を行っていた。　同製品は、最小構成で3ch（A 相／B 相／I 相）エンコーダシステムを構築でき、ロータリおよびリニアエンコーダとして使用が可能。逓倍数は、4 ／ 8 ／ 16倍を外部からのHi ／Lo 信号で容易に選択でき、基本ピッチは80μm（318LPI）、最大逓倍数16逓倍とAB相の各エッジを組み合わせることで、最小1.25μmピッチまでの分解能を実現できる。レンズ先端からコードホイールまでのギャップは0.5～1.0mmを許容。外付け部品は、電源安定化用のコンデンサのみで動作し、電源電圧は3.3Vまたは5V。I 相のパルス幅は、90 ／ 180 ／360 ° （電気角）の3 種類を用意している。■ゲージ圧タイプと絶対圧タイプを　選択できる　光進電気工業（株）は、大気圧補正を行うゲージ圧タイプと絶対圧タイプが使用条件により自由に選択できるデータロガ付き水位計『DL ／ N70シリーズ』の展示を行っていた。　同製品は、水位の測定レンジが広範囲（0 ～1m、0～10m、0～250m、ほか）で選択でき、測定精度は±0.1％ FS（4m計以下はオプション対応）を実現。測定インタバルは、0.5 秒～24 時間までの範囲で任意に選択ができる。最大測定データは500,000まで可能で、バッテリー内蔵（市販のリチウム電池3.6V）が使用できる。測定データ、測定など、直接PCで操作が可能。テクノトランスファーinかわさき2014?第27回先端技術見本市?データロガ付き水位計『DL ／ N70シリーズ』ポータブル電源『PP-2502A』ハンマリング微加振装置非接触厚さ測定装置『OZUMA22』クリーンチェッカ『CCW-101-L』反射型3ch16 逓倍機能内蔵エンコーダセンサICロボット用アクチュエータ『ユニサーボ』『AEDR-871x-10x』