ブックタイトルメカトロニクス10月号2014年

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概要

メカトロニクス10月号2014年

48 MECHATRONICS 2014.10 2014年7月23日(水)~25日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて、メカトロニクス・エレクトロニクス技術の発展と普及を支援する要素技術専門技術展示会『TECHNO-FRONTIER 2014』が開催された。 同展示会は、電磁波ノイズ対策部品/材料、計測機器、測定施設、EMCコンサルティングなど、EMC・ノイズ対策に関連する最新技術を一堂に展示する専門技術展『第27 回 EMC・ノイズ対策技術展』、スイッチング電源、パワーコンディショナなどによる電力変換やUPS、キャパシタなどによる電力安定供給に関する最新技術を一同に集めた専門技術展『第29回 電源システム展』、あらゆるアプリケーションの「省エネ、高効率、高精度」化を促進するモータに関する最適ソリューションが一堂に集まる専門技術展『第32回 モータ技術展』の他、『第23回 モーション・エンジニアリング展』などの展示会の他、特別講演会や対策技術/設計支援ソリューションセミナーなどで構成され、3日間の来場者は28,698 名に上った。■耐環境性に優れた高圧電源 浜松ホトニクス(株)では、高温用高圧電源モジュール『C12733-01』を紹介していた。 同製品は低温~高温動作が可能で、-40 ℃から+175℃という広い動作温度範囲を実現。さらに耐振動:300m/s2、10~2000Hz、耐衝撃:10000m/s2、1/2Sine、0.5msという特徴を有している。仕様は、入力電圧:15V、出力電圧:-1000~-1800V、出力電流:90μA。用途としては、センサおよび高圧電源を組み込んだ掘削用ドリルが地中深くを掘り進むような高温/耐振構造が要求される石油探査などに適する。■変換効率96.5 %以上を実現する 太陽光発電用パワーコンディショナ デルタ電子(株)では、太陽光発電用パワーコンディショナ『RPI H シリーズ 4.0kW / 4.5kW / 5.5kW/ 5.9kW』を紹介していた。 同製品は、複数台連系に対応(JEM1498 準拠)し、力率一定制御、手動復帰対応に可能。高効率、軽量で、塩害対応、静音設計、多面屋根対応の製品となっている。変換効率96.5%以上を実現し、防塵/防水対応(lP65)により、住宅屋外、野立設置、塩害地域設置可能(外付けコントローラや電源不要)。アルミ筺体設計により軽量化を実現し、自然空冷(ファンレス)設計により、静音性を向上させており、大容量マルチストリングによりシステム設計に高い自由度で貢献する。■ワイヤレス給電中の 様々なノイズ問題を改善 (株)村田製作所では、車載用ワイヤレス給電のノイズ対策ソリューションを紹介していた。 ワイヤレス給電では、従来の有線の給電とは異なるメカニズムでノイズ問題が発生しており、このノイズが、受信感度の悪化やエミッションの増大などを引き起こす。この問題については、コモンモードチョークコイルやコンデンサを使用することで解決できる、として、ブースではパネルと製品を展示。チップコモンモードチョークコイルのバリエーションとして、大電流対応、電源系、高Zc、低背という特徴を有する『DLW5BTMシリーズ』や、大電流対応、電源系、高Zc の『PLT5BPHシリーズ』(開発品)、『PLT10HHシリーズ』などを紹介し、来場者の注目を集めていた。■自己完結で動作可能な セルバランサを内蔵 ローム(株)では、開発中である、4~6セル直列対応蓄電素子(EDLC)セルバランスLSIを紹介していた。 このLSIは4~6セルEDLCセルバランサ必要機能を1チップ化し、シンプルにバランス可能なシャント抵抗方式を採用。LSIを直列に接続可能で、蓄電素子を8 素子以上接続する場合、本LSIを複数直列接続することで対応可能。過電圧検出機能、フラグ出力内蔵で、検出電圧は2.4~3.1V 可変設定 AEC-Q100 対応、という特徴を有している。■各部品に着目した放熱検討が可能 (株)ソフトウエアクレイドルでは、ブース内に、同社の熱流体解析ソフトを使用した放熱解析の体験コーナーを設けていた。 このコーナーで紹介されていた、解析結果表示ユーティリティツール『HeatPathView』は、放熱バランスや放熱経路の探索ができ、各部品に着目した放熱検討が行える、というもの。複雑化する熱経路を、単に可視化するだけでなく、グラフによる直感的な評価を可能にする。 同コーナーでは実際にスマートフォンなどを使用した解析を行っており、その解析結果レポートについてもブース内でプリントして持ち帰ることができるようになっていた。■高速測定を実現 ローデ・シュワルツ・ジャパン(株)では、R&S ESREMIテストレシーバを紹介していた。 同製品は、CISPR16-1-1に完全準拠したフル・コンプライアンス対応のモデルで、周波数レンジは9Hz~3.6 / 26GHz。スペアナだけでなく、リアルタイム・スペアナも搭載した製品。また、CISPR16-1-1(3rdEdition)で、その使用が認められているFFTをベースとしたタイムドメインスキャン機能を搭載しており、他社製品と比較して約6000倍もの高速測定を実現している。■金属非接触電力測定を実現 日置電機(株)は、金属非接触で電圧を測定するクランプオンパワーロガ『PW3365-10』の展示を行っていた。 同製品は、専用の電圧センサ『PW9020』により、ケーブルの上から電圧を測定、充電部に金属が触れないため短絡の危険がなく、設置も簡単。『PW9020』の内TECHNO-FRONTIER 2014 2014年7月23日(水)~25日(金)東京ビッグサイト一般社団法人日本能率協会■ 会 期■ 会 場■ 主 催クランプオンパワーロガ『PW3365-10』高温用高圧電源モジュール『C12733-01』チップコモンモードチョークコイルに関する展示(株)ソフトウエアクレイドルのブース内の体験コーナーR&S ESR EMIテストレシーバ4~6セル直列対応蓄電素子(EDLC)セルバランスLSIに関する展示太陽光発電用パワーコンディショナ『RPI H シリーズ』に関する展示