ブックタイトルメカトロニクス9月号2014年
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メカトロニクス9月号2014年
MECHATRONICS 2014.9 49 2014年6月18日(水)~20日(金)、東京ビッグサイトで、次世代エネルギーがもたらす新しい街づくりの総合展示会『スマートコミュニティJapan 2014』が開催された。同展示会は、スマートコミュニティ展、バイオマスエキスポ、次世代自動車展、農業ビジネスソリューション展、Cloud Community 2014で構成され、3日間の来場者数は合わせて39,879 名に上った。■自律走行式太陽光パネル清掃ロボット シンフォニア テクノロジー(株)のブースでは、太陽光パネル清掃ロボット『リソラ』を紹介していた。 同製品は、自律走行式のロボットで、発電効率低下の原因となるパネル表面の汚れを自動的に洗浄する。重さは、洗浄水タンクが空の際は20kg 以下という可搬式であり、工事は不要。また、洗浄水やバッテリが少なくなったら、パネル最下点へ自動的に移動する。■高濃度排水をバイオで前処理 日本環境科学研究所では、高濃度排水をバイオで前処理するSB-1 EXシステムを紹介していた。 同システムは、油脂分解強化バイオ『SB-1』を利用した、環境にやさしい処理システム。従来排水処理システムでは解決しにくかった高濃度の油脂やでんぷん、たんぱく質にも適するもので、『SB-1』が強力に油脂分を分解するため、加圧浮上装置などの前処理が不要になる。■非常時や電源のない場所で 長時間電力を供給 神奈川工科大学板子研究室のブースでは、エポックサイエンス(株)との共同開発品である、高効率水素燃料電池独立電源『Hydro-FC Power』を紹介していた。 この電源は、同研究室が提案するスキャン法を応用。このスキャン法は、水素を無駄に使用せず、最大効率点で動作させるという新しい制御方式。これによって、燃料電池の最高効率点を短時間で検出して、最高効率点で動作させることで水素の消費量を従来の最大出力制御に対し20%程度抑制できるなど、非常時や電源のない場所で長時間、電力を供給することが可能となる。■植物工場に最適な LED 照明と栽培ユニット 昭和電工(株)では、同社と山口大学が開発した、植物工場に最適なLED照射方法を採用した新栽培法「SHIGYO 法」に関する展示を行い、ブース内で植物育成用LED 照明、並びに、SHIGYO 植物栽培ユニットを紹介していた。 同LED 照明は、昭和電工の光合成用赤色LED(波長660nm)と青色LED(波長450nm)を組み合わせた植物育成用の照明で、ユーザーの要望に応じ、赤色LEDと青色LED の混合比を変えられる。SHIGYO 植物栽培ユニットは、昭和電工グループが開発した、LED 照明植物工場にもとめられる「低コスト、高品質、安定生産を実現するための栽培ユニット」。長寿命、一斉更新のLED照明に特化した照明取り付け構造(反射板内蔵)を採用し、均一照射を実現する。 同展示会の次回開催は、東京ビッグサイトにて、2015 年6 月17日(水)~19日(金)の日程で予定されている。 医薬品、化粧品、洗剤を製造/研究開発するためのあらゆる機器/システム/技術などが一堂に集結する専門展示会『第27 回 インターフェックス ジャパン』が、2014 年7 月2日(水)~4日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて開催された。 同展示会は、『第7 回 in-PHARMA JAPAN 医薬品原料 国際展』との同時開催で行われ、3日間の来場者は32,974 名を集めた。■ X 線によって錠剤内部の異物の検査 池上通信機(株)のブースでは、カラー・錠剤検査装置『TI-9000シリーズ』を紹介していた。 参考出品されていた同シリーズの『TIE-9000X』は、従来の外観検査の他に、X線によって錠剤内部の異物の検査も実現した機種で、前段階では可視光で外観検査を行い、後段階ではX線で内部検査を実施。X線の照射量は調節可能である。その他、タッチパネルの採用、新供給方式の採用、良品錠剤カウント機能、など使いやすさにも配慮され、多くの来場者の注目を受けていた。■廉価ながらも高精度 (株)オーバルのブースでは、廉価/微少形 コリオリ質量流量計『CoriMateⅡ』を紹介していた。 同製品は呼び径3mm 以下の小口径で、3 形式を用意しており、廉価ながら高精度に微少流量を計測。検出器と変換器(表示機能付き)の一体形構造でコンパクト設計を実現している他、一本チューブ構造、耐震台不要、という特徴を有する。主な用途としては、研究、実験設備での複数液体の計測や、薬液、溶剤、スラリ液、混合液、塗布、噴霧、添加の各プロセスに適している。■ロボットによる細菌検査 (株)安川電機のブースでは、細菌検査自動化ロボットシステム、バイオプロ『Heroic』を、デモを交えて展示していた。 これは、ロボットによる細菌検査が行えるシステム。作業品質の平準化とスピードアップ、検査工程の省人/省力化、ロボットシステムによる多様なニーズへの対応というメリットがあり、食品細菌検査への適用が可能。様々な検査に対応する他(一般細菌、大腸菌群、かび酵母など)、シャーレへの印字機能(オプション)、1 時間あたり14 サイクルから対応(シャーレ56枚/時間)、専用クリーンベンチを採用し、省スペースを実現、などの特徴がある。■浮遊菌による汚染リスクを見える化 シャープマニファクチャリングシステム(株)では、微生物センサ『BM-300C』を紹介していた。 これは、浮遊菌による汚染リスクを見える化する製品で、微生物の自家蛍光増加に着目して開発された装置。かび菌、細菌の培養不能菌や死菌を含む微生物量を最短10 分で計測。知識や経験がなくても操作が簡単で、安定した計測精度が自動で得られる他、移動も簡単な小型設計でありながら、きめ細かな環境モニタリングが可能となっている。医薬品、化粧品、食品、飲料品などの製造装置や診療室、病室などの医療施設、簡易クリーンルームから一般室内まで、幅広い現場の環境向上に貢献する。 同展示会の次回開催は、東京ビッグサイトにて、2015 年7 月1日(水)~3日(金)の日程で予定されている。2014年7月2日(水)~7月4日(金)東京ビッグサイトリードエグジビション ジャパン(株)■ 会 期■ 会 場■ 主 催スマートコミュニティJapan2014第27回 インターフェックス ジャパン2014 年 6 月18 日(水)~6月20日(金)東京ビッグサイト日刊工業新聞社■ 会 期■ 会 場■ 主 催太陽光パネル清掃ロボット『リソラ』日本環境科学研究所のブース外観検査+内部検査を実現する『TIE-9000X』高効率水素燃料電池独立電源『Hydro-FC Power』植物育成用LED 照明、及びSHIGYO 植物栽培ユニットの展示(株)オーバルのブース微生物センサ『BM-300C』バイオプロ『Heroic』